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ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 301号

いつもありがとうございます。今夜は雨です。先週のひとつぶ便り、アップします。
この中ではまだ途中だったトマトハウスの移設は先日無事、完了!最後のビニール張りは友人に手伝ってもらって、できました。
家から10分くらいのところの畑にあったトマトのハウスを解体して、軽トラで運び、家の近くの畑に建て直す作業。3間×25メートルくらいのハウスで、ほぼ一人で建てましたが、もちろんそればっかりやっているわけにもいかない時期なので、なんだかんだで期間としては1か月近くかかりました。解体に関してはうちの両親が来たときに手伝ってもらって、特に父がだいぶやってくれて、助かりました。トマト苗が今か今かと植え付けを待っていたので(待っていたのは人間だけど)、やっと植えられてよかったです。このあとは、田植えがあります。あと、ナスがまだ植えていないやつと、カボチャも一種類、植え付けられていません。いろいろあって、どれも重要で、体も頭もそれなりに使いますが、それぞれの作業をしっかり大切にできる感覚は年々強まっている気がするし、楽しくやっています。
では先週のお便りです。

ひとつぶ便り 301号(2018年5月25日便)

いつもありがとうございます。今回からの方は、今年もよろしくお願いします!代かきなど田んぼの準備と、畑のことは何から何まで、やることいっぱいです。今年はトマト用に使うハウスをちょっと遠い畑から近くの畑に移設しているので、それもなかなか手がかかっています。そこに植える予定の苗はもう立派になっているので、早く完成させたいなぁ。ハウス完成はもう一息というところ。かっこうが鳴き、藤の花が咲いて、霜の心配はほぼなくなるこの時期は、それまでハウスの中にいた寒さが苦手な苗たちをどんどん畑に植えていきます。今日(23日)は、僕はズッキーニとぼたんこしょう(やや辛いピーマンのような形の在来種)を、ゆっこさんはピーマンを植えていました。雨が降る前に、と思ってやっていましたが、予報より雨が遅かったので作業的には助かりました。これを書いている今は結構降っています。僕のほかは、家族はみんな寝静まっていて、雨音が聞こえています。パソコンは開いていますが、今は無線ランのスイッチを切っていて、オフラインです。ある冊子で、無線ランの電磁波の強さについての危険性が書かれていたのを見て、最近はパソコンを使わないときは切るようにしていますが、こうして文章を書くときにも必要ないので切ったりしています。ところで電磁波もそうらしいですが、農薬なども、ヨーロッパなどに比べてものすごく日本は基準が甘いようで、単位面積当たりでは世界一の農薬使用量とも聞きます。基本的にこの国の政府は国民の健康や命を守るとか、人権を守るとかいうことに関して全くと言っていいほど関心はないし、こちらの市民の側もそれにすっかり慣らされていて、自分たちの健康や保証されているはずのあらゆる権利が守られていないことに、気づいてすらいないように思います。日本国憲法13条は、すべての国民が個人として尊重される、ということをうたったもの。僕らは誰しも個人として尊重されて、幸福を追求する権利があるし、国政は個人を尊重し、僕らに幸福を追求させる義務がある。政府はこれを守っていますか?僕らはこれを、守らせていますか?
 あらゆるところで、僕らの命も権利も軽視されています。全体のために個は犠牲になれ、というのが日本の現在の社会の在り方だし、小学校から始まる学校教育の姿です。「お国のために」と言っておびただしい数の人が殺し合い、死んでいった戦争を二度としないために、させないために、起草者たちは憲法に「個」の尊重を書き込んだのです。全体のために個が犠牲になることが戦争への道であり戦争そのものであるのだから、逆に、一人ひとりそれぞれの「個」の尊重こそが、平和の道であり、平和そのものだということ。それを、踏みにじっているのが今の政権であり、僕ら一人一人が構成するこの社会です。
 「監督に指示されて」と、アメフト部の大学生が悪質な反則をしたそうですが、どちらかと言えばあの行動を称賛するのが今の社会の在り方です。監督の指示、上司の命令、先生の言ったこと、そういうものには何も言わずに従順であることが、この社会の中で求められているもの。絶対にその方向性は、間違っています。自分の頭で考え、自分の責任で行動するとか、自分の体や心を大切にするとか、それぞれの「個」の尊重こそ、教育の現場でも、社会全体としても、必要なものだと思います。それは、本当の意味での全体の利益をもたらすものなのです。自分が自分を大切にすることが、まず何より重要なことだと思います。自分が自分を大切にできてこそ、他者や世界を大切にすることが可能になります。   健
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ひとつぶ便り 300号

いつもありがとうございます。夜は結構冷えるなぁ。
先週のお便りアップします。300号ですってー。最初の頃は手書きでやってたなぁ。それはそれで、色んな意味でいいと思う。
震災と原発事故があってから、放射能の検査の結果であるとか、自分たちの立場とか考え方であるとか、そういうの色々書かなくてはいけなかったときに、パソコンで書いたのがきっかけで、それからはパソコンでのお便りに切り替えました。量を書くのが楽だし。電気や、パソコンという機械も使うというデメリットはありますが。

300号とか、何回書いたか、とかはどうでもいいことですが、このひとつぶ便りは野菜を届ける人がいなければ書いていないものだし、なんで生きているのかわからないくらいの経済状況ではあるけどそれでも農業を続けているからこその、積み重ねではあって、それはすごくありがたいことだなと思います。買って食べてくれる人たちも、友達も、田畑の生き物たちも、太陽、雨、土、全ての自然、家族、自分の命、すべてに、ありがとう。

ひとつぶ便り 300号(2018年5月18日便)
 いつもありがとうございます。今回が最初の方は、今シーズンもよろしくお願いします!また食べてもらえて嬉しいです。僕らの生活を支えてもらって、ありがとうございます。先週から出荷が始まりましたが、その収穫の日(木曜日)の午前中が前の日から続く大雨で、しかもとても気温が低くてやたら寒く、一年に一度あるかないかの大変なコンディションでした。僕らのあたりでは雨でしたが、もう少し標高が上がったところでは、みぞれだったり雪だったりしたようです。その次の日の朝は霜が降りて、あの暑かった4月からは考えられないような寒さでしたが、ここ数日はまただいぶ暑いです。天気や気温の変化がめまぐるしいですが、野菜たちは育ってくれているし、僕らも毎日畑の上で動いています。長かった冬が終わり、畑と田んぼの作業が集中するこの時期は、特に山ほど仕事があります。この5月半ばごろが、僕らの住んでいる場所ではやっと霜の心配が無くなってくる時期なので、寒さに弱い夏の実もの野菜の植え付け(それまではハウスの中で育てています)や、大豆などの豆まきなども、どんどんやらなくてはいけません。どれもこれも最優先、みたいな感じだけどもちろんいっぺんにはできないし、優先順位づけがとても難しいですが、あれもやりたい、これもやりたいとなりながら、実際に僕もゆっこさんも、あちこちちょこちょこやったり混乱しながら(笑)やっています。葉菜ちゃん(小3)、花野ちゃん(幼稚園年長)は、ときどき畑にきて、手伝ってくれたりもします。葉菜ちゃんはそれほど積極的に農作業はしませんが、やるときはすごく気合いを入れてやってくれるし、花野ちゃんはよく楽しそうに手伝ってくれます。2人とも時には大人一人分(一人前)の仕事をしてくれます。助かります。はるちゃん(2歳)は眠くならない限りは畑でもよく遊んでいます。葉菜ちゃんや花野ちゃんがいれば、家でも外でも一緒に遊んでいることが多いです。やることはいっぱいあるし、生活の中で細かいことから大きなことまで、問題がないなんてことはありませんが、僕ら夫婦も子供たちも、それぞれが毎日楽しくやっています。僕個人としても色々とありますが、個人の問題も、世界全体の問題も、それぞれのこの瞬間、この場所を、しっかりと見つめられないことや、今ここにある苦しみや幸せをくまなく感じられないことにあると思います。電子機器も交通網も発達して、僕らは「いつかどこか」へ行くことがすごく簡単になっているように見えますが、どこへ心が飛ぼうと、体が高速で運ばれようと、僕らが生きられるのは、実際は今この場所だけです。もっともっとしっかりと、畑でも家でも、どこにいても何をやっていても、「今」を大切にしたいです。今、いすに座ってパソコンのキーボードを打っているこの瞬間を。今のこの、一呼吸を。
 それは仕組まれていることだと思いますが、この持続不可能な大量消費社会の基盤は、「今を幸せと思わせない」ということにあると思います。今を幸せと思えないからこそ、人は何かを買いたがり、どこかへ行きたがり、何かをしたがります。そうやって欲望を満たすことこそ幸せだとも、多くの人が思っています。そしてそういった行動は必ず、自然環境に悪影響を与え、世界中の戦争や搾取や差別に加担し、自分の心や体を傷つけます。自分や世界のために、何かを無意識的にし続けることより、まず立ち止まって今という瞬間をよく見て、より意識的に生きることが必要だと思います。幸せも平和も、この暮らしの中にあります。暮らしそのものが幸せで、暮らしそのものが平和であることが、世界の平和への道です。健

ひとつぶ便り 299号

いつもありがとうございます。今シーズンも出荷が始まりました。今日が2回目の出荷でした。
先週のお便りをまだアップしていなかったので、アップします。
野菜を買って食べてくれる人は随時募集中なので、興味のある方は声をかけてくれるとうれしいです。なかなか、必要としている人との接近が難しいなと思います。いろんな事情で、なかなかそこに時間と労力を割けない状況がずっとありますが、必要としているところに、届くといいなと思っています。ここを読んでいるのは大体知り合いか友達だと思いますが、自分が欲しいとか、友達が欲しそうとか、贈り物にとか、定期便ではなく気まぐれに単発の注文とかもお待ちしているので、メールか電話か直接か、フェイスブックのメッセージとか、なんでもいいのでご連絡ください。

さ、今年最初のひとつぶ便りです。また、よろしくお願いします!


ひとつぶ便り 299号(2018年5月11日便)
 いつもありがとうございます。お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。今シーズンもよろしくお願いします。野菜たち(主に葉もの)がだいぶ大きくなってきて、今週から出荷を始めることにしました。我が家は基本的に自分たちの田んぼや畑で採れたものを食べていますが、僕らの住んでいる場所は標高が高く(900メートルくらい)冬が寒く長いので、春先は貯蔵していたジャガイモなども底をついてきて野菜が少なく、漬物など保存食も少なくなってきて食材が限られてきます。お米や小麦(パン)を基本として、ふきのとうやウドとかタラの芽、ヨモギなど、いろいろと山菜や野草や、冬越ししたほうれん草や冬菜、菜花を食べたりしながら、種まきした野菜たちが大きくなってくるのを待ちます。そしてやっと大きくなってきた葉ものやラディッシュが収穫できるようになってきて、それを最近僕らも食べ始めています。嬉しい。大地、空、すべての自然の恵みに心から、ありがとう。冬には冬の、春には春の、それぞれの食の良さというのがありますが、この時期になって久しぶりにたくさん食べられる葉っぱものたちはやっぱり美味しいし、本当にありがたいなと思います。田畑に仕事があふれている時期ですが、土の上で、空から爆弾が落ちてこない環境で、働いて生きていられることもまた、本当にありがたいです。
この春、長女・葉菜ちゃんは小学3年生に、次女・花野ちゃんは年長(縦割り保育なので学年はあまり関係ありませんが)になりました。はるちゃんは2月で2歳になり、ポンポコお腹で毎日元気に過ごしています。はるちゃんは一挙手一投足、すべての言葉が最高におもしろく、かわいく、楽しいです。葉菜ちゃんも花野ちゃんもそんなはるちゃんをとてもかわいがっていますが、特に花野ちゃんがよく面倒を見てくれます。はるちゃんのかなりのわがままにも丁寧に対応してくれたり、驚くほどの優しさを見せてくれたりします。花野ちゃんの笑顔はいつもものすごく素敵で、それはすごい力を持っていると感じます。彼女の存在は僕のお手本だし、尊敬しています。学ばせてもらうことが多いです。
葉菜ちゃんは基本的に楽しそうに小学校に通っていますが、毎日恐ろしい量の宿題(特に長野県の特徴なのでしょうか)が出たり、大変なことは当然のようにいっぱいあります。教育基本法とか、幼稚園とか学校とか現場でも、色々立派そうなことを言っておいて、いちばん大切なものを忘れていると思います。それは子供自身の幸せのこと。この社会では「いつか幸せになるために、今は苦労しろ」というのがきっと一般的な考えで、子供に対してもそうさせようとしているように感じますが、いつか幸せになろうとする限りいつまでも幸せはやってきません。幸せになるために学ぶのではなく、学ぶことが幸せそのものでなければいけません。ありのままを受け入れられ、安全だと思える、安心できる、愛されていると感じられる、幸せだと感じられるような時間と場所さえあれば、子供は(大人も)自ずと成長するし能力も発揮します。社会も個人もきっと、ただそういう環境を整えたらいいと思うのです。また、それは実際、現代社会の求めるような能力や成果を出すのにも効果的だと思うけれども、たとえそうではなくても、それぞれの子供(大人も)が、そのときその場所で幸せかどうかが、最も追求すべき結果であり成果だと思います。そしてその幸せは、物やお金を持つことや未来に求めるものではなく、自分の内や外で今起こっていることを深く見て、受け入れ、理解したとき得られるもの。今ここにある、暖かいもののこと。健