ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 276号

いつもありがとうございます。今日が出荷だったので、今週のお便りももう書いていますがまだ先週のやつをアップしていなかったので、アップします。

梅雨、戻ってきましたね。毎日のように雨です。麦、乾かないなー。


ひとつぶ便り 276号(2017年7月21日便)

 いつもありがとうございます。ここの夏はこんなに暑かったっけと思うほど暑い日が続いていましたが、ここ数日はだいぶ湿度が低めで、晴れていてもそこまで汗をかかない感じでした。このあとどうなるかはわかりませんが、このくらいが仕事しやすくていいなぁと思います。16日と17日に、小麦刈りをしました。バインダーという、稲や麦などを刈ってひもで縛って束にしてくれる機械を使い、そうしてできた束を稲と同じように、その畑の中に組んだ「はざ」に掛けていきます。その2日間滞在していた僕の両親にも手伝ってもらってだいぶ助かりました。人ひとりの力はとても大きいと実感します。最近来るときは主に母が子どもたちと遊んでいてくれて、父が農作業を手伝ってくれる、という感じですが、子どもたちを安心して任せられる人がいて、ゆっこさんが自由に動ける、というのはうちの農園としてはすごく助かります。この麦を、1週間~数週間(天気による)乾燥させて、脱穀して、隣町の小さな精米所で粉にしてもらえば、日々のパンやお菓子に使えます。ありがたい、1年間の大事な大事な食糧です。
 なすやキュウリ、ミニトマト、ズッキーニなどなど、野菜セットの内容はだいぶ夏!な感じになってきました。野菜の採れない冬を越えて、春の野菜が採れ始める時期はなんとも嬉しいものですが、この時期の、夏野菜が色々とどんどん採れるようになっていく時期の喜びもまた、とても大きいものです。「初物」を収穫して家に帰っていけば絶対みんなに喜ばれるのでそういう時はいつもよりうきうきして帰ります。
はるちゃん(1歳5か月)は野菜大好きでよく食べます。僕もゆっこさんも、葉菜ちゃんも花野ちゃんも、とても食いしん坊ですが、はるちゃんもすごい食欲です。大根なども好きですが、それが登場してからは特にズッキーニが大好きで、ズッキーニを見れば「うまい」と言います。自分のお皿にズッキーニがなくなると怒って要求します。お米も結構好きなのだと思いますが、ズッキーニがあるときは、それを食べつくすまでお米には手を付けません。ジャガイモも掘り始めて、食卓に登場するようになりましたがこれもだいぶ気に入ったようでたくさん食べます。最近明らかに体や顔が大きくなってきた気がします。あらゆる行動がおもしろいですが、食事中も何かとおもしろいはるちゃんです。

18日が僕の誕生日で、33歳になりました。2007年に大学を卒業して、福島県、会津の山都町のとある農家に研修に行ったので、そのときからちょうど10年経つわけですか。本当に多くの人に支えられていたから生きてこられたし、今、支えられて生きているのを感じます。ありがとうございます。
 僕は高校時代、いい友達に出会えて、ラグビーに出会えて、楽しい日々を送ることができましたが、なんとなく「人生でこんなに楽しいことはもう今後ないんじゃないかな」という思いがありました。が、まったくの勘違いでした!有機農業に出会い、心から信頼できるパートナーと出会い、子どもたちと出会い、心から尊敬できる友人や先輩に出会い、ティク・ナット・ハンと仏教の実践に出会い、アフリカンダンスに出会い、高校時代の楽しさよりも遥かに地に足の着いた、確かな楽しさの中にいます。僕の中にあるもの、周りにあるもの、物質的なものも精神的なものも全て、誰かか何かにもらったものです。色々な巡り合わせが、一つ一つ本当にありがたいです。おかげさまで今日も僕は生きています。ありがとう。健
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ひとつぶ便り 275号

いつもありがとうございます。昨日、今日は割と良心的な暑さ(?)でだいぶ働きやすかったです。

先週のお便り、アップします。
そういえば、内容と関連していま思い出したけど、東日本大震災のときボランティアに行った友人の話で、津波で農薬とかそういうものも大量に流されて、水たまりがすごい危険だったり、そういうのが乾いたものが舞い上がったりして、放射性物質以外に「ただちに健康に影響がある」ようなものがたくさんある環境だったとか。あと、がれきとかゴミとか、それがすべて木とか石とか自然物だったら、片付けはものすごく簡単なんだろうなと思います。仮に放射性物質は考えないとしたって、災害時、技術の進歩によって防げるようになったものよりも、より大きな被害を生む原因になるようなものの方が、増えているのではないかと思います。

ひとつぶ便り 275号(2017年7月14日便)

 いつもありがとうございます。毎日暑いですね。こちらも昼間は動きたくないくらいの暑さです。僕らの住んでいるのは標高1000メートル近いところで、夜はかなり涼しくなりますが、昼間の気温は東京などと同じくらい上がります。普段は湿度がかなり低く、カラっとした暑さの日が多いのですが、今は雨も多い時期なので湿度も高くてなかなか重たい暑さです。先週の木曜の出荷作業が終わったあとに、ゲリラ豪雨というのか、ものすごい雨が何時間も降り、土曜にも降りましたが、その後はよく晴れています。今日(12日)は雨の予報もありましたが、僕らの方では降りませんでした。5分くらい下ったところでは強い雨が降ったそうです。先週木曜日は、土砂降りの佐久穂町を出発して野菜を届けに佐久方面まで出かけたら、そちらでは全く降っていなくて驚きました。こっちで降っていてあっちで降っていない、あっちで降っていてこっちは降っていない、みたいなことがよくあります。天気は市とか町とか村とか、県とか国で区切られているわけではないのがよくわかります。
 福岡や大分は記録的な大雨で、大変な被害が出ているようですね。現地の方々の多大な苦しみは、想像もつきません。江戸時代に、この佐久地域では台風が原因と言われる、「戌の満水」と呼ばれる大水害があり、多くの方が亡くなったそうです。今でもその被害のあった8月1日(当時は陰暦ですが)に、佐久地域では墓参りをする習慣があります。同じ千曲川流域で、被害のあった上田などではこういう習慣はないそうで、この地域だけで残っているみたいです。僕らの住んでいる旧八千穂村の、集落の一つは全戸が流されたと聞きました。千曲川(県外に出ると信濃川)流域で起こった大災害ですが、この流域全体で2800人以上が命を落としたそうです。これを書いていても、どこか他人事のように思ってしまいますが、べつに今だって、18世紀のその時と同じような大雨が降れば、同じように被害が出るのでしょう。広葉樹の森に比べ、保水力の劣る針葉樹の人工林が増えていて、さらに洪水の緩衝機能を持つと言われる水田の多くが放棄されている現在は、むしろ洪水に関して耐えうる力がかなり落ちているかもしれません。2011年の地震と津波を見ていれば、九州での今回の雨を見ていれば、自然の前で僕らができることは、きっと100年前とも、200年前とも、1000年前ともそう変わりはしないのだと思います。結局、津波に対して有効なことは「とにかく高台に逃げる」とかそういうことであって、何百年も前と何も変わってはいません。どれだけの安全対策をしたって、想像を絶する大災害は、しょっちゅう起こります。そんな中に、原発なんてものがあるということは、本当に恐ろしいことです。
 僕らが当たり前と思っている日常は、大雨が降るだけで流されてしまいます。昔も今も、変わりません。自然災害だけでなく、色々な危険が生活や仕事の中にはあって、明日も、この次の瞬間も命があるということは、誰にも、何にも保障されてはいません。災害などへの対策は、それはそれで全力でやったらいいと思いますが、今を大切に生きることを、自分はどれだけできているのだろうかということを思います。僕らはいつだって「今」しか生きていないのに、いつだってそれを忘れています。この、今を、もっと大切に生きたい。この今を。と、思った次の瞬間に、僕は「今」から離れていたりするわけですが、何度でも何度でも、思い出していきたいなと思います。必要なものは、全て今この場所にあります。健

ひとつぶ便り 274号

いつもありがとうございます。毎日暑いですね。
今週の出荷が今日でしたが、先週のお便りをまだアップしていなかったので、アップします。

小松菜とか、春の葉物類やレタス類が終わってきて、ズッキーニやピーマン、なす、ミニトマトなどが採れ始め、野菜セットの内容は毎回どんどん様変わりしていっています。今日の出荷では人参も入りました。来週は新じゃがを掘ってみようかな。インゲンもそろそろ採れそうだし、夏野菜の季節です。ご注文、お問合せなどは随時お待ちしています。

では先週のお便りです。

ひとつぶ便り 274号(2017年7月7日便)
 いつもありがとうございます。雨がよく降って、畑はだいぶ潤っています。少し前までは畑は干ばつ気味で、そのせいでナスとか小豆とか、あまり調子がよくなかったのですが、この雨でかなり元気になりました。まさに恵みの雨。今年はもともと割と調子の良い野菜が多く、「ちょっと小さいかな」と思っていたものも、この雨でだいぶ大きくなりました。調子が良く、現在、野菜が結構余り気味であります。もし、近くにこういう野菜を欲しがっていたり、食べてほしい方などいたら、どんどんご紹介して頂けると助かります。皆さんに野菜を食べていただくことでも、僕らは生かされています。ありがとうございます。
 
 昨年2月に産まれたはるちゃんは現在1歳5か月。まぁとにかくなんともかわいいです。僕が畑から家に戻ると、ほぼ毎回、「おかえり」らしき言葉を発しながら玄関までやってきて、出迎えてくれます。信頼関係は僕との間にもしっかりできているのが日々感じられて、嬉しいです。これは特に意識したわけではないですが、葉菜ちゃんのときからうちはお父さん、お母さん、パパ、ママ、などの呼び方はしないで、夫婦がそう呼び合っているから子どもたちも「こみけん」と「ゆっこちゃん」のあだ名呼び。ただ、花野ちゃん(次女・5歳)がゆっこさんに甘えたいときだけ「ママ」という呼び方をします。それを見ていたはるちゃんは、「甘えたいときはママと言うのね」と思ったのか、僕にも何か要求するときに「ママ」と言ってきます。ちょっとおもしろいです。
風邪でだいぶ落ちていた食欲はもはや完全に復活し、食いしん坊でおなかポンポンのはるちゃんです。「おいしい」という言葉はだいぶ前からよく使っていますが、最近は「んまい(うまい)」とも言います。ちゃんと、その意味で使っているようです。ズッキーニが採れ始め、その味が気に入ったはるちゃんは、料理する前のズッキーニを見ても「んまい」と言います。今日は梅干しを要求するときに「んまい」と言っていました。はるちゃんは僕らが食事の時そう言っているのを真似しているのだと思いますが、実際に僕らは毎日美味しいなと思って食べています。ゆっこさんが料理大好きとか、調味料もいいものだから、というのもあるでしょうが、素材そのものの美味しさが、何よりもまずあると思います。僕らは自分たちの田畑でとれたものを食べるのが当たり前のことですが、それでも毎日美味しいなと思います。
つい100年くらい前だったら化学肥料も農薬も機械もなく、おまけにその前の100年だってそういうものを使っていない環境だったわけで、さらに水も空気も今より遥かにきれいだし、同じ食材で比べたとき、今のものより遥かに美味しかったのではないかと思います。僕らが美味しいものを育てる栽培方法なのではなくむしろ、現代の一般的な農業が美味しくないものを育てる栽培方法と言えるのかもしれません。と、まぁ味の話はあくまで主観だから、美味しい美味しくないなんて、ただ僕の思い込みという可能性だって充分あるわけなので、機会があったら是非、うちの野菜と他の野菜を比べてみてください。
今、自分たちの田畑で採れるものたちがとても美味しいと思っていますが、もっと美味しいものが採れる畑を知っています。それは、30年以上、土に優しい農業をしてきた畑。歩くだけで、触れるだけで気持ちのいい畑。農もまた、果てしなく奥が深く楽しい世界です。毎日楽しませてもらっています。 健

ひとつぶ便り 273号

いつもありがとうございます。今日はたくさん雨が降ってました。夕方には晴れてきて、彩雲が出ていて、きれいでした。
今日は友人2人が子供を連れて遊びにきてくれて、うちと合わせて7人の子供たちが集ってました。うちのおいしいお米と野菜を食べて、畑の脇にある桑の木の、桑の実を採って食べて、野菜の収穫をしたりして、うちの子らも、来た子たちも、とても楽しそうでよかったです。僕も楽しかったです。
大人も合わせれば総勢11人。大人も子供も、本当にそれぞれ個性的で、全然違っていて、おもしろいなと思います。それぞれから、いろいろと、教わることも多い。本当に楽しい時間が過ごせました。

では今週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 273号(2017年6月30日便)

 いつもありがとうございます。ここ一週間は割と梅雨らしく、雨や曇りの日が多いです。ここまで雨がだいぶ少なかったので畑が潤って嬉しいですが、嬉しいのは畑の中や土手の草も同じで、こういう天気だと一斉にぐんぐん伸びてきます。雨が少なければ草の伸びがそこまでではないけど野菜に虫はつきやすく、雨が多ければ虫は少ないけど草がとてつもないスピードで伸びてきます。雨が程よく降ってくれるのがいいけどなかなかそうもいきません。天候に合わせて、農作業も決まっていきます。今は、とにかく草を刈ったりとったりの作業が多いです。
 畑の野菜たちは調子がいいものもいまいちなものも色々ありますが、スナップエンドウがうち史上最高の元気さだったり、ニンニクがこれもうち史上最高の大きさに育ってくれたりしてくれています。土に任せ、土に頼っている部分が大きい僕らの田畑は、時間はある程度かかるかもしれないけど土はどんどん良くなるだろうし、それに伴って野菜の姿も形も味も、どんどん良くなっていくはずです。
 
 次女・花野ちゃんが30日で5歳です。ちょっと、産まれたときのことを思い出しています。その時も出荷の次の日の金曜日だったので、今年はその年と同じカレンダーってことですね。ゆっこさんは、三女・はるちゃんの時は生まれるまでずっとつわりがひどかったのですが、花野ちゃんの時はそうでもなく、その日もふつうに2人で出荷作業をして、その夜に陣痛が来て、次の日の朝、3時14分に助産所とうみにて、生まれました。ちなみにこの3時14分が長女・葉菜ちゃんと12時間違いの全く同じ時刻で、なかなかびっくりしました。僕と葉菜ちゃん立ち合い(和室だからほとんど立っていませんが)のもと、たぶんとても順調なお産でした。葉菜ちゃんの時はかなり時間がかかったので、「まだまだこれからだな」と思っていた矢先に生まれた感じ。まだ3歳だった葉菜ちゃんは、部屋を走り回り、踊り回り、ゆっこさんの為に用意されている水を飲みまくり、やたらとハイテンションでした。そして産まれる瞬間は、いちばんいい場所で見ていました。花野ちゃんは生まれたとき、3700グラムぴったりでしたが、なかなか大きい赤ちゃんですね。うちは3姉妹ともに、3500前後で割と大き目に生まれています。
 それから5年経って、花野ちゃんは今日も元気に生きてくれています。元気であることを普段、当たり前のように思っているけど実際は当たり前なことではなく、すごくありがたいことなのだと思います。まず元気な体で産まれてきてくれた上に、食べ物があり、水があり、着る服があり、住む家がある環境で、医療も発達していて、空から爆弾も降ってきません。世界には、そのどれも望めないところがたくさんあります。今を、もっと深く、広く、大切にしていかなければと思います。
 3姉妹と僕ら夫婦、5人ともそれぞれ性格が違いますが、花野ちゃんは物事そのものを楽しむこととか、何か一つのことを続ける根気強さや集中力がすごい気がします。あと、とても優しい人だなと思います。それは何よりも、素晴らしいことだと思います。それよりも何よりも、生まれてきてくれてありがとう。おめでとう。心から思います。それはきっと本当は、自分の家族に限らずどんな人にも毎日でも言っていいこと。言われていいこと。この世界に、大切ではない命など一つもありません、ありがとう。   健

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