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ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 334号

いつもありがとうございます。先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 334号(2019年5月24日便)

 いつもありがとうございます。今シーズンもよろしくお願いします。20日の夜から21日の午前中いっぱい、10日ぶりくらいの雨が降って、からからに乾いていた畑がだいぶ潤いました。久しぶりのまとまった雨に、畑の野菜も草も人も、それはもう喜んでいるように見えます。3月、4月と5月の1週目くらいまでは、気温が低い日が多く雨も少なく、5月に入っても強烈な霜が降りて大根が枯れたり、全体的に野菜の成長はゆっくりでしたが、ここのところやっと暖かくなってきました。こうして大きく育ってきたものもあって、たくさん食べられるようになってきて、また今年も野菜セットの出荷ができるようになって、嬉しく思います。冬の間はご飯(朝食にはパンを焼くことが多い)とみそ汁と漬物か梅干し、みたいな食卓でしたが、だいぶ緑色が増えてきました。この土地の長い冬を越えて、新鮮な野菜が食べられるのは、大きな喜びです。冬の食卓はそれはそれで好きだし、この冬たくさん食べた沢庵漬けや野沢菜漬けも、野菜が採れなくなる冬があるからこそある食べ物。この土地の、この時期の食べ物だからこそ感じられる色々な気持ちとか、おいしさとか、いいものだなって思います。ありがたさも、深く感じられます。
 春になり、次女・花野(かや)ちゃんが小学校に入学しました。長女・葉菜ちゃんは4年生になり、初めてのクラス替えがあって、先生も替わりました。2人とも、見たところ楽しそうに通っています。学校でも一緒に遊んだりするようです。花野ちゃんはこの家族の中ではコミュニケーション能力がずば抜けているので、友達をつくるとかそういうことに関して元よりあまり心配していないし、実際入学式の日も隣の子に積極的に話しかけていて、すごいなと思いました。三女・はるちゃん(3歳)は家とか畑にいます。何やらずっと喋っているし、そうでないときは歌ったり踊っていたりします。おまんじゅうのような形で大変かわいいです。ヤギのすみれちゃんは4月で1歳になりました。この土地の厳しい冬を越えられるか心配でしたが(主に食糧)、干しておいたトウモロコシの茎とか、豆ガラとか、そういうもので無事乗り切ってくれました。そしてこの時期になれば草たちも青々としてきて、すみれちゃんは嬉々としています。体がだいぶ大きくなって、力も強くなりました。お散歩も時々行きますが、引っ張られると力が強くて大変です。すりすり甘えてくるのでとてもかわいいです。が、なぜか子どもには頭突きします。それと、僕とゆっこさんというメンバーで、今年も暮らしています。ひとつぶ農園を始めた時に生まれた葉菜ちゃんが10歳になったので、ひとつぶ農園も10周年のようです。10年、とか言っても、天候などは毎年違うし畑の土も毎年変化していくし、生活の方も、子どもたちはどんどん成長していくし、妊娠出産とかあるとまた全然状況が変わるし、同じような1年なんて全くありません。畑のやり方なども、毎年色々と試行錯誤しながらやっています。土の上も土の中も、もっともっと穏やかで、野菜も人も含めた全ての生き物が生きやすい環境にしていきたいし、今年初めてやってみることも、できていないこと、試したいことも色々あります。比喩でもなんでもなく、毎年が新しい1年だし、毎日が新しい一日。全ての瞬間が新しい一瞬です。今、空が見えるとしたらその空は、今だけしか見られない空です。野菜も、例えば雨が降ったらとたんに大きくなったり調子が良くなったりします。一日たりとも、よく見るなら一瞬たりとも同じ形でとどまってはいません。僕ら人間だってそうです。今日もまた、「初めまして」。 健

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ひとつぶ便り 333号

こんばんは。いつもありがとうございます。
今シーズンも野菜の出荷が始まって、お便りも書き始めたので、すごく久しぶりに投稿します。
改めて説明しておくと、このブログであげている文章は、ひとつぶ農園の野菜セットに印刷して入れている紙のお便りのバックナンバーです。

では今シーズン最初、先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 333号(2019年5月17日便)
 いつもありがとうございます。お久しぶりです。今シーズンもよろしくお願いします。
 今年も3月から育苗ハウスの中で種をまき、苗を育てたり、ハウスの中や路地の畑に直接種を蒔いたり、植えつけたり、色々な農作業をしながら、野菜たちの成長を見ています。稲も育苗中です。3月、4月と寒い日が多く、野菜たちは成長がゆっくりです。また、4月28日と5月6日の霜がかなり強烈で、割と寒さに強い、発芽したての大根たちがほぼ全部やられるなど、今年の春先はなかなかの寒さだと思います。ここ一週間くらいは暑いくらいの日もあってそろそろ霜の心配もないかな、というところですが、このあたりの霜の降りない目安とされるのは二十四節気の一つ「小満」(5月21日頃)です。霜に弱い夏野菜などはそれ以降に育苗ハウスから露地の畑に一斉に植えつけていくことになります。
 標高1000メートルくらいのこの土地は、冬がとても寒く(いちばん寒い時はマイナス20℃くらい)、とても長いところです。こうして長い冬を乗り越えて、春に種をまき、新鮮な野菜を食べられるようになるこの時期の喜びは、とても大きなものです。僕らは基本的に自分たちの田畑でとれたものを食べているので、冬の食卓はご飯とみそ汁と、梅干か漬物があれば豪華、みたいな感じです。冬のそういう食卓も、それはそれで好きだし、また、新鮮な野菜がほぼ食べられない時期があるからこその、この春の嬉しさがあります。この野菜セットが始まる、という連絡をすると、「待ってました!」と喜んでくれる人たちがいて、それは本当にありがたいことですが、この野菜をいちばん喜んでいるのはたぶん僕ら家族です。
 おかげさまで人間5人とヤギ1頭、概ね元気に生きています。本当に、ありがたいです。食べるものがあり、住む場所があり、着る服があり、自分や家族が元気でいて、空から爆弾が落ちてこない、とかいうことは決して当たり前のことではなく、ものすごくありがたいことだと、日々感じています。この日本でも、様々な理由で苦しんでいる人がたくさんいるし、自然災害等も色々とありますが、世界を見渡せば、食べ物も飲み物もろくに手に入らず、住む家もなく、着る服もなく、貧困や飢餓や戦争によって家族も失ったような人が、無数にいます。その主な原因が、この国で暮らす僕ら日本人一人ひとりの暮らし方だったりするわけですが。この国でだって、例えば90年前とか100年前くらいに生まれていたとすれば僕は戦争に行って直接誰かの命を奪ったり、奪われたり、家族を失ったりしていたかもしれません。「ありがたい(有り難い)」の逆は、「有って当然」とかそういうことになると思いますが、有って当然のことなど、自分の内にも周りにも、世界にも、一つも見つけられません。目の前にあるもの、この環境、全ての自然、僕らの心も体、人と人の縁、どれもこれも本当に「ありがたい」と感じます。こうして野菜を送れる皆さんとのこの縁にも、心より感謝しています。ありがとうございます。
 この農園を始めた年に生まれた葉菜(はな)ちゃんはこの前10歳になりました。次女・花野ちゃんは今年4月に小学校に入学し、葉菜ちゃんと楽しそうに通っています。三女・はるちゃん(3歳)もすくすく育っています。ヤギのすみれちゃんは4月で1歳。厳しい初めての冬を無事乗り越えてくれました。それと、僕とゆっこさんのメンバーで、今年も暮らしています。日々の暮らしが何より大切だと思っているし、その暮らしの中に畑もあります。この暮らしの中から、たくさんの感謝と野菜をお送りします。健