ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 209号

今日もお越しいただきありがとうございます。
先週のお便り↓に書きましたが3人目の赤ちゃんがゆっこさんのお腹にやってきました。絶賛つわり中。このお便り書いていたときよりは今はだいぶマシですが、それでも苦しそう。まぁでも、夫婦2人、ほんと喜んでいます。

それでは先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 209号(2015年6月26日便)
いつもありがとうございます。ここのところ雨が多く、いかにも梅雨のお天気。こういう時こそお日様のありがたみを感じられます。野菜も大きくなっていますが草の勢いが、すごい!

このお便りはほとんど夜に書いています。昼間はとても賑やかな季節ですが、夜はわずかに虫の声が聞こえたりするくらいで本当に静かです。とてもいい時間と空間。でも、こうしてパソコンの前に座って、インターネットなどをしていれば、意識はどこまでも遠く、ここではないどこかへ、今ではないいつかへ、飛んでいくことができます。その先に幸せはありません。逃げることに慣れて、それが苦しみを和らげる唯一の手段だと思い込んでいる人、僕も含めてとても多いのではないかと思います。この世界の中で、社会の中で、今、この瞬間、この場所にとどまることは、それほど簡単なことではありません。そこから引き離そうとする力がとても大きい。幸せは「いつか、どこか」にあるものと、ほとんどの人が思っている気がします。そうやって思っている大人が、そうやって子供たちに教えています。それはもう滞りなく、自然に。「今、ここ」を生きている子供たちに、「今なんて魅力がないものなんだよ。ここなんて魅力のない場所なんだよ」と、ささやいています。その声ばかりが聞こえます。「今、ここ」にある苦しみから逃げることが唯一の手段と思ってきた人たちは、今日も逃げ切りをはかっています。そんな無理はやめて、既に持っている優しさと勇気を以て、ただ「今」に、「ここ」に、留まってみた方がいいと思います。息を吸っていたら吸っていることに、吐いていたら吐いていることに、気づいてみてください。そして微笑んで。吸って、、、吐いて、、、。
 いつかどこかで幸せになろうとしている限り、幸せにはなれません。幸せはいつだって今ここにあります。今ここの苦しみから逃げるだけの人生なら、それは幸せからも逃げているということ。それだけのこと。

今週の野菜セット
 今週はズッキーニが今シーズン初登場!どんな料理にも使える万能野菜ですが、うちは油で焼いて塩、が定番です。和も洋も色々といけますが、うちは結局焼いて塩、に戻ってきます。おススメです。ズッキーニはカボチャの一種ですが、最初に見たとき「ナスと同じように料理すればいい」と教わりました。要するに何でもいけるってことな気もします。油との相性がいいです。薄くスライスして塩もみとか、糠漬けなどもなかなかいけます。
 その他、葉ものもまだまだ元気で、しこたま入っています。いつも工夫して食べていただいていることと思います。今週もよろしくお願いします。今週はキャベツ、ブロッコリーなども初登場です!

3人目、授かったようです。
 少し前から分かっていましたが、先週病院へ行ってはっきりしました。葉菜ちゃん(6歳)、花野ちゃん(もうすぐ3歳)に続く3人目の子どもが今ゆっこさんのお腹の中にいます。まだ1センチくらいだそうです。こういうとき一般的に使われる言葉ですが、「授かる」っていい表現だなって思います。全ての自然から、授かったもの。ありがとう。まだおりてしまう可能性だってあるし、無事に生まれてくるかどうかはその時まで分かりませんが、この妊娠を夫婦2人とても喜んでいます。
 今ゆっこさんはつわりの真っ最中。今回は前2人のときに比べて重いらしく、動けない日々が続いています。食べられるものが限定していて、ゆっこさんはとても悩める毎日。何が食べられるのか、それが問題です。日によっても食べたいものが違います。「ゴマのおにぎりを食べていればつわりなんて大丈夫」とか言っている自然療法家もいますが、それは食べられる人の話でしょって話で。うちは基本的に自分たちの田んぼや畑でとれたものを食べているので、ご飯と野菜の食卓なのですが、現在ゆっこさん、どちらもほとんど食べられず!野菜はレタスとかオカノリとか、限定的に食べられるものもありますが、お米は全くダメなようです。冷やし中華はなんとか食べられる日が多くて、それを食べたり、そうめんを食べたりしています。そうしたまともなものが食べられるのはまだマシな時なのですが。ずっと気持ちは悪く、お腹がすけばもっと気持ち悪くなるようですが、食べるものがなかなか見つからない、という状況。とても辛そうです。気持ち悪くなり始めた頃、プリンが特効薬、みたいな日がありました。その後、特効薬とまではいかなくなっていますがプリンは割と食べられるということで、僕のお菓子レパートリーにプリンが加わりました(笑)。
 その卵とか豆乳などもそうですが、ゆっこさんは最近はよく買い物に出かけています。食べられるものを探しに。体力が本当にもたないので行ったはいいけど帰れるのか不安になる、みたいなことになったりしています。普段、スーパーで買う物と言えば有機豆乳と洗濯石鹸ぐらいなので、うちとしては本当に珍しいこと。食べ物を買うってお金かかるんだなと、当たり前のことを今実感しています。
 つわり、調べていると色々な体験談やら説やら、出てきますが、はっきりしたことはわかっていないということですね。一つ言えるのは妊婦さんごとそれぞれ、違うということぐらいかと。体験しようもない男の人の無理解も問題ですが、自分のつわりと照らし合わせて他人を批判するような、体験したからこその女性の無理解というのはもっと問題なような気がします。体験したことがあるからこその無理解というのは、つわりに限った話ではないですが。人はそれぞれ違います。本当に、違います。
うちの有効な手段として、一人目、葉菜ちゃんのときから、背中から腰にかけてのマッサージというのがあって、今回もとても有効で、一日に何回か背中のツボを押しています。
 とまぁゆっこさんがそんな状況なので、いつも仕事も家のことも協力しあって暮らしているうちとしてはとても大変な今日この頃。家事色々、できないわけではないけど普段はゆっこさんに大体任せている部分なども今は僕が主にやっていたりするので、その分農作業は進まないし、家事もちゃんとこなせない部分が多いし、まぁとにかく大変な感じ。畑は草に圧倒されています。家は花野(かや)ちゃん(もうすぐ3歳)の散らかし能力に圧倒されています(笑)。葉菜(はな)ちゃん(6歳)は現在うちでいちばん片付け上手な人です。

 畑はなかなか手が回らず、家の中も手が回らない状況ではありますが、楽しく暮らしてはいます。ゆっこさんが動けないから子どもたちと僕が過ごす時間も必然的に増えています。食事も、僕と子どもたち、みたいなことも多い。つわり、早く治まるといいなと思いますが、いつもと違う日常が教えてくれることはとても多いです。もっと、向き合っていきたいなと思います。今この瞬間に。      健
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ひとつぶ便り 208号

今日もお越しいただきありがとうございます。昼間とはうってかわって静かな夜です。
さっきちょっくら踊ってきたのでなかなかいい気持ちです。
では先週のひとつぶ便りです。どうぞ~。

ひとつぶ便り 208号(2015年6月19日便)

 いつもありがとうございます。信州も梅雨に入っていますが、ここ一週間はそれほど降っていません。たまに降って、雲が多い日も結構あるので、畑はちょうど良い湿り具合です。4月、5月、とやたら暑い日が続いて、「4月なのに」「5月なのに」暑いと言っていましたが、「6月なのに」と言いかけて、既に当然暑い時期になっていることを思い出します。カエルも虫も鳥も、とにかくにぎやかになってきました。色々な生き物がたくさん見えるし、たくさん聞こえます。冬の静かな畑とは色も音も全く違います。極寒の冬にこのにぎやかな畑はとても想像できないし、今、冬の真っ白な景色を想像することなんてありません。でもどちらもつながっていて、夏があるから冬があり、冬があるから夏があって、どちらかが無ければまたどちらかもありません。静かな静かな冬の、土の中とか木の中、家の周り、どこかでこの賑やかな命たちが命をつないでいるわけですね。種とか卵とか胞子とか、様々な形で。「ひとつぶ農園」という名前は、まだ自分がどういう暮らしをしたいかとか、今ほどはっきり見えていなかった頃につけたもので、割と漠然とつけたものですが、その頃から持っているイメージとして、「冬」というのがあります。なんというか、春、「一粒の種から始まる」というところより、秋、「たくさんの種をつけて命を終える」という部分を大切にしたい気持ちがありました。そして浮かんだのは雪に閉ざされた世界と、その中で命をつなぐ種たちの姿。だから、僕の中で「ひとつぶ農園」という名前には「冬」のイメージがついてきます。そこの「冬」の部分は、僕の中でもともと意識しにくかった部分なのかもしれません。そこの部分さえつながれば、命の流れが感じられる。冬も夏も、分かれてはいません。それを感じるとき、なんだかうきうきするような、わくわくするような気持ちが湧いてきます。今これを書いていても湧いています(笑)。
 
「ひとつぶ」という言葉を出したついでに、もう一つ書いておきたいことはこの「一粒」のイメージは無数の粒の中の一粒、という感じだということ。「一粒」には「種」という意味も大きく含まれていますが、僕の中では「土」の粒子のイメージもあります。その一粒一粒、その感じ。無数の粒が集まって、土というものができています。
ふかふかの、水はけがよく、保水力もあり、通気性の良い「団粒構造」というのは土の細かい粒子がある程度集まった1センチくらいの塊、が大小様々集まった状態。「とても小さい粒」がある程度集まってできた、「小さい粒」の集まり、があるのが団粒構造。逆に、雨が降ればカチカチに固まってしまうような土は、そういう集まりがなく、「とても小さい粒」がそれぞれ分かれて存在する土で、これは単粒構造と言われます。水はけが悪く、通気性が悪く、植物が育ちにくい土です。田んぼの土とか、焼き物とかにはいいのでしょうが。
「良い土」と呼ばれる土の条件に、団粒構造というのはとても大切なわけですが、これは草や虫やミミズなど、土の中や上で生活する無数の生き物たちが生きて、死んでいく中で育っていくものです。単粒構造の土を人がいくらトラクターで耕しても、団粒構造が発達するわけではありません。生き物たちの様々な営みの中で、その構造は育ちます。土の上、土の中の生き物たちを根絶やしにするような農業をしていると、土はどんどん固くなっていきます。有機農業を長年やっている畑の土はふかふかですが、農薬をガンガン使う農業を長年やっている畑はとても固い。団粒構造の発達した土は本当にふかふかで、耕したあとなどは歩きにくいほどなのですが、そうではないところは耕してから少し経てば、歩いても深く足跡がつきません。そして植物は育ちにくい。農業を行う上で、トラクターはとても大事ですが、それ以上に雑草、ミミズ、無数の虫、彼らが「耕す」力が必要です。農薬などにより命の営みを奪ってしまった土はどんどん固くなります。そこには例えば堆肥を入れたりして、土壌改良しましょう、とか言われるわけですが、本来あるはずの土の働きを壊しておいて、そこに結局生き物たちの力によって作られた堆肥を入れる、というのはもう、滑稽ですらある気がしてきます。
 
幼稚園の田植え
 先週の土曜日(13日)には上の子、葉菜(はな)ちゃん(6歳)が通う「森のようちえん ちいろば」で田植えがありました。ゆっこさんの具合があまり良くない日だったので、僕が葉菜ちゃん、花野ちゃんと共に参加してきました。小さい田んぼ(2aほどかな)で、人数はたくさん!で、子供たちもたくさん!いました。全面手植えですが、何しろ人数が多いので午前中の2時間くらいで終わりました。
 子供たちは田んぼの一角に「遊んでいい場所」を確保され、服を全部脱いだりして泥まみれになって存分に遊んでいました。一部の大人も。で、植えたい子供と大人は稲を植えていきました。僕は専ら植えていました。手植え、楽しいので割と好きです。面積が広くて一人、とかだったらまぁそんなこと言ってられませんが。
 葉菜ちゃんも裸になり、泥まみれで遊んでいましたが、途中で稲を植えにきて、少しの時間一緒に植えました。なかなかきれいに植えていました。下の子、花野(かや)ちゃん(もうすぐ3歳)は泥につかって、誰か近くの大人に構ってもらいながら楽しそうに遊んでいるようでした。最後の方は彼女も少し植えていました。普段もそうですが、一度始めれば集中力があるので頼もしく作業してくれます。楽しい田植えでした。
 
 ここの幼稚園でもそうですが、「田植え」と「稲刈り」というのはイベントとしてやりやすく、「大事な作業をした」という達成感もあるものかと思いますが、田植えの前、田植えから稲刈りの前、稲刈りの後、ももちろん色々な作業があります。例えばこうして「田植え」というのがみんなで滞りなくできるためには、きちんと水の張れる、きちんと平らにならされた田んぼが必要です。そういう田んぼを作るためには、畦を作ったり畦シートを張ったり、丁寧に代掻きという作業をする必要があります。特に、僕らの住んでいるこのあたりは、水はけが良い土が多いので、念入りに代掻きをしないと水が田んぼにたまるようになってくれません。田んぼというのがいきなりできるわけではなく、一度作ったらずっと田んぼなわけでもありません。そこに田んぼがある、ということ自体がすごいことだというのは、自分が色々ヘタだということもあって、よく分かります。そもそもそこに田んぼがあるのは、誰かがそこを切り拓き、平らにならしたから。太陽や雲や雨があるから。一粒のお米を深く深く見つめれば、悠久の歴史も大いなる自然も、全て感じられます。それがいかに、僕たち一人ひとりとつながっているかということも。 健

ひとつぶ便り 207号

今日もお越しいただきありがとうございます。うちら夫婦はそれほどガシガシ働いているわけではありませんが、それでも結構忙しいので、だいぶ疲れもたまってきました。草の勢いがすごいなー。

では先週のひとつぶ便りです。どうぞ~。

ひとつぶ便り 207号(2015年6月12日便)
 いつもありがとうございます。雨を待ちわびていた先週までから一転、雨模様の天気が続いています。8日、関東甲信地方も梅雨入りが発表されたようです。ここのところ雲も多いし晴れても風が涼しい日が多くて割と動きやすい気候です。
 野菜とお米の苗づくり、田んぼと畑の準備の重なる4月、5月は日々のことをこなしていたらいつの間にか過ぎていて、もう6月の中盤ですか。草の勢いがいよいよ凄まじく、どんどん刈ったりとったりしなきゃいけませんが、田植えをしていたりしてなかなか手が回っていません。他にも色々と作業があります。作業の効率を考えることとか、体力とか、色々と足りないものを日々感じますが、一つ一つの仕事をしっかり大切に着実にやっていきたいです。土のこと、野菜のこと、自分の体のこと、心のこと、家族や誰かとのコミュニケーション、他色々、理解を深めていきたいなと思っています。どのような分野においてもその深さは果てしなく、掘れば掘るほど楽しいものだということはわかっています。

今週の野菜セット
 今週も葉っぱ!中心のセットです。実もの野菜たちも花を咲かせて実をつけ始めたものもありますが、まだまだ大きくならなかったり色づいたりしません。
 今週はスナップエンドウが入ります。この時期しか採れない、とても美味しい貴重なものです。うちの子どもたちも大好きです。今年は今回が初の出荷。僕らもまだ今年は採って食べていません。楽しみ。

田植え終わりました!
 田植えしました!今年は稲の発芽がいまいちで、苗が足りなそう、というなかなかマズい状況がありましたが、友人やそのお父さんに苗を分けてもらったりして、なんとか田んぼを稲で埋めることができました。なんとありがたい。
 稲の苗、毎年2条植えの歩行機械を使って植えていますが、今年は発芽があまりにまばらで機械を使えないのではないかという状態だったので、もう全部手で植えようかと考えていました。一回やってみるのもいいかも!とか思っていましたが、実際は機械で植えるのと比較してものすごく大きい労力と時間を要します。うちはそれほど大きい面積をやってはいない(1.5aほど)ので、やろうかなと思い、5日の日に半日ほどかけて一部は手でも植えましたが、米農家をやっている友人とそのお父さんが自分たちの田植えで余った苗を分けてくれ、さらにその苗を植えられる機械(うちの苗とは違う方式なのでうちの苗は植えられないもの)も貸してくれるというので、じゃあそれでやっちゃおう、ということにしました。僕は初めて使う機械だったので、実演付きでその友人のお父さんが教えてくれました。とても丁寧に。で、だいぶ植えることができて、さらに、僕らのあまり発芽の良くない苗たちも、育苗箱によってはかなりまともなものもあり、なんとか機械で植えられるのではないかと言ってくれたので、うちの苗が植えられる機械を行きつけの農機具屋さんから急遽借りてきて、それを使って植えました。
 今回も結局多くを機械で植えました。そのスピードと、作業者が楽、という点などで機械の力をまざまざと見せつけられることになりました。常識的に、手植えと機械だったら機械の方が断然効率が良いという話になるわけですが、どうなのでしょう。機械を作る原料も、機械を動かす燃料も、船とか飛行機とかで外国から運ばれてくるもの。そのあたりのことを考えると、効率ってなんだ?と思う部分は日々、常にあります。また、いい機械を買えばそれだけ快適に作業もできますが値段も高いので、それを買ったら今度はその機械の為に働く、というようなことが起こってきます。自動車とかでも似たようなことが起こっているような気がしますが何か変だなと思います。機械はとても便利だし、こうしてお野菜が届けられるのもうちの農業機械とか軽トラとか、運送屋さんの車とか、色々な機械の力でもあるわけだし、僕も機械が嫌いとかそういうわけでもありませんが、色々と思うところはあります。
 
 田植え機で植え終わった後は、追い植え(捕植)。良い苗でも、機械で全く抜けがなく植わるということは無いので、追い植えという作業があります。これは暖かい地域なら、植わらなかった部分は他の稲が分げつして茂るので最終的に収量は変わらず、追い植えはいらない作業とも言われますが、僕らの田んぼをやっているところは標高1000メートルを超える、田んぼをやれる限界のような冷涼な場所なので、この作業はやっただけ収量が上がるものだと思います。今回はそれ以前に自分たちの苗は発芽が悪いし、もらった苗も余り苗だしいい状態ではなかったものも多かったので、機械だけではだいぶ植わってないところもありました。なので、追い植えというかふつうに手植えの田植えじゃん、みたいな場所もありました。追い植えには、うちで育てた発芽がまばらな苗を使いましたが、この苗は発芽は悪いけど発芽している部分はなかなか良い苗でした。育苗箱にびっしり生えているのが通常の状態ですが、発芽がまばらだと一本一本が離れているので、それぞれのびのびと育って、一本一本は強く育つわけですね。今年は4月、5月がかなり暑かったこともあってか、今までに見たことのない恰好いい形に広がっている苗もありました。ほれぼれしちゃいました。
 追い植えもまた友達1人、助っ人を頼んで手伝ってもらいました。色々な人に助けてもらった今回の田植えでした。お米は自分たちで食べるうるち米と、毎年お届けしているお餅のもち米。今年はどれくらいとれるかわかりませんが、今回植えたもち米がちゃんと育ったら、年末恒例のお餅をついてお届けします。水の管理と草取りと、がんばります。
 
ソフトボール大会
 農作業したいのですが(笑)、この時期は町の各集落対抗のソフトボール大会があります。今年はこの前の日曜日(7日)でした。佐久穂町公民館、というところが主催で、僕はこの柳沢集落の公民館長という役職なので、行くことになっています。基本的に40歳以上しか出場できないものなので去年までは試合に出ることができませんでしたが、今年は公民館長なら年齢制限なしで出られる、ということになったので出場もしました。人数いなかったので。中学バスケ、高校ラグビー、とやってきて野球とか小学校から含めてほぼノータッチで来たので、バットの振り方もボールの捕り方も全然分かりませんが、久々にスポーツして楽しかったです。まぁこの行事、ソフトボールはおまけみたいなもので、その後、各集落に戻ってみんなで飲み会をするのが本番(笑)。和気あいあいと今年も楽しくやりました。     健

ひとつぶ便り 206号

今日もお越しいただきありがとうございます。先週まで雨を待ちわびていたというのを忘れそうなくらい、最近はよく降ってます。
今年は苗の発芽が悪くてどうなることかと思った田植えは、色んな人の助けを借りて、無事完了!心地いい疲れが体にあります。

では、先週のひとつぶ便りです!


ひとつぶ便り 206号(2015年6月5日便)


 いつもありがとうございます。なんだかものすごく暑いですね。比較的冷涼なはずの、僕らが住むこのあたりも今年はこの時期に30℃とか、よくある感じ。5月とか6月にしてはかなり暑い。というか、一年でいちばん暑い時期並に暑い感じ。しかも雨もほとんど降らない。雨が欲しいぃぃ。
 ↑と書いていたのが6月2日。で今日3日、降りました!2週間ぶりぐらいのまとまった雨!恵みの雨!畑の野菜も、そこら中の雑草も、喜んでいるように見えます。農家はみんな喜んでいるはず。

最近の農作業
 照り付ける日差しの元、毎日働いております。色々と定植したり種まきしたり、その準備をしたりしていますが、ここ一週間の中での大仕事は、家の前の育苗ハウスの中を片づけて、ミニトマトの苗を植えるというもの。僕らの住む家のすぐ目の前に畑があって、そこには面積5.4メートル×16メートルくらいのビニールハウスが建っています。この家に引っ越す直前から引っ越し直後にかけて、建てたものです。ここで、春の最初の葉物、果菜、各種の苗を育てています。春の最初の葉ものはこのハウスの中で育てていて、先週まではここの葉物も出荷していましたが、片づけてしまったのでそれはもうお終いです。
 中をただ耕すだけなら簡単なのですが、寒さに弱い苗たちを育てる為に作った「踏み込み温床」を片づけるのが大変な作業。踏み込み温床というのはコンパネ(たたみ一畳くらいの大きさの合板)で四方を囲んだ中に、落ち葉と米糠を層にして積んでいったもの。うちはこれを春に2つ作ります。落ち葉と米糠が発酵するときに出る熱を利用して、その上で苗を育てる昔ながらの方法です。現在は電熱線を使った温床が一般的なのだと思いますが、僕らのような小規模有機農家などでは作っている人も多いです。この落ち葉と米糠は、時間をかけてさらに発酵を続けると、腐葉土になります。野積みにしておいて、2年くらい置くとかなりいい土になってくれます。これを苗の土として使ったりします。
 とまぁ温床の説明が長くなりましたが、これを解体して、落ち葉をハウスの外に運び出すわけです。今回は5月31日に、僕の両親が来てくれたので、がっつり手伝ってもらいました。助かりました。今回は母が主に娘たちと遊んでくれて、父が温床の落ち葉を運び出して積む作業を僕と一緒にやりました。この作業は、作業そのものが大変なのもさることながら、何しろ臭いがきつい(笑)。もっと発酵が進んでしまえば臭いもそこまではしないのでしょうが、この時期に解体するととてもくさい。発酵臭と言うよりは腐敗臭っぽい臭い。作業者たちは慣れてくるのですが、服にもつくのでとてもくさい人になることができます(笑)。そんな臭いにも負けず、無事解体と落ち葉の移動を終え、耕すなど準備をしてから、ミニトマトの苗の定植も完了しました。7月後半くらいから、美味しいミニトマトをたくさんお送りできるかと思います。お楽しみに~。

 2日、花豆の種(豆)まきをしました。午前中は僕一人でやっていましたが、午後は花野ちゃん(かや・今月末で3歳)と2人で作業しました。思いの外花野ちゃんがちゃんと働いてくれて、非常に助かりました。僕が小さい穴を30センチおきに作っていって、そこへ花野ちゃんが2粒ずつ花豆を入れていく、という分担でやっていましたが、花野ちゃんがやる気満々でいいペースで作業を進めてくれました。僕一人でやるよりだいぶ早かったです。しっかりやってくれて驚きました。種まきはゆっこさんが最近時々一緒にやっているのでお手の物のようです。ちなみに花野ちゃんはやる気がなければ絶対やらないので、無理やりやらせているわけではありません。念の為(笑)。
 その日は葉菜ちゃんは幼稚園、僕とゆっこさんと花野ちゃんが車で畑へ行き、僕と花野ちゃんが降りて、ゆっこさんは他の畑に行っていました。花豆播きが思ったより早く終わって、ゆっこさんが戻ってくるのを待っていたらだいぶ時間がかかりそうだったので、僕と花野ちゃんはゆっこさんのいる畑まで歩くことに。車だとすぐの距離だけど歩くと結構遠い。というのはわかっていましたが、花野ちゃんとゆっくりお散歩するのもいいなと思って行ってみました。20分くらいの道のり、花野ちゃんもよく歩き、最後は少しおんぶもしましたが、楽しくお散歩できました。なかなかいい時間でした。

今週の野菜セット
 まだまだ葉物中心のセットが続きます。同じようなラインナップでも、播いた時期や場所は、色々と異なっていて、出来も畑によって違います。先週まではハウスの中の葉物もお届けしていましたが、ハウスの中は片づけて、ミニトマトを植えつけた為、今週からは全て露地の葉物です。溢れる葉物を色々工夫して使ってもらっていることと思います。ありがとうございます。
 
歯が痛い!
 先月29日の午後から30日にかけて、やたらと歯が痛み、夜一睡もできませんでした。時々歯が痛むことはあり、この歯も先月の前半から少し痛んだりしていましたが、これ程痛むのは初めてで、僕の経験したことのある中でも最悪の痛み。30日に急遽歯医者さんに行ってきました。友達が最近通っている、むやみに削ったりしない歯医者さんですが、僕の痛む歯はかなり虫歯が進行していたようで、神経を抜きました。で、今は全然大丈夫です。
 例えばこういう虫歯のことを考える時、歯医者さんとか専門家を含む多くの人が、口の中のことだけを考えがちかと思うのですが実際は、体全体、心全体の影響で、そこに不調が出てきているものだと思います。今回のように痛む歯の神経を抜けばそこの痛みは無くなりますが、体全体、心全体の基本的な問題が解決していない以上、またそこの歯に負担をかけるか、他の歯に負担をかけるか、または体の他の部分に負担がかかるだけの話で、いずれまた問題は起こります。歯を大切にする、というのは体や心全体を大切にすることだと思うし、体や心を大切にすることは、歯を大切にする、ということだと思います。今回行った歯医者さんは、そういう視点を持っている人のようで、これを機に他の歯も色々看てもらおうと思います。
 人の健康と土の健康は、たぶん同じようなもの。例えばある「害虫」がいたから退治する。ある菌がいたから殺菌する、というように「対処療法」を繰り返していたら、結局基本的な問題は何も解決せず、どんどん土が固く、冷たく、健康ではない状態になっていきます。健康的な土では健康な野菜が育ちます。そこには「害虫」と呼ばれる虫がいようとも、有害な菌がいようとも、他の虫、他の菌とのバランスが保たれているから、害にはなりません。一部を見ることは全体を見ること。全体を見ることは一部をみること。深く見て、全てのつながりが見えるのは、何よりも楽しいことだと思います。        健

ひとつぶ便り 205号

どうも。今日もお越しいただきありがとうございます!毎日暑いっすな。

では先週のひとつぶ便りです。ご注文もお待ちしてまーす。お気軽に。

ひとつぶ便り 205号(2015年5月29日便)

 いつもありがとうございます。今週からお送りする方、今シーズンもよろしくお願いします!
 カッコウが鳴き、二十四節季の小満(5月21日)を過ぎ、僕らの住むこの標高1000メートル前後の場所でもやっと霜が降りなくなる時期になりました。とか思ったら21日は昼間がとても涼しく、次の朝の霜注意報発令。何日か前に「もう霜は降りない」と思って定植した、霜に弱いナスやカボチャなどの野菜たちがちょっと危ないところでした。実際22日の朝はかなり冷え込んで、3℃くらいまで気温が下がりました。ヒヤヒヤしました。ちょうど朝曇っていてくれて、それでなんとか霜は降りなかった、という感じ。とまぁ標高の高く涼しい場所に暮らしています。
 その後はまた気温が上がって晴れ続き。日照り気味です。今日(27日)は30℃くらいまで上がりました!真夏!外にいるだけで体力を奪われる感じがします。一年を通じてよく晴れるというのもまたこの地域の特徴です。佐久地域は全国有数の日照率だそうです。

今週の野菜セット
 今週も葉っぱものだらけのセットです。主に4月の前半、梅雨のような長雨の合間に種を播いたものたちが、育ってきたものです。4月後半の日照りで、大きくなるのがやや遅かった感じですが、ここへきてだいぶ大きくなってきてくれました。
 ぽんせんべいも入っています。昨年採れた僕らの田んぼでとれたお米と、僕らの畑で採れたエゴマ、「海の精」の海水塩が原材料です。昨年から、佐久の小さい個人の業者さんに委託して、作ってもらっています。うちの家族みんな、大好きです。

最近の農作業
 ここ一週間はピーマンの定植やカボチャの定植、サツマイモの定植、大豆や小豆の種まきなどなど色々とやっています。定植や種まきの前には畑をトラクターで耕したりする作業があって、それも逐次やっています。畑の周り、植わっている野菜たちの周り、どんどん草も伸びてきているので少しずつ刈ったりもしています。このあたりは鹿の害がすごいので、鹿よけの電気柵(電源はソーラー)を張っている畑が多いのですが、草が伸びて柵(細いロープみたいなもの)に触れるとそこから漏電して、電圧が落ちてしまいます。なので、その下もこまめに刈ります。まだどこも一回目。

 26日は大豆、小豆の種まきをしました。畑に種を播く時は、僕らは「クリーンシーダ」という、手押しの種まき機械を使って種を播いています。エンジンとかついているわけではなく、ただ手で押していく種まき機。ロールという部品を換えることで、色々な大きさの種をまくことができます。深さとか種を播く間隔も、ある程度細かく変えられます。最初の年から使っていて、だいぶ年季が入ってきました。なかなかの優れもの。大豆もこれで播いています。
 この日は午前も午後も豆まきをしていました。午前中は葉菜ちゃん(6歳)は幼稚園に行き、僕ら夫婦と花野ちゃん(2歳10か月)の3人で畑へ。花野ちゃんはおもちゃのスコップや熊手、おなべなどを使って結構ご機嫌で遊んでいました。畑の土や草、石などを使ってのおままごとはなかなかワイルドで、見ていても楽しい。野に咲く花とか草とか、そこにいるカエルとか虫などの生き物たち、みんな美しいなと思います。そういうものたちと遊べることって、たぶんすごく素敵なことだと思います。
 昼には一度家に帰ってご飯を食べて、また午後も豆まき。葉菜ちゃんは2時半に幼稚園が終わるので、迎えに行って、豆まきに合流。葉菜ちゃんは最近、軽トラの荷台で遊ぶのが好きなようで、荷台から屋根に登ったりして遊んでいます。この日は軽トラの荷台に乗って、ちょうど届く高さにあった木の葉っぱをひたすら集めていました。葉菜ちゃんが乗っていると花野ちゃんも乗りたがり、2人で乗って遊びます。葉菜ちゃんは慣れたもので、一人で荷台に登れますが、花野ちゃんはまだ無理なので、乗せてあげます。でも荷台には一人で登れませんが、荷台から屋根には登れます。車の屋根なんてそう丈夫にできているものではないので、あまり乗らないで欲しいものですが(笑)、まぁだいぶその遊びで楽しんでいてくれます。葉菜ちゃんは豆まきもだいぶ終わりに差し掛かったころ、去年のオオブタクサの枯れた茎の内部がスポンジのようになっていることを発見し、あ、発見したのは僕ですがそのスポンジみたいなものに魅力を感じたらしく、やたらとオオブタクサの茎の外側をむいて、スポンジ状の中身を集めていました。という感じで4人で畑で楽しく過ごしました。素敵な一日。

ハーブガーデン

 春先からゆっこさんが畑の作業と並行して家の前の庭づくりに精を出しています。僕らの家の前には畑がありますが、家と畑の間に、この家に前に住んでいた人が植木などを植えていた庭があります。そのスペースを、ゆっこさんがせっせと好みの庭にしていっているところです。目で見て楽しむ、という楽しみももちろんあるみたいですが基本的に、料理に使えたり、お茶として飲めたり、食べられたりする実用的なハーブを植えています。嬉々としてやっているのがわかります。僕らの使っている畑は、石が多い場所も結構あって、そういうところから少しずつ石を持ってきては、庭の仕切りや通路の石畳に使っています。通路がだいぶかっこよくなってきました最近。
 イチゴもその庭に植わっていて、このあたりではやっと採れる時期になってきました。葉菜ちゃんが毎朝(そして昼、夕方)赤くなっているのを熱心に探しています。小粒ですがとても美味しい。
 
 ゆっこさんは食べることが大好きで、「日常」が大好きなようです。生活が豊かになることが、とても楽しいのだと思います。その感じ、僕も似たような感覚があるのでよくわかる気がします。
 自分たちがやりたいと思うこと、楽しいと思うことをまず何より大切にしていきたいと思っています。幸せに生きる為に働くのではなく、働くことそのものが幸せ、というように生きたいなと思います。既に今、幸せだと違和感なく言えるくらいではありますが、自分自身も、家族も、関わる全ての人たちも、もっと幸せにできると思うし、もっと平和を実現できると思います。
 例えばコミュニケーションのこと、心の中のこと、今まで怠ってきたものがたくさんあるのがわかってきました。努力できることがたくさん!ある。これはなんだかとても嬉しいことだと思います。 健

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