ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 197号

今日もお越しいただきありがとうございます。大晦日です。ありがとう2014年。皆さま良いお年をお迎えください!

ひとつぶ便り 197号(2014年12月26日便)
 いつもありがとうございます。先週はマイナス10℃を下回り、1月末~2月並の寒さと雪がやってきていましたが、ここ数日は割と暖かく(というにはずいぶん寒いですが)、道路にも積もって寒さで融けなかった雪もだいぶ融けました。日陰はまだあります。どういうわけか特に実感がないのですが年末なんですね。今回が今年最後のセットです。野菜を買って食べて頂いている皆さんにも、今年も本当にお世話になりました。ありがとうございます。皆さんのおかげで生きています。

お餅便
 先週に引き続き今週もお餅便です。今年、僕らの田んぼで元気に育ったもち米を、薪の火で蒸して、機械でついた玄米餅です。今年は追加の注文をくれる方も多く、先週と今週の2回、うちのスペースと時間でやれる目いっぱいの量を作りました。注文をたくさんいただいて嬉しいです。今回も美味しくできました。焼き餅、ぜんざい、お雑煮、なんでも色々とお楽しみください。
 前回のお餅作りの日は葉菜(はな)ちゃん(5歳)は幼稚園、花野(かや)ちゃん(2歳もうすぐ6か月)は義父に預かってもらっていましたが、今回は葉菜ちゃんは幼稚園が冬休みに入ったので、2人とも家にいました。花野ちゃん一人だとぐだぐだになることもありますが、2人でいれば2人で一緒に楽しく遊んでくれるので、ある程度自分たちの仕事に専念できます。と、思ったら葉菜ちゃんは風邪で高熱を出して寝込んでいて、結局花野ちゃんがそのへんを歩き回ったり遊んでいたりする状況でしたがまぁ1日を通して非常にご機嫌で、たまに邪魔な時も当然ありましたが(笑)問題なく、みんなで楽しくお餅作りができました。この日は僕が冬勤めている酒蔵では年内最後の仕込みがあったため、午前10時まで働いてから家に帰り、それから外で火の番をしていました。
 外で火の番をしていると花野ちゃんが暖かい恰好で外へ出てきては一人で遊んだり僕と遊んだりしていました。「見ててね!」といって家の前の畑の先の土手を登って滑り降りる、というようなこともしていましたが、なかなか急な土手を高いところまで登っていてびっくりしました。たくましい。その土手にも家の前の畑も、だいぶ融けたもののまだ雪が積もっています。花野ちゃんをそりに乗せ、そこの畑の中を引っ張って回ったらとても楽しんでいました。何度かやったあと彼女は満足したらしく、「楽しかったなぁ。もうじゅうぶんだ。」とかぶつぶつ言いながら家に入っていきました(笑)。花野ちゃんは非常にひょうきん。コミカルです。行動も言動もとてもおもしろいです。生まれてから数か月、自分で動けなかった頃はおっとりした性格なのかなと思っていたし、実際その頃はそうだったのかもしれませんが、動けるようになったら今のように、基本的にひょうきんで、不満なことがあると怒る、というような感じになりました。毎日楽しませてもらっています。

うちのクリスマス
 メリークリスマス!これを書いているのは24日、クリスマスイブです。うちはキリスト教ではありませんが、クリスマスはお祝いします。僕はキリスト教徒ではありませんが、最下層に生まれ、最下層のまま時の権力者と闘い、そして罪人とされて死んでいった彼の生き様は心が熱くなるものがあるし、ファンです。ちなみに僕のイエス観は釜ヶ崎で神父をしている本田哲郎さんという人によるところが大きいです。本は図書館で借りたことはあるけど持っていないので色々と正確には覚えていませんが、本田さん曰く聖書の大きなテーマが「最も小さくされた者と一緒にいなさい」ということ。小さくされた者、というのは抑圧された者というような意味。で、イエスは自らを最も小さくされた者として、「私と一緒にいなさい」と言うわけです。そして、「小さくされた者と一緒に神は働く」と聖書は言います。最も小さくされた者、少なくとも僕はそうではないけど、自分の家族において、共同体において、職場において、社会において、国において、世界において、最も小さくされた者は誰でしょう?その人と共にいられる時、初めて僕らは正しい物の見方ができるのかもしれません。
 というわけで素敵な人の誕生日を祝うことは嬉しいことです。まぁゆっこさんはそんなことよりイベント好き、というかイベントにかこつけてご馳走料理を作ることがとても好きなので、クリスマスも当然そのターゲット(笑)。今回はピザと人参のポタージュ、そしてケーキ(リンゴとキウイのタルト)、というメニューでした。とても美味しかったです!ちなみにピザ生地は僕担当で、朝仕込んでから出勤しました。いつものパンとほとんど同じ生地です。ごちそうさまでした。
 ゆっこさんはとても料理好きです。よく「上手だね」と友達とかに言われていますが上手か下手かには全く興味無いので、「上手だね」と言われて別に喜ぶことはありません。別に上手とも思っていないし、上手になろうともそれほど思っていないと思います。ただ自分が美味しいものを食べる、という目的と、作ることそのものの楽しさがそこにあって、その他のことはあまり無いような感じ。その結果、僕も子ども達も美味しいものにありつけて、それはもうありがたい限りです。毎日美味しいものを食べています。こういう、クリスマスとか誰かの誕生日とかがあるとご馳走スイッチが入ってご馳走をせっせと作りますが、何もイベントごとが無くてもそのスイッチが入ることがあり、突如としてものすごいご馳走が出てきてパーティーになったりもします。今年、9月末にキッチンを改装し、システムキッチンが入ったので台所はとても快適になりました。台所大好きのゆっこさんには特に素晴らしい出来事だと思います。そろそろお節料理を作り始めるようです。楽しそうに料理をするゆっこさんを見るのはこちらも嬉しいし、美味しいご飯も食べられるので言うこと無しです。いや言うことあります(笑)。ありがとう!

もういくつ寝ると
 お正月。もうすぐですね。年末の実感もないのでお正月が来る実感もありませんが!割とちゃんと今を生きていることができているからか、今年を振り返る、というのもあまりできそうにありません。何があったっけ(笑)。まぁ、今年何があったかということより、今、目の前に何があるかが重要だと思います。今、目の前にはパソコンがあり、そして少し横の方で子ども達とゆっこさんが寝ています。背中の方ではストーブが燃えています。振り子時計のチクタクも聞こえます。今日がクリスマスかどうか、そんなことは関係なく、今夜は最高の夜です。あぁ素晴らしい。
 とにかく一日一日を、毎分毎秒を、大切に生きたいと思っています。僕は僕以外の全ての人、全てのものからできています。なんとも有り難い。ありがとうございます。良いお年をお迎えください!  健
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ひとつぶ便り 196号

ひとつぶ便り 196号(2014年12月19日便)
 いつもありがとうございます。16日は、皆さんにお届けするお餅を作っていましたが、昼前から雪がどんどん強くなり、みるみる積もりました。道路にもそれなりに厚く積もり、運転も恐かったです。夜も降り続いたらどうなるかと思いましたが、夜になって止んでくれました。このあたりは例年、12月にこれ程積もることはないので、ちょっとびっくりです。2月の道路状況って感じです。そして翌17日はとんでもなく寒い!昼間も温度が上がらず、一日寒かったです。
 冬の仕事、酒蔵の方は少し人手不足なので、なかなか休めません。16日はお餅作りだったのでできれば朝から休みがもらいたいところでしたがそうもいかず、朝の仕込みだけやって10時に帰ってきました。今年は去年より色々わかってきたし会社の人たちとも馴染んできたし、より楽しくやっていますが、ひたすら連勤なのは疲れます。自分の身心のケアが大切だなと感じます。

今回はお餅便

 16日にお米を蒸して機械でついて、17日に切って袋詰め、18日発送、という感じで皆さんの元に届いています。と、餅つきと言えば餅を蒸してつくこと、とたいていは考えると思いますが、もち米も僕らが今年育てたものなわけで、そこのところも心に留めてもらえると嬉しいです。食卓に加工品や料理が出てきたとき、加工した人や料理した人への敬意に比べ、その原材料である農産物等を育てた人への敬意が少ないのではないかな、と思うことが生活の中でよくあります。人だけでなく、そのものが育つ為には太陽も土も水も風も、虫も微生物も草も木も、あらゆる自然の関わりが必要です。食べ物を目の前に「いただきます」と言うとき、料理した人だけでなくその原材料であるものたちと、それを育てた全ての人や自然に意識を向けてみてください。楽しいです。
 目の前にあるものを深く、広く見ることができることは、幸せなことだと思います。ここにあるお餅は、お餅をついたときに初めて生まれたものではありません。今年4月に、お米の籾をまいたときに生まれたわけでもありません。お米の歴史、田んぼの歴史、農業・農村の歴史、様々な積み重ねがあって、そこにもち米があって、お餅があります。そこに、日本の歴史や世界の歴史、一粒のお米に関係の無いものは一つもありません。お餅も、野菜も、人間も、同様です。時間の流れの中、空間の流れの中、独立して存在しているものは何もありません。全てが関わりあって、そこにあります。すごいことだなと思います。一粒のお米も、一人の人間も、奇跡だなと思います。
 と、色々書きましたが、大切に育てたお米から作った玄米のお餅です。雪の降る中、薪の火でお米を蒸しました。今回も美味しくできました。お楽しみください!

選挙のこと
 自民党の圧勝はとても残念です。既に解釈によって変えているとも言えますが、憲法、変えないで欲しいです。突然の解散と総選挙で、野党や小さい勢力には一切準備をさせず、投票率は下げさせ、結果、自民党の一人勝ち。全て安倍さんと自民党の思惑通りに進んでしまった選挙だと思います。民主主義ってなんですか?そして、「自分たちが政権を運営し続ければうまくやれる」「憲法を変えれば全てうまくいく」というような考えは、大きく間違っていると思います。集団的自衛権や秘密保護法のことにしろ原発の再稼働にしろ、安倍政権はこの国を滅ぼそうとしているようにすら僕には見えます。でも彼らはこれでうまくいくと思っているんですね。現在福島の壊れた原発の中で作業している人、これから具体的に戦争をするということになったとき戦争に行く人、それはお金がなかったり身寄りがない上に、他に仕事の無い人たちだと思います。そういう人たちをどんどん増やそうというのが安倍さんと仲間たちのやろうとしていることだと思います。お金持ちや優秀な人間だけが幸せに生きる権利があり、貧乏人や無能な人間はお金持ちたちの為にのみ働けばいい、という思想がそこには見えます。でも、それは間違いです。そんなやり方で、お金持ちたちもまた、幸せになどなれません。
 と、書いていて、これは別に安倍さんと仲間たちだけのことでは全くないことが見えてきます。浮かぶのは、日本のような「先進国」と「後進国」とか「発展途上国」と呼ばれる国との関係。先進国は後進国から不当に労働力や資源を搾り取り、自分たちを潤わせようとします。自分たちだけ幸せになろうと。この時、後進国は被害者で先進国は加害者、という構図がまず目に入るわけですが、先進国がその結果、幸せになれるかというとそうではなく、先進国もまた苦しみます。この時、先進国は、先進国自身の被害者である気がします。先進国=日本です。この国は食べられる食べ物を捨て、周りの国から例えば食料を買い漁り、さらに捨てまくっている国です。その結果、どこへ行っても食べたいものを買って食べ、平気で食べ残すことができます。これ以上ないくらい贅を尽くしている僕たちは、その結果、幸せなのですか?僕らが住んでいるのは1年に3万人が自殺する国です。
 例えば幸せの為に、それを良かれと思ってやっているのに、完全に間違っているということが、世の中にすごく多いのではないかと思います。「自分(たち)は特別」とか「日本人は優秀」みたいな選民意識とか、差別意識とか、多かれ少なかれ日常でも聞きますが、その先に絶対に幸せはありません。それぞれがそれぞれ関わり合ってここにいるということ、僕らが知るべきはそれだと思います。

娘たちのこと
 葉菜(はな・5歳)ちゃんと花野(かや・2歳5か月)ちゃんは家では2人でよく遊んでいます。子どもたちだけで遊んでいてくれるので、僕らも仕事に専念できたりします。僕は現在、朝、子ども達が起きる前に酒蔵へ出勤して、午後5時過ぎに帰ってくるのが平常。なので、昼間のことは見てはいませんが、帰ってくると2人でキャッキャ言いながら遊んでいたりします。お絵かきをしていることも多いです。当然ながらケンカとか言い合いもよくしていますが、とても仲良しです。最近は花野ちゃんが寝起きなどで機嫌が悪い時、葉菜ちゃんが「お姉ちゃんがいるから大丈夫だよ~♪(作詞作曲葉菜ちゃん)」と歌いながらなだめてくれます。これが結構有効で、花野ちゃんが結構落ち着きます。僕やゆっこさんが何を言ってもダメな時でも。素晴らしい。
 葉菜ちゃんは近頃、平仮名を書きこなし、読むのも結構すらすらできるようになってきました。最近は迷路も好きで、僕が書いた簡単な迷路を解いて遊んでいます。昔、僕が迷路ばかり書いていた時期があったのを、葉菜ちゃんと遊んでいて思い出しました。幼い日の自分に出会えるのも楽しいです。    健

ひとつぶ便り 195号(日常・戦争・平和)

今日もお越しいただきありがとうございます。寒いですね12月。そして、今夜も雪。

最近は、書いた次の週の更新になってましたが、今回は選挙前に上げておきたい内容なので、今日の更新。今週のひとつぶ便りです。よろしく。

ひとつぶ便り 195号(2014年12月12日便)
 いつもありがとうございます。寒い!日が続いています。朝はマイナス8℃とか7℃とか、そのくらいの気温連発です。11月末が結構暖かかっただけに、12月に入ってからのこの急激な寒さがこたえます。うちはそれほど防寒の優れた家ではなく、薪ストーブは入っていますが朝にはほとんど火は残っておらず、朝は家の中も寒い。朝、布団から起きるのに勇気がいる時があります(笑)。まぁ、1月とか2月は毎日そんな感じですが。
 雪も降りました。道にも積もって、昼間に少し融けてそれが次の朝凍ったりしてなかなか怖い路面でした。4日の夜から5日朝にかけて。4日の時点でまだタイヤを冬用にしていなかったので、酒蔵を早退させてもらって急いで替えてもらってギリギリセーフ。危ない危ない・・・。タイヤ交換は自分でしないでいつも車屋さんにやってもらっています。今回タイヤ交換に行ったら、この前乗り換えてさようならしたうちのバモス(車)が車屋さんの工場の表に置いてありました。お、また会ったね。という感じで特に深く気にも留めませんでしたが丁度その時、そのバモスの次のオーナーになる人が来ていて、引き取っていくところでした。本当にたまたま、そんなタイミングの時に居合わせることができました。何か、バモスが改めてのお別れと、新しい乗り手を紹介してくれたような気がして、感慨深いものがありました。この日、この時間に来なければ無かった出来事。ただの偶然だけど、僕はなんだか一人でとても嬉しくなっていました。「遠出はやめておけ」と言われていたし、買い換えた車ですが、オイル交換もまめにしているし多分まだまだ走れます。またどこかですれ違おう。バモスよ。

もうすぐ選挙
 14日、選挙ですね。今回の選挙は自分たちが戦争に行くか行かないか、自分たちの子ども達を戦争に行かせるか行かせないか、を決める選挙だと思います。自民党に入れるということは顕著に、戦争をする、という選択なのだと思います。僕は嫌なので、違うところに入れます。「どこの党に入れても同じ」でも、「行かなくても同じ」なんてことは全くありません。投票に行きましょう。与党に圧勝させたらいけない選挙だと思っています。
 人それぞれ、色々な考えがあります。その人の周りのあらゆる要素が関わって、その人の考え方や思いというのが在ります。今、「この国を戦争に参加させたい」と思っている人たちの誰かと全く同じ環境で育ったのなら、僕もきっとそういう考えを持ったのでしょう。自分と考えの違う人を「理解できない」と長らく思っていたけど、理解できない人なんてたぶんほとんどいません。なんというか、誰がどんな考えを持っているとしても、それは自然なことだと思います。でもそこには誤解も間違いも、多く含まれています。自分が体験していないことに関しては、より間違いは大きくなるものと思います。例えば戦争を体験していない人が、「戦争をすれば幸せになれる」と言っていたとしたら、信じてはいけないと思います。同様に、平和を実践していない人の言う「平和」という言葉もまた、とてつもなく軽い。でも本当は、誰もが経験しているものなのでは、とも思います。戦争と平和、そのどちらも。

日常、戦争、平和
 戦争、という言葉を聞いて、頭に浮かぶことがあります。高校のホームルーム合宿(うちの高校は修学旅行と呼ばない)で、沖縄の戦争体験者のおじいさんから聞いた話。全ての話を覚えているわけではなく、すごく部分的ではありますが、爆撃された時の状況の説明を覚えています。「木の上の方に友人が引っかかっていた。内臓も飛び出して枝に引っかかっていた」というような話。その時、自分の友達とその内臓が、木に引っかかっている光景を鮮明に思い描くしかありませんでした。あぁ、嫌だなぁと。木に引っかかっているのは友達かもしれないし、自分かもしれない。テレビでもマンガでも本でもゲームでも、戦争は常々美化されています。そんなに美しいわけがない。僕らの日常の中、美しいものもあるし、醜いものもあります。誰かに暴力をふるったり、ふるわれたりすることが、美しいことですか?誰かをいじめたり、いじめられたりすることが、美しいことですか?誰かの悪口を叩くそのときの自分の心は、美しいですか?僕は美しくないと思います。戦争が美しいわけがありません。武力と武力の戦争に参加したことはもちろん無いけど、例えば人を殺さなくてはいけない、殺されるかもしれない、そんなストレスが異常にかかった状態の自分を想像するのは難しくありません。その状況におかれた自分の心が、美しいはずがないんです。幸せであるはずがないんです。
 「全うな理由があったら、人は殴ってもいい」という思想、この国ではとても強いものだと思います。アンパンマンも、『ドラゴンボール』の悟空も、『ワンピース』のルフィも、みんなそう思ってそうしています。「殴ってもいい」とは今の社会で言う人は少ないかもしれませんが、自分たちの意見とは違う人間や自分の理解を超える「変な人」を見つけると何の抵抗もなく排除するように動くことは、この考え方と同じだと思います。僕は今は絶対違うと思っていますが、小さい頃から長らくそう思っていたし、今でも知らず知らず、そういう動きに加担することも、そういうふうに考えてしまいそうになることもあります。でも、断じて違います。その方向に幸せはありません。平和もありません。憲法では平和や平等について説かれていても、それを実行している団体にも個人にも、ほとんど巡り合ったことがありません。差別することや排除することに、全く抵抗がないのだと思います。全く抵抗がないから、そこに差別や排除があることにすら、気がついていない。実際そこにはおびただしい数の差別や排除する動きが存在するにも関わらず。
 「平和が大事」と熱く語る人が、戦争にひた走る首相を指して「安倍は人間じゃない」とか、平気で差別発言をします。でも安倍さんは人間です。僕らと同じです。どんなに自分と考えが違っても、どんなにおかしいことを言っていると思っても、差別されていい人なんていません。暴力を振るわれていい人なんていません。排除されていい人なんていません。殺されていい人なんていません。安倍首相と仲間たちの暴走は止めなければいけないと強く思いますが、それ以上に止めるべきは自分たち一人一人の中の暴力や差別だと思います。
 世界の平和は今、僕が、あなたが、微笑むことができるかどうかにかかっています。どうか、自分の力を、良くも悪くも小さなものだと思わないでください。「あなたがいるから私がいる。私がいるからあなたがいる」ブッダはそう言います。人、もの、動物、植物、全ての自然、宇宙、全てのものが関わり合って、そこにあります。そこから外れている人はいません。外れているものは何もありません。僕らが今、この場所で微笑んだなら、世界の平和に大きく貢献できます。是非、今微笑んでみてください。  健

ひとつぶ便り 194号

今日もお越しいただきありがとうございます。先週のひとつぶ便りです!

ひとつぶ便り 194号(2014年12月5日便)
 いつもありがとうございます。12月に入り、3日頃からまた一段と寒くなりました。「一段と寒くなる」というのをあと何回繰り返せば真冬の寒さになるでしょう。まだまだ、寒くなります。先日雪もちらついていました。11月末から12月上旬、つまり今がいちばん、1年で日の入りが早い時期だそうです(冬至ではなく)。日の出はまだまだ遅くなり、冬至まで夜はどんどん長くなりますが夕方の日はそろそろ伸びていきます。ちょっと嬉しい。
 畑や田んぼの片づけ、もう少しやりたいことがあるのですが、酒蔵の休みがほぼ無いのでなかなかできません。大雪が来る前にやらないと!という感じなのですが、怪我してしまった人がいたり辞めてしまった人もいてちょっと人員不足で休みにくい・・・。会社を休みをもらったからといって自分の仕事をする為なので、僕にとっては休みではありませんが。休みが無いのが続くと、体力的にも精神的にも結構疲れてきます。疲れてきました。酒蔵は土日などは半日の日はありますが、午前中はかれこれ1か月以上連勤です。農業も基本的に休みなんてありませんが、天気によったり畑の都合によったり、毎朝同じ時間に行かなければいけないとかいうことは無いので、それとはまた違う疲れ方です。自分の仕事と会社の仕事、というのも全く違います。朝、決まった時間に出勤しなければいけない、というプレッシャーはじわじわ効いてきます。年末年始は休みがありますが、それ以外は基本的にずっと同じ感じ。農業もしたいし、それより休みたい(笑)。
 まぁしかし、仕事の内容もわからず、人間関係の構築もあまりできていなかった去年のこの時期と比べると、気持ち的には今年の方がだいぶ楽だなと思います。先日忘年会もあり、楽しく飲みました。ちなみに酒蔵の飲み会は日本酒のみ、というところが多いらしく、黒澤酒造もそうです。自分たちのお酒の置いてあるところに飲みに行くわけです。そんな時に出てきて飲むのは大体いちばん安いお酒ばかりですが、そういうお酒は自分たちで造ったお酒に、自分たちが造ったものではない醸造アルコールという、工業的に(たぶんかなりいかがわしい材料と方法で)生産されたアルコールが添加されていて、個人的には美味しくないので(笑)本当は純米酒が飲みたいなと思っています。ちなみに黒澤酒造は「井筒長」と「○ト(マルト)」という2銘柄が看板ですが、○トは生酛純米酒。僕らの住む旧八千穂村にある酒蔵の為、地元の飲み会などでも井筒長をよく目にします。○トは「少し高い酒」というイメージなので、そういう場ではあまり見かけませんが、名前は広く知られています。純米酒の銘柄がよく知られている、というのは結構珍しいことではないかなと思っています。ちなみにマイナーな銘柄として「くろさわ」というのもあって、これはあまり売れない酒なのでしょうが、安くて美味しい生酛純米酒のシリーズです。うちで黒澤のお酒を買う時は大体このシリーズです。安い、醸造アルコールで増量されたお酒が売れる方が、酒蔵としては助かるのだろうし、実際これの収入のおかげで僕ら従業員も養われているものと思いますが、お客さんの立場としたらそんなことは気にせず、美味しい純米酒を探してみてほしいなと思います。実際、それほど値段は変わらないし、味とか作られる工程とか二日酔いの具合とか考えたら、純米酒の方が断然お得です。お酒はお米と麹と水さえあればできます。だから、本来誰にでもできるもので、実際各家庭で作っていたものだと思います。それが、お米の違い、水の違い、環境の違い、菌の違い、技術の違いで、実に様々な味になります。おもしろいなと思います。醸造アルコールの味が日本酒の味だと思っている人も多いのではないかと思いますが、そうではありません。日本酒が好きな方には、米と米麹と水だけで醸した純米酒たちの、その多様な世界を楽しんで欲しいなと思います。
 
区の忘年会

 冬の職場、黒澤酒造の忘年会と、僕らの住んでいる区(行政区)の忘年会が立て続けにありました。区では、僕は今年度から「分館長」という役職で、忘年会は分館の行事ということなので、幹事をやりました。何かの幹事とか、これまでほとんどやったことがなく、むしろ避けてきたポジションなので何から何まで分からず、緊張もしましたが、前の分館長で先輩有機農家のSさんにも助けてもらいながらやって、無事終わって良かったです。うちの区は十数戸しかない、佐久穂町でも上位に来る小さい区。外部から来た人も多く、僕らもすんなり受け入れてもらっている気がします。今回の会も和気あいあいと楽しかったです。もちろん全戸が参加というわけにはいきませんが、参加してくれたところは大体夫婦で参加か夫婦とその親で参加、という感じでした。うちも夫婦と、下の子花野ちゃん(2歳5か月)を伴って参加。花野ちゃんも、送迎のバスの中からすごく楽しそうで、その後会場に着いてからも終始おしゃべりしていました。宿泊もやっている温泉施設が会場だったので、大きなお風呂に入れたのも楽しかったと思います。僕らの区には、他にも僕らと同年代の夫婦などもいますがまだ子どもはいないので、うちの葉菜ちゃん(5歳)と花野ちゃんと同じような、小さい子はいません。小学生もいません。なので、今回は子どもは花野ちゃんだけでしたが、なんだかとても楽しめたようでよかったです。ちなみに葉菜ちゃんは幼稚園で12月のお誕生日会があって、そちらに行きたいということで今回は行きませんでした。
 会全体を通して一つ印象的だったのは、ほとんど料理が残らなかったこと。用意された料理の量がやや控えめだったこともあるのでしょうが、若い人はともかくおじいさんもおばあさんもよく食べていました。お酒が入るとほとんど食べない人も多いし、飲み会の食べ物は残る、というのが良く見る光景なのですが、この会はほとんどお皿がきれいになっていました。僕は食いしん坊でもあるし、出されて、よほど苦手なものでなければ必ず食べます。場合によっては他の人のものでも食べます。そして食べ物が残る様を目にするのは食べ物軽視の世の中の思想を見るようで、苦しくなります。だから、食べ物がきれいに片づけられるのを見るのは嬉しくなります。現在、食べ物にせよお酒のような飲み物にせよ、ものすごく簡単に手に入るので、そこに敬意を払うことはとても難しいように思います。どこかの大食い競争で食べられる食べ物も、学生の飲み会で一気飲みに使われるお酒も、他の全てのものに支えられて育てられた生き物たちからできています。その食べ物と世界とか宇宙とのつながり、その食べ物と自分とのつながりといったものを想像できないことは、その想像できない人を含めた全ての人や命にとって悲しいことだと思いますが、今のこの世の中においてはそこに思いが巡らないのは自然なことかと思います。
 お金を出せば食べ物が簡単に手に入るというのはとてもありがたいことだと思います。そのありがたさを、もっとしっかり見なくてはいけないような気がします。それが例え想像しにくいものだとしても、少しでも想像してみることが大事だと思います。想像しやすかったり感謝しやすかったりするものを選んで買うのも大切なことだと思います。食べ物を大切にすることは、自分を大切にすることです。  健

ひとつぶ便り 193号

今日もお越しいただきありがとうございます!先週のひとつぶ便りです。寒いっすね!

ひとつぶ便り 193号(2014年11月28日便)

 いつもありがとうございます。先日、長野県北部で大きな地震があり、北部ではないここ佐久穂町も揺れましたが震度3で、たいしたことはありませんでした。ものが倒れたり、っていうほどの揺れではありませんでしたが、割と長い時間揺れていました。ここはそれほど揺れることはないから、揺れそのものに恐怖することはあまりありませんが、ちょっと強めの長い揺れがあったりすると、東日本大震災のときのことを思いだします。「どこか遠くの地で大きな地震が起こったのではないか」と。僕らの住んでいるこのあたりは確か、活断層は今のところ見つかっていない場所で地震には強いようです。長野県と言っても広いです。僕らが住んでいるのは「東信」と呼ばれるくくり。上田、小諸、佐久、といったあたりが主な街です。同じ長野県でも地域によって全く天候が違うし、地震の起こり方なども全く違います。東北の地震、津波、そして原発事故に隠れて、長野県以外の人は知らない人すら多いのではないかと思いますが、東日本大震災の翌日、3月12日に長野県北部の栄村では震度6強の大地震、そして大災害が起こっています。今回も北信の地震でした。強い地震の起こりやすい場所もあるし、僕らの住んでいるところのようにそうでもない場所もあります。このあたりは地震、台風などにはなかなか強いですが、冬の寒さは何も無くても災害みたいなものです。暖かいっていいなぁと思うことはよくあります。今年初めには豪雪もありました。なかなか、全ての災害に強い土地なんてないんだろうなと思います。その土地の長所も短所も、すごく多様ですね。畑の土の質とかも、土地が違えば全く異なります。色々です。

 朝の畑は霜で真っ白になる日が多いです。そんな日は朝、家の中も寒い。
僕は毎日酒蔵に出勤なので、なかなか田んぼや畑の片づけができていない状況ですが、土日など、早く帰れた日にちょこちょこやっています。

車、買い換えました。
 うちは結婚して暮らし始めた6年前から軽トラと、バモス(ホンダの軽ワゴン)の2台を使ってきました。いずれも近くの車屋さんに探してもらった中古車です。この度、だいぶガタのきていたバモスとさようならして、ヴォクシー(トヨタのミニバン)を買いました。だいぶ大きなサイズになりました。来たばっかりで、僕はまだ乗っていません。
 6年も乗っているとだいぶ愛着があって、この車と別れる時は泣くようかなと思っていましたが結構あっさり買い替えが済んでしまいました(笑)。まぁでも、ほんとありがとう、という気持ちです。僕は東京出身、ゆっこさんは兵庫の出身ということで、この車で東京にも兵庫にも何度も行きました。僕が長野に来る前にいた、福島県の会津、山都町まで行ったこともあります。そういう遠出から、もちろん日常、どこへ行くにも使っていた車です。花野ちゃんが生まれる時も、僕とゆっこさん、葉菜ちゃんの3人を乗せ、助産所まで走りました。そういえば葉菜ちゃん(関西で里帰り出産)が生まれる時も、佐久平(新幹線の駅があります)まで乗っていったのはバモスでした。田舎で生活している以上、車に乗らない日は無いというくらいです。どこへ行くのも一緒でした。ありがとうバモス。
中古車じゃなかったらまず買わないようなちょっと派手な緑色をしたバモスでしたが、もう完全に慣れていました。駐車場とかで発見しやすかった(笑)。かなり遠出も多かったしだいぶ走行距離も長くなってきて、近場で乗っている分にはいいけどこの車で兵庫に行くなどの遠出はやめておいた方がいい、と車屋さんにはだいぶ前から言われていました。車検の切れるのを前に、買い換えることを考えて、その車屋さんに相談したところすぐ探してくれて、乗り換えることとなりました。今回も中古です。とにかくまぁ僕たちが結婚してからこれまで、うちの家族みんなとずっと一緒だった車とお別れしたわけで、僕としてはこんな時はちょっと感傷に浸りたいところなんですが(笑)意外となんともありません。まぁしかし、本当にお疲れ様でした。ありがとう。僕らをたくさん、助けてくれました。ありがとう。
また軽という選択肢もありましたが、既に僕らは4人家族なので軽だと満員。現在予定はありませんがまだ子どもが増える可能性もあるし、そうなったら軽だと乗れないので、そのあたりを考えて大きめの車を探してもらいました。よろしくヴォクシー。大切に乗っていきたいと思います。

選挙
 衆議院が解散、そして選挙ですね。全く勉強していないので、どういう状況なのか今把握できていませんが、選挙は必ず行きます。このまま、安倍さんとその仲間たちのやりたいように政治をやらせたらいけないと思います。戦争に行きたくはないし、子ども達にも大人にも、誰にも行かせたくない。原発再稼働も間違っています。再稼働がというか存在自体が間違っています。良くわかっていませんが他色々、問題だらけだと思います。トップが変われば日本が全て良くなるなんて全く思いませんが、今の政権の独裁体制は、日本のほとんどの人の生活に、生命にとって良くないものだと思います。選挙、行きましょう。期日前投票も簡単です。毎日、朝から晩まで仕事だったり、住民票とは違う場所で働いていたり、そもそも選挙に行きにくいとか行けない人がきっとすごく多い。生活に困っている人こそ、選挙に行くべきなのに、そういう人は選挙に行きにくい状況になってしまっているような気がします。それもまた、仕組まれていることでしょうか。行きたくてもいけないような人の為にも、行ける人は是非行きましょう。
 
一人暮らし
 ゆっこさんと子ども達が、ゆっこさんの実家の兵庫に21~25日まで帰省していました。その間僕は一人暮らし。たまにはいいです。ちょうどアフリカン・ダンスの練習の日があったり、友達とカラオケに行ったりして楽しんでいました。酒蔵へ出勤、半日で上がれた日は最後のゴボウ掘り、というようなことをしていて、朝もなんだかんだ慌ただしく、なかなか家事に手が回りませんでした。一人で農業をやっている人もたくさんいますが、大変だろうなと思います。夫婦でできるのは本当にありがたいことです。
 子ども達とも数日離れて、また会うと余計にかわいく見えます。ちなみにゆっこさんは子ども達と離れている時も、常に頭の片隅または多くの部分を葉菜ちゃん、花野ちゃんのことで占めているようですが、僕はそうでもない。女の人と男の人の違いでしょうか。人それぞれってことも言えますね。そういう違いが思いの外大きくておもしろいなと思います。見えるもの、感じるもの、人それぞれ全然違います。結構最近になってそれを知りました。僕が見ている世界もなかなかおもしろいですよ。       健

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