ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 188号

今日もお越しいただきありがとうございます。更新遅くなりました~。
先週のひとつぶ便りっす!

ひとつぶ便り 188号(2014年10月24日便)
 いつもありがとうございます。18日、19日とだいぶ強い霜が降りました。朝の畑や土手が真っ白になっていました。霜が来れば寒さに弱い雑草や野菜たちは一斉に枯れ、景色が変わります。冬がそこまでやってきているのを感じます。とはいえ、霜が降りたと言ってもまだマイナス2度くらいなもので、まだまだ大丈夫な寒さ。僕らの住む佐久穂町は真冬の朝、いちばん寒いときにはマイナス20℃近くまで下がります。毎年のことですが、最低気温マイナス10℃以下が何日も続いたあとだと、マイナス5℃でも「今朝は暖かいね」という会話をします(笑)。夏は熱帯夜がなく、湿度が低く、台風の被害もあまり受けず、とても過ごしやすい場所ですが、冬は長く厳しい場所です。まだまだ寒さは序の口です。
お酒づくり
 今月20日に、黒澤酒造での勤務が始まりました。昨シーズンに引き続き、雇ってもらえることになったので、今シーズンも行きます。冬の間の、お酒づくりの仕事です。夏場の野菜の収入だけではとても生活していけない状況なので、冬はがっつり勤め人です。黒澤酒造は、うちから10分ほどのところにある、佐久穂町の酒蔵。千曲川(長野県を出て新潟に入ると「信濃川」になります)の最上流にある、150年の歴史のある酒蔵です。日本でいちばん長い川の、いちばん上流に位置する酒蔵ってことですね。佐久地域にもたくさんの酒蔵があって、色々なお酒があります。黒澤は、生酛づくりという製法に力を入れている酒蔵で、現在の社長と杜氏(お酒造りの長)は兄弟。共に30代です。冬の間、酒造りをする「蔵人(くらびと)」と呼ばれる人間は杜氏を含めて8~9人の体制で、僕もその一員として冬期間働きます。黒澤はほとんどの社員さんが通年雇用で、冬の間は蔵人として働いている人も、酒造りが終われば会社の中の他の仕事をしています。期間労働者は僕を含め3人。昨シーズンも3人でしたが、1人辞め、1人新たに入りました。で、今シーズンは冬期だけの3人は3人とも有機農家ということになりました。新たに入ったのは僕とゆっこさんが研修した織座農園で研修した、僕らと同門の人です。楽しくやっていけたらなと思います。そして美味しいお酒を育てたいです。お米とか菌とか、生き物相手の仕事をしてお金をもらえるのはとてもありがたいです。
 20日から出勤していますが、まずは掃除とか、洗い物とかやっています。最初のお米洗いは23日。それを蒸すのが24日。少ないお米(といっても100キロとか)の量から徐々に、始まっていきます。直属の上司が辞めてしまい、結構ドキドキなのですが、色々とがんばります。
この時期、まだまだ畑にはものがあるし、畑の後片付けなどもしなくてはいけませんが、午後の休みをもらったり、半日で終わることの多い土日などを利用して作業していきます。蔵人という仕事にも、農家という仕事にも、誠実に向き合いたいです。ちなみに昨シーズンに引き続き、釜場といって主にお米を蒸したり洗ったりするところが僕の持ち場です。

仕事の内容にしろ、雇われて働くということにしろ、会社にいる時は農業で自分の仕事をしているときとはだいぶ違う心持ちになります。色々と、いつもは自分で見えていない自分の弱さも見えてきたりします。そういうところも大切に、確認しつつ、やっていこうと思います。
今週の野菜セット
霜が降りたので、まだ辛うじてまだ採れていたピーマンなど夏野菜は終わりです。霜がきてもまだ木はまだ生きているものもありますが、実が凍みてしまって。お届けできるような状態ではなくなります。反対に、葉物野菜たちは霜に当たると柔らかさや甘みが増します。より美味しくなった葉っぱたちをお楽しみください。小松菜のおひたしとか、もう絶品です。我が家では俄かにカブを生で食べるのが流行り中。最近卵が手に入ったので、ゆっこさんが自家製マヨネーズを作り、大きめに切ったカブをそれにつけて食べたら、葉菜ちゃん(はな・5歳)にも大人気!ひたすら食べていました。少し前からうちでは生野菜自体が流行ってまして、食卓にサラダもよく登場します。寒い時期ですが、すごく美味しく感じます。水菜とかラディッシュとかカブとか人参とか、生で食べるのもおススメです。
ちいろばのえんがわ
19日には葉菜ちゃんの通う「森のようちえん ちいろば」のお祭りがありました。その名も「ちいろばのえんがわ」。天気にも恵まれて、この時期としてはかなりポカポカのいい日よりでした。その次の日から3日続けて雨、ということを考えるととてもラッキーだった感じ。年長さんの保護者中心に、4月くらいから徐々に準備を進めてきました。ちなみに葉菜ちゃんは年中。昨年は春、秋の2回、今年は秋の1回の開催でした。今回のテーマは前回に引き続き「子どもの笑顔がみんなの笑顔」。今回はそれが達成できた、素晴らしいイベントだったと思います。食べ物やさん、洋服屋さん農家(うちも出店しました)など色々なブースが出て、幼稚園からもピザやカレー、かまどご飯を作って売ったり、お母さんたちみんなで作ったズボンを売ったりと、まぁそこまでは一般的なお祭りの形式かと思いますが、一つ一つのブースがそれぞれしっかりこだわりがあるようなところだし、ようちえんからの食べ物は僕らの野菜とか友達のお米とか、有機食材中心だし、それだけでも充分僕には魅力的なお祭りです。が、さらに良かったのは今回は朝の会、帰りの会とか、お散歩とか、普段の幼稚園の生活の中でやっていることを外部から来た子どもや大人たちと共にやる「子どもプログラム」が一日を通してあったことかと思います。子ども達をどうしたら飽きさせず、一日楽しませるか、それでいて幼稚園の為のお金を稼ぐか、というところを年長さんの母3人がどうするか考え抜いた結果だと思いますが、すごくよかったです。子どもプログラムでは相撲大会も開催!園庭に畳とロープで即席の土俵を作り、学年別の対決。とても盛り上がっていました。外部からも何人も参加してくれていました。僕は全て見ていたわけではありませんが、未満児から年長まで、全て「ちいろば」勢が優勝したそうです。強い(笑)。普段から相撲をやることもあるみたいだし、何より気合いの入り方が違ったらしい。葉菜ちゃんは年中の同級生こっしとの熱戦を制しての優勝。なかなか見応えのある勝負でした。ちなみに2人とも女の子ですが、2人とも一回戦で外部から参加の男の子を倒しての決勝戦でした。見事。
特に意識しないと、幼稚園のお祭りであってもそれを子どもの為のものにするのって難しいと思います。前回は、子ども達はだいぶ持て余していた印象で、普段の幼稚園生活の方が楽しいんじゃないかと思っていました。今回はそこのところがしっかりカバーされていて、素敵な一日が演出できていました。それも、何か特別なことをするのではなく、結局ほとんど普段やっていることをやっただけ、というのもすごく素敵なことだなと思います。関わった皆さん、お疲れさまでした!ありがとう!       健
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ひとつぶ便り 187号

今日もお越しいただきありがとうございます。更新遅くなりました。
昨日から酒蔵での勤務が始まりました。美味しいお酒をつくって飲みたいもんです。農作業と並行して、がんばります。

では先週のひとつぶ便り。

ひとつぶ便り 187号(2014年10月17日便)
 いつもありがとうございます。寒くなってきましたね。強い霜もそろそろきそうな感じです。
先週の出荷の次の金曜日(10日)に、もち米の田んぼの稲刈りと稲架(はざ)掛けを終わらせ、11日に畑を耕して12日に小麦を播きました。そして13日は台風19号の雨。14日は、インターネットのヤフーの天気予報で普段「晴」とか「雨」とか書いてあるところに「暴風雨」っていう見たことのないマークが着いていてどうなることかと思いましたが、朝にはもう雨は上がっていて一安心。13日に降った雨もこの前の18号ほどではなく、たいしたことはありませんでした。よかった。長野県は高い山々に守られて、台風には比較的強いみたいです。今回はほとんど強風も吹きませんでした。しかし今年は台風、当たり年な気がします。影響を受けやすいところは本当に大変だと思います。

お米

 上にも書きましたが、稲刈り終わりました!うちは主に野菜を売って生計を立てている農家ですが、年末や1月にお届けするお餅に使うもち米(今年もお届けできそうです)と、自家用のお米の為の田んぼをやっています。いずれも小さい田んぼですが、畑の作業と並行してやっていくのはそれなりに大変です。基本的に、自分たちの食べるものは自分たちで育てたい、というのもあって、田んぼは最初のシーズンからやっていますが、1年分収穫できたのは去年が初!まだ貯えがあります。去年は特に天候にも恵まれて見るからによく育っていました。今年はそれよりは少し収穫が少なく感じますが、それでも一年分くらいはありそう。収量については稲架での天日乾燥が終わって、脱穀するときにわかります。
最初の頃は田んぼにせよ畑にせよ、全く収穫できないぐらいの惨憺たる有り様だったので、その頃よりはだいぶ!進歩しました。今でも全く技術はありませんが、難なくやれることも増えました。今だって経営的にも栽培的にもひどいものですが、すごくマシにはなった。今よりも遥かにひどかったあの頃、支えてくれた家族、友達、お客さん、本当に様々な人たち、物たちの助けがあってこそ、やってこられました。本当にありがとうございます。今も。これからもよろしくお願いします。

今週の野菜セット
 今週も葉ものたくさんに根菜たくさんのセットです。寒い夜には野菜どっさりでお鍋でもいかがでしょう。野菜が届いて、美味しそう!と思う野菜があったらまず生でかじってみるのもおススメです(笑)。人参、ゴボウ、ここのところ毎週出していますが、実はひとつぶ農園としては今年が初めてのこと。苦手な作物でなかなかうまく育てることができませんが、今年は今までで一番とれています。
 カブも調子がよく、これでもかというくらいどっさり入りますが色々な料理に使ってあげてください。葉っぱは柔らかいので、お鍋でもおひたしでも、刻んで炒めてふりかけにしても、美味しいです。使い切れない場合は茹でて冷凍しておくのがいいかと思います。カブ、種が手に入りやすい在来品種がたくさんあって、冬に種を選ぶ時にわくわく感が高いものの一つです。今年は新潟の寄居カブ、飛騨紅カブ、木曽紅カブ、アメリカの在来種パープルトップ・ホワイトグローブ、フランスの在来種で長カブのマルトー、という品種をやっています。美味しそうで育てやすそうなものを選んでいます。
 
娘たちのこと
 相変わらず『アナと雪の女王』の『ありのままで』を一日中歌う葉菜(はな・5歳)ちゃんと花野(かや・2歳3か月)ちゃん。娘2人は既に、近くに住む義父の家で歌だけでなく映画も見ていますが、僕とゆっこさんはまだでした。で、この前台風の雨が降っていた日に、家族4人で映画鑑賞会をしました。うちはテレビが無いのでパソコンで。
 うちにはテレビがないので映画を見たり、ということも普段はありません。なので、みんなで映画を見る、なんてのは初めてのことかな。特別なことなので、特別な感じを演出しつつみんなで『アナと雪の女王』を楽しみました。色々設定とか展開とか無理があるところがいくつもありますが、いい話だなと思いました。楽しかった。あと、感情(例えば恐怖)の抑圧が感情に対する適切な対応ではない、というのを見せてくれていていいなと思いました。映画においての答えは、愛。まぁ、ディズニーらしく「王道」って感じですが、それすごく賛成。怒りに、恐怖に、抑えつけではなく愛を。愛とは、深く理解すること。
 テレビのニュースはすごく偏った情報しか流さないし、ドラマもバラエティ番組も映画も露骨に暴力的だったり差別的だったりするものが多いと思います。見る気にはなれないし、子ども達に見せたいものではありません。そもそも映像の力はとても強いから、それだけ注意が必要なものだと思っています。テレビを買って見る予定はとりあえず全くありませんが、たまにこうして、良さそうな映画とか見るのもいいなと思いました。
 この映画に関して、葉菜ちゃんは女王エルサのヒラヒラのドレスにすごく憧れがあるようで、色々と風呂敷などを巻いては自分の姿を鏡で見てうっとりしたりしています。そしてその恰好で『ありのままで』を歌いまくっています。花野ちゃんの楽しみ方はやや違って、風呂敷ドレスは着ますが、それで「アナごっこ」みたいなことをしています。葉菜ちゃんは主人公姉妹のうち、姉エルサ(の恰好)をやりたがり、「花野ちゃんはアナね!」と言われ、2人姉妹、そのままうちと同じだからかすんなり受け入れた花野ちゃんは、アナに成り切り、セリフを言ったり歌を歌ったり。僕らはこれまで映画を見ていなかったので、花野ちゃんが何をやっているのかわかりませんでしたが、色々わかりました。ふすまを閉めて、「ドアを開けて~♪」とか言っているのがどういうことかわかりませんでしたが、映画のワンシーンの再現でした。そのシーンでドアは開かないので、開けたら怒られます(笑)。他にも色々とやりますが非常におもしろいです。葉菜ちゃんはそういう演技にはあまり乗りません(笑)。世間的に『アナと雪の女王』ってもうブーム過ぎているんじゃないかと思いますが、うちではまだ続きそうです。

 花野ちゃんは僕らを手伝ってくれることもしばしばあります。余計なおせっかいみたいなときも多いですが(笑)本当に助かるときもあります。集中して何かに取り組むことが好きみたいです。言葉に関する能力もますます発達してきて、3語文は難なく使えるし、この前4語文も使いこなしていました。やりますね。お姉ちゃんの葉菜ちゃんがいるおかげかなと思います。ケンカももちろんよくしていますが、基本的 に2人はとても仲良しです。そして僕ら夫婦を含めて家族4人、仲良く楽しくやっています。健

ひとつぶ便り 186号

どうも~。今日もお越しいただきありがとうございます。
台風ですね。先週無事稲刈り終わらせて、麦も昨日播けたので、とりあえずよかった。この大雨で大きな被害がないといいなぁ。

では先週のひとつぶ便りです。おやすみなさい。

ひとつぶ便り 186号(2014年10月10日便)
 いつもありがとうございます。今夜(8日)は皆既月食。赤い月から、だいぶ明るい色になってきました。先月、家族4人で中秋の名月を見た部屋から、今日は月食を見ました。月を見るのもいいですね。ほんときれいだなって思います。言葉にしようと思うとどれも野暮になる感じがします。
皆さんのところでは台風の影響はいかがでしたでしょうか。こちらは雨の量がすごかったです。やたらと降りました。うちの田んぼ、まだもち米の1枚が残っていますがうるちの2枚は4日に稲刈りと稲架(はざ)掛けをしました。稲を刈る3週間前くらいには田んぼに水を入れるのを止めて水を切って、稲を刈るときはもちろん水は無い状態なのですが、5日、6日の雨ですっかり水が溜まっています。もち米の田んぼももちろん浸水。まぁ、金曜日くらいには刈れそう。また台風も来るかもしれないし、早くやってしまいたいな。
 今回の稲刈りも例によって(笑)、バインダーという機械の調子が悪く、最初なかなか思うように刈れなくて苦労しました。農機具屋さんに持ち込んで、見てもらって、一か所明らかにひどいところを見つけてもらい直してもらって、また使い始めたけど結局またうまく刈れず、「なんかここっぽいな・・・」というところを開いてみたらドンピシャで、そこのゴミ(おそらく何年か分)を取り除いたら非常に調子よく刈れました。借りている機械ですが、最近は使う度にどこか異常が見つかります。元研修先にあるもので、だいぶ古くかなりボロボロ。毎回違うところが調子悪くなるので、だいぶこの機械への理解が深まってきた気もします(笑)。
 
ところで今月20日には、酒蔵での勤務が始まります。今シーズンもやります。少し体制も変わったりするようで、緊張する部分もあります。新たに有機農家仲間が入ったりもするし去年よりは分かることも多いので、また楽しくやれたらいいなと思います。野菜セットの出荷は1月いっぱいくらいまで続ける予定なので、農作業と並行してやっていきます。
今週の野菜セット
 紹菜(タケノコ白菜)初登場です。カブとかもたくさんで、秋野菜どーん!!なセットです。寒い夜にはお鍋が最高です。うちは肉はほとんど食べないし、魚は月に一度くらいしか口にしないので、鍋は野菜だけ、野菜主役の野菜鍋です。4人でたーくさん、食べます。美味しい!花野(かや・2歳3か月)ちゃんは小松菜やかぶの葉っぱ、紹菜など葉っぱが大好きらしく、他の野菜よりお米より、葉っぱばかり食べているときもあります。カボチャより葉っぱを好むようです。

器の話 その2

 「ひとつぶ便り 176号」で触れた「器」の例えの話、その後また理解が深まったので紹介しておきます。これは、僕の友達の中でもとりわけ変人であり、尊敬する人間であるD君からの話。彼は幼少時代、人との関係を築くことなどが非常に苦手で、どうやったらうまくいくかを色々と考えまくり、試していった中で編み出したものの一つが人を「器」に例える方法。「何かに例えようかな」「何に例えようかな」という時に、慣用句的にも良く使われる「器」というものを選択したそうです。初めは精度も悪く、粗い例えだったのものが、時を重ねるうちに、正確ではっきりしたものになっていったらしい。別にオカルトでも超能力でもないけれど、30年の経験による技術ってすごいですよね。習慣としてそれをやり続けている何かの能力は、時を重ねれば他の人には信じられないようなレベルに達します。彼が人を「器」に例える能力は、そういうレベルのものだと僕は思っています。さらに、自分の考え、みたいなものに囚われないD君は、例えが間違っていたときにすぐ修正できるという特性もあります。純粋に深めてきたその力、とんでもないものだと思います。
 さて、D君の用いる「器」の例えは、人それぞれの持つコミュニケーションの特徴について掴むもの。だから「受け口」と「注ぎ口」がポイント。「器」の中身は、注ぐときは液体、「器」にとどまっているときは気体、のようなイメージ。コミュニケーションの上手い人は、受け口と注ぎ口が分かりやすい形の器だったりします。例えばポットや急須のような。あと、例えば蛇口のような注ぎ口がついている人は、情報の伝達が上手な人。みたいな。D君から見た僕の例えは、陶器の大皿。受けるのはあまり問題ないけど、注ぐのは苦手。って感じ。ちなみに男性で食器系は珍しいそうです。
 D君の用いるその例えはものすごく多彩です。そして、それは全く優劣の話ではありません。それぞれにそれぞれの特徴がある、ということを理解するのに役立てるものであって、いがみ合ったり蔑んだりする為のものでは絶対ありません。で、彼のようなクリアな思考を持っておらず、30年鍛錬したわけでもない僕やほとんどの人には、この例えはきっと使いこなせません。じゃあなんでこれを書いているのかというと、「人はそれぞれ、みんな違う」ってことを、この例えがわかりやすく教えてくれるから。「あの人は器が大きい」とか言うけど、D君の例えで聞いた中で大きいサイズの「器」は、大型貯水施設、みたいなものがあったりします。その人の場合は水道の蛇口、みたいなものが着いているので、受け入れられる情報量が膨大で、欲しい人は欲しいだけ受け取れる、というような感じ。ただ、小回りは利かず、自分から動くことはできない、というデメリットもあったりします。例えば「コップ」の人が、「大型貯水施設」の人を見て、「あの人は器が大きいなぁ」と言って劣等感を抱くことが、あるわけです。でも、コップの役割を、大型貯水施設がまかなえるわけがない。食卓のコップが、大型貯水施設になってしまったら困ります。そもそも比べません。そんなの当たり前なのに、僕らはしばしば間違えます。「樽」の人が「バケツ」の人に、「お前は器が小さい」って言って嘲るのも同じこと。大小、それはただの特徴。優劣ではありません。樽の役割をバケツはできないけど、バケツの役割を樽ができるはずもありません。これだけの例で少なくとも、器の大小が優劣だと思うことがいかに浅はかで愚かなことか、分かります。
 僕が彼のように例えることは無理でも、人の特徴はそれほどに多彩なんだと知っておくことはできます。役割も、使う場所も、全然違う「器」たち。例えば、コップも、ポットも、バケツも、皿も、花瓶も、樽も、貯水タンクの人もいるわけです。中には風鈴(逆さの「器」)っていう珍しいケースも。D君が人の受け方、伝え方の特徴を捉えようと思ったらそれだけの幅が必要だったということ。人はそれぞれ、みんな違います。その違いの大きさってこれ程か!!と、この話から思います。そして、そこには優劣があるわけじゃなくただ違いがあるだけ、というを感じられるのが嬉しい。それぞれの違いを無くすことではなく違いへの理解を、というか、まず違うということを理解することが、大切だと思います。  健

ひとつぶ便り 185号

今日もお越しいただきありがとうございます。台風、すごい大雨をもたらして去っていきました。稲刈り、あと一枚残ってるのにな~。水を切っている田んぼが完全に水浸しでございます。ひぃぃぃ。

それはともかく色々とまぁ秋冬の野菜たちも育ってきて、夏とはまた全く違った美味しさと豊かさを感じます。ご注文もいつでもお待ちしています。毎週、金曜日着で送っているので水曜日の夜までに連絡いただければその週に送れます。

では先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 185号(2014年10月3日便)
 いつもありがとうございます。先週の台風はちょっと風が吹いて、ちょっと雨が降ったくらいで特に何ということもありませんでした。その前もそれからも晴れが続いていて、昼間は暖かい日が多いです。朝晩はもう結構寒い。夕方は6時には真っ暗になるようになってきました。秋ですね。畑で聞こえてくる音もだんだん静かになってきました。まだまだ虫の声は聞こえますが、だいぶ減ってきました。
 御嶽山、ひどいことになっているみたいですが、こちらに灰が飛んできたり、ということは今のところありません。同じ長野県にもまたがっている山ですがここからはだいぶ遠いところです。ちなみに長野県は北海道、岩手、福島に次ぐ4位の面積だそうで。かなり広いですね。ゆっこさんの実家、兵庫県に行く時に思いますが、長野を出るまでがすごく長いです。「まだ長野か」という感じ。帰りは「長野に入った」とほっとできません(笑)。長野県と一口に言っても、山があり、気候も違い、文化も言葉も結構違います。山に囲まれ、というか山そのものの中にあるような地域が多く、僕らの地域だって隣村との交流すら大変だったのではないかと思います。だからもともと、つい最近まで「長野県」なんて、意識するような単位じゃなかったのではないかなと思います。
 ちなみに長野に来る前は会津の山都町というところに一年いましたがその福島県は3位。父の実家が2位岩手。1位北海道には、縁がないな(笑)。そして東京都、47都道府県中45位。知らなかった。ちなみに46位は大阪で、47位は香川。思えば、それだけ小さい東京においても、場所場所によって色があるような気がします。区で言うなら「区民性」とでも言おうか。僕はずっと練馬で育ちましたが、練馬には練馬の色があると思います。まぁ、なんでしょうね。町にせよ、市にせよ、県にせよ、国にせよ、どれもこれも人が勝手に区切った線だということは間違いありません。「県民性」なんて言葉があるけど、少なくとも長野とか福島みたいな県に住む人たちの特徴を県単位で区切るのは無理があると思います。それが「国民性」ともなれば、なおさら。それでも住む土地、風土、行政の方針、マスコミのあり方、ありとあらゆる要因から、県民性とか国民性とか、あるものだとは思いますが、もっと、とても慎重に丁寧に、論じられるべきものだと思います。軽々しく論じられているのを聞くのは不快に思います。

今週の野菜セット
 緑のものが増えてきました!旬の葉っぱたちをお楽しみください。
ズッキーニがどういうわけか今、元気。この時期にしては色や形もよく、量も採れていて、味ものっている気がします。秋ナスは味が良いことは有名ですが、秋ズッキーニもいいのかも。煮ものとかスープとか、寒い季節に食べたい料理にも合いますので、色々お使いください。かなり万能野菜です。

台所、改装しました!
 先週は友達の大工さんに入ってもらって台所と隣の部屋の改装をしてもらっていました。近所の友人の実家が建て替えをするということで、そこで使っていたキッチンを頂けることになり、しかしそのキッチンは大きくて今の台所には入らないので改装だ!ということになったわけです。もともとゆっこさんは台所大好きなのでそこが使いやすく、素敵な場所になるのは念願でした。
 大工さんたちに主にやってもらった作業は、台所の部屋とその隣の部屋の間の壁を壊し、柱を取り、床を張り替える、というような作業。台所の部屋と隣の部屋を、一つの部屋にしてしまう作業でした。床は杉板を張ってもらいました。断熱材も入れてもらって、暖かい部屋に。その壁壊しと床の張り替えという大工さんの作業は2日半で終わらせてくれて、その次の日(出荷の日でした)には設備屋さん(友達のおじさん)が来てくれてキッチンを設置&水道の配管をしてくれて、そのまた次の日にはガス屋さんが来てガスの配管をしてくれて、無事完了!という流れ。月曜から金曜日で終わりました。ありがとう皆さん!順調に終わらせてくれました。

 床の張り替えもして、2部屋だった部屋が一つの部屋になって、台所のある部屋がすごく快適な空間になりました。今まではとても快適とは言い難かったし。一部屋変わると家全体が変わるんだなぁとも実感しています。嬉しい。キッチンだけでも、コンロは3つ口になったし、シンクは格段に広くなったし、収納は多いし、すごく使いやすくなりました。そのうえ、壁が無くなり床は無垢材になり、部屋自体が全く新しい感じになったわけです。もともと台所の隣は日当たりの良い部屋で、その部屋との壁が無くなったので台所全体が明るくなり、床に断熱材もしっかり入っているので床はどの部屋よりも暖かくなり、とまぁ本当に快適。今までは居間でご飯を食べていましたが、この部屋で食事するようになりました。今もその部屋で書いています。
 長野県に来た頃からの友達の大工さんに工事してもらったというのもなんとも嬉しいことです。その友達の大工さんと、もう一人、手伝いで来てくれた大工さん、2人とも子ども達がよく懐いて、花野ちゃん(2歳3か月)は工事から一週間経った今でも「IさんとSさんがやってあげた(くれた)」と、工事をしてくれた2人の名前を言ったりします。

 先週はそんなわけでキッチンが使えなかったり冷蔵庫と食器が居間にあったり食器棚が廊下にあったり、色々とコミカルでイレギュラーな状況でしたが、あるべきものがあるべき場所にだいぶ戻ってきたり、これを機に模様替えされたりするものもあったりして、家全体がこの台所を工事する前と少し変わってきています。いい感じです。

娘たちのこと
 葉菜ちゃん(5歳)と花野ちゃん、2人ともよく歌っています。最近は『アナと雪の女王』の「ありのままで」が大流行り。うちにはテレビは無いしパソコンで見たりもしないので、葉菜ちゃんが幼稚園で仕入れてくるのと、義父が見せてくれたものからの流行のようです。元の歌、まだ僕たちは聞いたこともないけど葉菜ちゃんが歌う(ところどころ怪しい)「ありのままで」ならば歌えるようになりました(笑)。家の中でもどこか外へ行った時でもよく歌っています。花野ちゃんもよく歌っています。あと、2人に共通していることですが、作詞作曲をして、勝手に歌うことをよくやっています。音楽を自由に楽しんでいて素敵だなと思います。僕もゆっこさんも毎日楽しませてもらっているし、共に楽しんでいます。 健

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