ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 217号

今日もお越しいただきありがとうございます。昨日はなんとも寒い一日だったので、今日は少し暖かくてほっとしました。まぁもうすっかり秋です。

では先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 217号(2015年8月21日便)

 いつもありがとうございます。今月10日頃から秋の風が吹き始めていて、このところ曇りや雨の日は肌寒いくらいだし、晴れていても涼しい風が吹いています。今は夜ですが、窓は閉め切ってTシャツの上にジャージを着ています。虫の声も秋めいています。鈴虫とか馬追とか、鳴いています。静かな夜です、とか書こうと思ってちょっと耳を澄ませていたら、かなりにぎやかでした(笑)。虫の声、豪華なアンサンブルです。いい夜です。今夜も。

今週の野菜セット
 というわけで空気はすっかり秋めいていますがセットは相変わらず夏!のセットです。管理の問題とか畑が未熟だったりすること、天候の問題など、色々あって全て豊作というわけでもありませんが、トマトやナスなどは好調です。トマトは時々「昔のトマトの味がする」と言われます。何の要因かわかりませんが、美味しいのは確かです(笑)。品種、育て方、あと完熟だからというのもあると思います。ふつうにスーパーなどで売っているトマトは、流通に乗せることとか日持ちすることとか、そういうのがより重要になってくるので(それはそれですごく手間と労力を要するものだと思います)、かなり青い状態で出荷しているという話を聞きます。青い状態で収穫しても、追熟して色は赤くなりますが、味はのりません。うちのトマトは赤くなってから収穫しています。品種は、松本に農業試験場のある自然農法センターというところの「妙紅」と「南桜2号」。この2つは何年か自家採種しているものです。あと今年は、「たねの森」というオーガニック種屋さんの「クォーレ・ディ・ブエ・トマト」というのをやっています。
 どの野菜も、色々な品種があります。同じ野菜でもいろいろな種類のものを育てています。品種ごと、獲れたものの味も違うし、育ち方、例えばトマトであれば葉の形、茂り方、枝の伸び方、そういうのも色々と違います。

 ところである一本のナスの木に、鳥が巣を作っています(笑)。木と言ってももちろんかなり低いものなので、こんなのに作っていいのかと思うのですが、なんか作られています。ある日見たら巣のようなものがあって、なんだこれ、と思っていたら次の時には卵があって驚きました。近くに行けば親鳥は逃げてしまうので、何の鳥なのかまだわかっていませんが、ともあれちゃんと孵るといいなと思います。巣をつくる場所の選択を間違っていると思うのですが(笑)。ちなみに巣を作られているのはブラックビューティーという品種のナスの木。美味しい米ナス(ヘタが緑、実は紫)です。米ナスというのは「アメリカのナス」という意味で、ブラックビューティーはアメリカの伝統品種。日本ではだいぶ前に渡来したこの品種をもとに、現在色々な米ナスが作られているようです。油との相性がとてもよく、揚げたりするととろけるような美味しいナスです。ただ鳥の巣作りには向いていないと思います(笑)。他、丸ナス、青ナスなど色々とたくさん入ります。それぞれの違いと魅力をお楽しみください。

葉菜ちゃん、花野ちゃん、おなかちゃん
 8日から、ゆっこさんの両親と共に、山形(ゆっこさんのお母さんの実家)へ行っていた葉菜(はな)ちゃん(6歳)が、先週の13日に無事帰ってきました。出荷の日の夕方でした。プールに連れて行ってもらったり、いつもは食べないようなものを食べたり、みんなにちやほやされて、特に寂しい思いもせず、とても楽しい滞在だったようです。花野(かや)ちゃん(3歳)はこの間、葉菜ちゃんがいないのでやりたい放題な部分もありましたが、いつも一緒の葉菜ちゃんがいなくて、やはり寂しさは見えていて、再会をとても喜んでいました。これはもうお互いに喜んでいました。山形で、姉妹でお揃いの服を買ってもらったようで、帰ってきて早速2人でそれを着て、2人ではしゃいでいました。2人は髪の毛が強いくせ毛でもしゃもしゃしています。髪質は葉菜ちゃんはふわふわ、花野ちゃんは剛毛な感じですが、見た目は同じような髪型。そんな2人が揃いの服を着る様は、なんだかおもしろく、最高にかわいいです。
 ゆっこさんのお腹の中にいる通称「おなかちゃん」は順調に成長しているようです。5か月目突入かな。最近は少しゆっこさんが「動いている?」と感じることがあるようです。葉菜ちゃん、花野ちゃんも時々話しかけたりしています。2人が話しかけたり、楽しそうに遊んでいる声を聞くのは、おなかちゃんにとってとてもいいことだろうなぁと思います。ゆったり、気持ちよく、育ってほしいです。
 ゆっこさんのつわりはピーク時よりはだいぶマシになって、食べられるものはだいぶ広がりましたが、まだ続いてはいます。お米は依然として食べられません。最近はキムチ、豆腐、半熟卵、などが食べやすいもののようです。野菜だとキュウリとか、トマトとか。

消費と平和
 ところで、例えば今参議院でやっている戦争法案が、日本が直接的に戦争に加担できるようになる為のものだというのは明らかで、僕も反対ですが、現在、日本が戦争に加担していないのかと言えばそういうことでもありません。この70年、自衛隊の人たちが直接銃で人を殺すことがなかったとしても、僕たちが人を殺めることに加担していなかったか、今、していないかというとそういうことでもありません。僕ら日本人は世界中から食べ物や、水や、エネルギーを奪い、それを消費し、浪費しながら生きています。食べ物を奪ってきては棄てているわけですが、それをほとんどの人が想像すらしない、できないような現状。大きく間違っているように思います。デモとか、そういう場所に行くのも大切なことだと思いますが、そういう運動と、自分の生活を見直していく作業が、つながっていない人も多いように見えます。何を買って何を食べるのか、着るのか、そういう選択一つ一つが、搾取や貧困につながっていて、戦争にもつながっています。逆に、選択次第でより平和的な道を歩むこともできるということ。
 先日、友人が言っていましたが、そもそも、僕らは「消費」をするように教育されているようです。学校で。いえ、幼稚園とかからですね。生活に必要ではないもの、必要以上のもの、身の回りにどれだけあるでしょう。それもまた、世界から奪ってきた何かに違いありません。お金持ちが、権力者が、消費させ、お金を使う構造を作っているのだと思います。自分たちのためだけに。「現状に満足する」というのは、あまりいい言葉として使われませんが、そういう刷り込みがあるのだと思います。消費の基本は「現状に満足しない」ということだから。「今」をみじめなもの、つまらないものとするからこそ、何かを求めて「消費」に走る。この罠から抜け出すことが必要だと思います。「今」を、めいっぱい感じて、ここにある幸せを味わう。これは、今の大量消費社会の日本では時に「消費者」として、「社会人」として、実は非常に問題ある行為ですが、平和を生きる為には、この社会においての問題ある行為を重ねていく必要があるのだと思います。誰かから奪って消費し、奪われ消費されないために。           健
スポンサーサイト

ひとつぶ便り 216号

今日もお越しいただきありがとうございます。秋の風が吹き始めていますがトマトとか絶好調です。ご注文もお待ちしておりまーす。
こちらからどうぞ。

では先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 216号(2015年8月14日便)
 いつもありがとうございます。現在12日の夜。今夜も涼しく、静かです。虫の声が聞こえます。少し雨も降っているようです。
 毎日暑いですが、ここのところ少し空気が変わったかなと思うような、昼間でも比較的涼しい日があります。僕らの住んでいるのは標高1000メートルに近い場所なので、お盆を過ぎたら秋の風が吹く、というような年も多い。今年もお盆を過ぎたら涼しくなる予想があるようです。
今週の野菜セット
 今週も夏!真っ盛りのセットです。どれも採れ始めよりも味がのって、ますます美味しいと思います。色々な料理でお楽しみください!

葉菜ちゃん山形へ
 8日の日から、上の子、葉菜(はな)ちゃん(6歳)が、ゆっこさんの両親と山形へ行っています。13日の夜に帰ってくる予定。山形はゆっこさんのお母さんの実家があって、ゆっこさんの祖母と、おじさん夫婦が住んでいます。葉菜ちゃんが山形へ行くのは初めてではありませんが、これだけの期間、ゆっこさんと離れて過ごすのは初めて。だけどまぁ全然大丈夫そうで、色々なところに連れて行ってもらったり、美味しいものを食べたり、色々買ってもらったりしているようです。電話で話した感じはとても嬉しそうに、楽しそうにしていました。元気そうでよかったです。
 葉菜ちゃんがいないので花野(かや)ちゃん(3歳)と集中して過ごせる感じで、こちらはこちらで楽しくやっています。花野ちゃんの天下!普段は花野ちゃんが散らかしたおもちゃまで葉菜ちゃんが片付けてくれるのですが、今はそういうことがないのでいつも以上に部屋の散乱具合が激しいです(笑)。

ここ一週間
 先週の6日は広島に原爆が投下された日であり、ゆっこさんの誕生日でもあります。今年は木曜日だったので出荷の日でした。出荷が終わったあと、ゆっこさんの両親と共にバーベキューでお祝いしました。おめでとう~!夕方は外でバーベキューできましたが、その後、夜はものすごい雷と豪雨!で、結構長い時間停電していました。2時間くらいだったかな。
 
 10日は、友人のだーさん(島田啓介さん)一家が、安曇野のシャンティクティというゲストハウスに滞在しているということで、ゆっこさん、花野ちゃんと会いに行ってきました。だーさんは僕の大好きなティク・ナット・ハンという禅僧・詩人の本の翻訳をよくしていて、夫婦でワークショップハウス「ゆとり家」を営んでいます。瞑想とかヨガとか、季節の催しを色々やっている場所で、僕は去年のちょうど今頃、台風が来ている中、訪れました。で、その次の月には、だーさん一家が僕らの家に泊まりに来てくれました。それ以来の再会ですが、同じ実践をする仲間だし、フェイスブックなどでやり取りもあるのであまり久しぶりという感じもしませんでした。だーさんは何事にも誠実で熱血。「だいぶ落ち着いた」らしいですが、とてもエネルギッシュで、少年の心を持ち続けている人だと感じます。
その家族はだーさん、お連れ合いの早苗さん、一人息子の幸弥君という一家。今回僕とゆっこさんは幸弥君の存在に何かすごく心動かされるものがありました。僕も色々な子に接する機会があって、どの子も本当に素敵だと思いますが、幸弥君の持っている「すこやかさ」とでも言うようなものは、なかなか見られないものだと思いました。ゆっこさんは彼の姿が「まぶしい」と言っていました。だーさん、早苗さんをはじめとする、周りの環境がとてもいいのでしょうね。幸弥君は葉菜ちゃんとは去年一度会っただけですが、今回会えるのを結構楽しみにしていてくれたみたいです。でも葉菜ちゃんはちょうど山形へ行っていて今回は会えなかったので、また会って一緒に遊んで欲しいなと思います。
この日は5月に原宿のイベントで出会って仲良くなったTさんにも再会できて、嬉しかったです。シャンティクティもとても素敵な場所でした。安曇野までは車で2時間半以上かかりましたが、行って本当によかったなと思う小さな旅でした。ありがとう!

11日は、一昨年まで上田にいて、その後四国へ行き、今は淡路島で森のようちえんを始めた友人が、夏休みで上田にも寄るということで企画された再会のダンスパーティー!に花野ちゃんと参加してきました。僕に初めてアフリカン・ダンスを教えてくれた人です。教えてもらっていた当時、僕は今よりも全然踊れなかったし、ステージを共にしたこともなくて、いつか一緒に踊りたいという思いが頭の片隅にあったので、今回はそれが叶った感じ。たくさん踊りました!楽しかった!ありがとう!

平和
 広島の日、長崎の日、そしてこの後は終戦記念日と続くわけですが、このタイミングで原発の再稼働ですか。政府はこのタイミングでやりたかったのでしょうね。完璧な安全なんてあるわけないし、自然の条件的にも特に安全というわけでもない川内原発。福島第一原発の事故は今だって継続中なのに、ついにまた動かしちゃったわけですね。いけないと思います。
 今、日本を「戦争ができる国」にしようと政府が着々と進めています。それが「普通の国」になることだという表現がしばしば使われます。「普通」という言葉に敏感な人々には効果的な言葉として、使われているものなのだと思います。でも、そんな「普通」は要りません。今この国で、日々、平和のことを全力で考え、全力で実行する人がいたら、その人はかなり変な人だと言われるでしょう。僕は今、全然そうではないのだけど、そういうものになりたいという思いがあるし、日本という国も、そういう国であればいいと思います。というか、憲法に則って行動するのなら、そうならざるを得ないはず。例えば世界からテロを無くす為にすべきことは、テロリストを攻撃したり、捕まえたりすることよりも、その根本的な原因である飢餓とか貧困を無くすこと。テロリストと呼ばれる人たちを含む全ての人たちの抱いている恐怖と欠乏を無くすこと。そこに、この国は全力を注げばいいのだと思います。今やっていることは真逆。世界中から食糧を奪い、水を奪い、世界中の貧困の大きな原因となっています。僕らが何も意識しないで生活していたら、ただその搾取と戦争に加担することになります。逆に、僕らの意識が変わり、少し行動を変えるだけで、救われる命がいくつもあります。今この場所を、もっと誠実に生きたいです。   健

ひとつぶ便り 215号

今日もお越しいただきありがとうございます。ここのところちょっと空気が変わった気がします。秋の気配を感じるような。
先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 215号(2015年8月7日便)
 いつもありがとうございます。これを書いている今は静かな夜です。子ども達とゆっこさんは眠りについて、聞こえるのは虫の声だけです。ここのところ、午後に雨が降ることが多い。夕立のようにちょっと激しく降る日もあれば、穏やかに降る日もあります。今日(5日)も夕方6時頃から穏やかな雨が降って、今はすっかり涼しいです。というか肌寒いくらいなので窓は全部閉めました。夜も暑ければ窓は全開にしますが、元より僕らの住む場所は熱帯夜がありません。昼間は暑いですが、夜はとても快適です。
 上にも書いたように最近は午後に雨が降ることが多く、稲架(はざ)に掛けて干している小麦をなかなか脱穀できないでいましたが、昨日、一昨日は雨が降らず、よく晴れていて、今日はまた雨の予報があったので、できるだけ今日やってしまおうということで、3分の2くらいは脱穀を終えました。今年は結構面積的にも多くやって、さらに出来もよかったのでだいぶ量がありそうです。相変わらず、大体2日に1度くらいのペースでパンを焼いているので、小麦粉はかなり使います。去年の小麦はとっくになくなっていて今は買った小麦粉で焼いていますが、今年はこの小麦で1年間余裕でいけるのではないかと思います。ありがたい!ちなみに今年は薄力(ホクシン)、中力(南部)、強力(ゆきちから)、3種類の小麦をやっています。料理にもお菓子にも色々と使うものなので、自分たちで育てたものを使えるのは嬉しいことです。買ったものより遥かに美味しいし。あと3分の1も、今週末には脱穀したいです。

今週の野菜セット
 トマト、ナス、ズッキーニ、キュウリなどなど、夏!!のセットです。うちはゆっこさんが(だいぶマシになってきましたが)まだつわり中でお米が食べられないので、パスタなど、イタリアンな食卓が多くなっております。

キャンプ
 近くに住む友達がキャンプを企画してくれて、僕らも参加してきました。葉菜(はな)ちゃん(6歳)は7月末にあったお泊り保育が屋外でのキャンプだったので、経験済みという感じでしたが、花野(かや)ちゃん(3歳)はテントに泊まるのは初。僕もテントとか泊まった記憶がないからもしかしたら初。ということで僕としてもなかなか新鮮な体験でした。参加したのは葉菜ちゃんの通う森のようちえんの親子とかスタッフとか。子どももたくさんいて賑やかでした。場所はその企画をしてくれた家族の、家から離れた山の敷地。主に音楽のスタジオとして使われているログハウス(自作)とか、中のスペースにだいぶ余裕のあるビニールハウスが建っていたりする場所で、民家からはだいぶ離れている静かな場所。とはいえ家からそう離れているわけでもないので必要なものがあればとりに帰ったりもできる(笑)、便利な場所。他の家族は8月1日に集合していましたが、僕らは家が近いこともあって31日、1日と、2泊しました。昼間は農作業があるので1日の昼間は家に帰ってきましたが。なかなか楽しかったです。
 花野ちゃんがちゃんとテントで泊まれるのかが問題でしたが、31日の夜は虫刺されがかゆくて、夜起きて泣いたりしたものの、1日は外が騒がしくてもぐっすり寝ついて、朝まで起きませんでした。バーベキューをして、花火をして、遊んで、葉菜ちゃんも花野ちゃんも楽しいキャンプだったようです。
 1日の夜は、葉菜ちゃんが早々と寝てしまったので、他の子ども達とずっと遊んだり踊ったり歌ったり話したりしていました。なかなかいい時間でした。

 その他、家でバーベキュー(主に野菜)をしたり、隣町のお祭り(花火大会もあるかなり大規模なやつ)に行ったり、家族で夏を満喫中です。最近はゆっこさんのお母さんが兵庫からこちらへ来ているので、子ども達はたくさん遊んでもらって嬉しそうです。

8月
 8月と言えば、戦争とか平和とか、そういうものを考えさせられる時ですね。でも去年もそうでしたが、特に8月だから意識する、というわけではなく、今は戦争というものが目の前の問題として常にあります。戦争法案とか、沖縄のこととか。これほど素敵な憲法を持っていながら、それを忌み嫌う権力者たちが導いてきたこの国。世の中に多く存在する空虚な物と思想、そういったものも、この国のそういうあり方から来ているように感じます。例えば「平和を大切にしたい」、「子どもを大切にしたい」、「国民を大切にしたい」、そういう思想が根底に流れている国は、そういう物とか仕組みが明らかに見える形になっています。日本は、どう見てもそうではありません。それは、そういう思想が根底に流れていないからです。人の場合も、言っていることと思っていることが違えば、それはすぐにわかります。この国は、そういう国なのだと思います。憲法はただの「建前」というのが、安倍さん率いる現政権の考えだし、多くの国民も安倍さんたちと同様に考えているように感じます。平和を求める人にも団体にも、ほとんど出会ったことはありません。日本国憲法に従うなら、僕ら国民の全ては全世界から恐怖と欠乏を無くすべく、働かなくてはいけないはず。でも、そんなことをしようとがんばる人を、この国の人の多くは笑うでしょう。蔑むでしょう。排除するでしょう。僕は知っています。でも行くべきはその道です。憲法の示す道です。憲法が美しいのは、それが間違ったことを言っていないからです。畑で言えば、「種をまいて、水をあげたら、芽が出る」ということを言っているだけだからです。「戦争をして、誰かを殺めたら、幸せになります」というのは、間違ったことです。例え憲法が「解釈」で歪められようと、書き換えられようと、正しいことは正しく、間違っていることは間違っています。僕は「自然」に従う。憲法に従うわけではなく、現憲法が「自然」を表しているから、それに従いたいと思うだけのこと。平和こそ道だという、事実に。
 
僕自身が今、平和かと言えばそうではなく、むしろ程遠い。程遠いけど、そこを目指すことはできるし、少しずつだけど近づいてもいます。僕に仏教とそのマインドフルネス(「気づき」)の実践を教えてくれたティク・ナット・ハンはまさに、世界から恐怖と欠乏を無くそうと、全身全霊で平和を生きている人だと思います。2600年前に生きた、ブッダと呼ばれたその人もそうだったように。
今、息をしていることに気づいていますか?吸っていることに。吐いていることに。生きていることに。どんな呼吸をしていようとも、ただそれを見つめてみてください。そして微笑んでみてください。そこから何かが始まる、のではなく、それが全てです。平和を、生きましょう。今、ここで。    健

ひとつぶ便り 214号

今日もお越しいただきありがとうございます。

先週のひとつぶ便りです。どうぞ~。

ひとつぶ便り 214号(2015年7月31日便)
 いつもありがとうございます。おかげ様で今日も生きています。
 僕らの住んでいるあたりも昼間は毎日すごい暑さです。でも夕方から朝にかけてはだいぶ涼しいので、その時間帯はとても快適。今これを書いているのも夜なので、とても涼しくて気持ちがいいです。とてもありがたい。農作業も朝と夕方がやりやすいです。僕らが住んでいるのは八ヶ岳の東斜面、標高は1000メートル近くあります。借りている畑はどこもそう日当たりが良くないので、朝、畑全体に日が当たるまで時間がかかったり、午後3時頃には全て日陰に入ったりもします。基本的には畑も日当たりが良い方がいいのですが、こういう日差しがとても強い時期は、野菜にとっても人にとっても日当たりが悪いというのがいい場合もあるようです。土の過度な乾燥を防いでくれるということがあるだろうし、農作業的にもすごく助かります。30℃を超える最近の昼間でも、木陰など日陰になる部分はかなり涼しいです。

今週の野菜セット
 トマトが一斉に赤くなって、たくさん入ります!野菜セットも夏真っ盛りです。この時期、野菜はどうしても余りがちになるので、贈り物などにもご利用して頂けたら嬉しいです。周りに野菜がとても好きそうな方がいらしたら是非ご紹介ください(笑)。
 トマト、ミニトマト、ズッキーニ、なす、ジャガイモ、などなどそれぞれ、同じ野菜でも一種類だけでなく複数の品種をやっています。リスクの分散などの意味もありますが、主な理由は楽しいから。色々やってみたいから。色々食べてみたいから。色々な種類があって、それぞれ特徴があります。味も色も形も異なります。本来、野菜はとても多彩なものです。海外にも日本にも、土地ごと、あるいは農家ごと、実に多彩な種類の野菜があります。種は交雑したり、選抜されたりしていく中でどんどん変化していきます。現在は多くがF₁(エフワン)(雑種第一代)と呼ばれる、大企業の種会社が交配した種を、ほとんどの農家さんが使っているし、それが育ったものが世の中に出回っているほとんどの野菜です。僕らもそういう種に頼らざるを得ない部分もあって、使ってもいますが、トマトやミニトマト、ナス、秋冬のカブ、大根、南瓜などはF₁を使っていません。交配種ではないものを「固定種」と呼びますが、うちは固定種の割合が高い農園かと思います。埼玉のオーガニック種屋さん「たねの森」、松本に研究農場がある「自然農法センター」、松本の小さい種屋さん「つる新」、などで、伝統的な固定種や、より原始的な方法で育成された品種を購入しています。トマトなどは、そういうところの種を、自分たちで種をとって、使っています。なかなか手間なので難しい部分もありますが、自家採種も増やしていきたいなと思っています。
 市場に出回る野菜に求められるのはまず、見た目がきれいで生育が揃っていること。味とか人の健康とか、環境のことなどは二の次です。そういう野菜しか出回らないような仕組みになっています。
 
最近の食卓
ゆっこさんのつわりは未だ辛そうな時も多いですが、ピークは過ぎたかなといったところで、簡単な農作業とか、毎日の家事全般はだいぶできるようになってきました。料理もだいぶ作れるようになってきて、毎日美味しい料理を作ってくれています。お米は依然として受け付けず、イタリア料理は美味しく食べられる、という状況。このタイミングでトマトができてきて良かったなと思います。普段は食べ物を買うこと自体、あまりしない我が家ですが、今は食べられるものが限定されているのでチーズとかオリーブオイルとか、バルサミコ酢とか、そういうのは容赦なく買ってきて料理に使っています。僕はもちろん和食でもなんでもどんと来いですが、美味しいイタリアンが食べられるのも嬉しいです。ゆっこさんは普段本を見ながら料理、なんてあまりしない方ですが、食べられるものが限られている状況なので、図書館でイタリア料理の本など借りてきて、色々やっています。ズッキーニとかナスとかトマトとか、最高に美味しいものがあるのがほんと嬉しい。
そして、こうして食べていて思うのはイタリアも食生活が豊かなのだな、ということ。野菜も色々採れる、気候的にも恵まれた土地なのでしょう。採れるものが少ない中で発達した食文化、例えばドイツのソーセージのような、そういうものもすごく素敵だなと思いますが、イタリアのように恵まれた土地で生まれた華やかさはまたすごいものだなと思います。どちらにせよ、「そこで採れるものを食べる」ということしか出来なかった時に、その中でなんとか美味しいものを食べようと工夫してきた人間たちの努力。驚かされます。心躍ります。日本の穀物と豆の使い方もすごいですよね。同じ材料で実に多彩なものを作っています。例えば大豆。大豆をまず豆として使い、納豆として使い、粉にひいてきな粉として使い、あるいは枝豆としてとって利用し、ずんだにしたりして、さらには味噌とか醤油とか、本当に多彩。僕が会津にいたとき、何かお祝い事と言えばお餅つき、という感じでしたが、納豆もち、きな粉もち、冷凍しておいた枝豆でずんだもち、みたいな、これ全部お米と豆じゃん、みたいなラインナップを目にしてちょっと感動したのを覚えています。

まぁそんな文化とは一線を画してうちは現在イタリアンな食卓です(笑)。うちで採れるお米と小麦と野菜だけでもイタリアっぽい料理は色々と作れると思うし、それは別にイタリアとか言わなくてもいいような気がしますが、パスタ用の小麦は日本ではすごく育てにくいようだし、現在のゆっこさんの主食はパスタなのでそれは外国から来たものを使わざるを得ません。普段からべつに厳格なわけではありませんが、なるべく自分たちで育てたものを食べたいと思っているし、それは無理してそうしているわけではないし、そこに楽しさもあります。今は状況が状況なので、買うものが普段よりも大幅に増えていますがそれはそれで楽しんでいるし、美味しい食卓です。買う時はオーガニックのパスタ等を選んでいます。買うのなら誠実に作られ、運ばれてきたものを買いたいです。

子どもたちのこと
 上の子、葉菜(はな)ちゃん(6歳)の幼稚園が夏休みに入ったので、葉菜ちゃんも毎日うちにいます。最近は何しろ暑いので、「フネ」という、うちでは苗土を混ぜるのに使う大きめの四角い容器に水を溜め、それをプールにして姉妹で遊んでいます。四角いし、プールとしては狭いし、プールというよりはお風呂みたいな感じですね。とても気持ちが良さそうです。ここのところ毎日やっています。2人とも肌が真っ黒に日焼けしてきました。家の中で外で、たくましく遊んでいます。               健

FC2Ad