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ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 338号

いつもありがとうございます。先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 338号(2019年6月21日便)
 いつもありがとうございます。ここ一週間は雨が少なくて、畑でも色々作業ができました。今日(19日)も雨マークのある天気予報でしたが、パラっときたくらいでほぼ降らず、今も静かな夜です。
 さて、突然ですが一つ大発表があります。ゆっこさんのお腹に4人目の子を授かりまして、現在妊娠9週目です。1か月くらい前に、検査薬やつわりの状況で妊娠はほぼ確実だとはわかっていましたが、大っぴらにするのは病院で検査してからにしようと2人で相談していたので、このタイミングでのお知らせとなりました。病院での検査は今週月曜日に行きました。お腹の中の人も順調に育っているようで、1月に産まれる予定。3姉妹それぞれ、病院や助産所での出産、どれも素敵なお産でしたが、今回は出来たら自宅出産をやってみたいと思っていて、知り合いの助産師さんに相談中です。欲しいと思っても授からないカップルもたくさんいる中で、またこうして授かったこと、本当にありがたいと感じています。
 三女・はるちゃん(3歳)の時もかなりでしたが、ゆっこさんは今回もつわりがすごくて苦しんでいます。食べられるものが極端に少なく、うちのお米もパンも野菜も食べられないのはもはや定番ですが、前回は大丈夫だったプリンもダメだったり、これなら大丈夫、というものがなかなかないようです。特に2週間前くらいがひどい状態で、食べられるものがほぼなく、ものすごく気持ちが悪く、動くこともできず、ほぼ寝たきりでした。友人にイトオテルミー温熱療法をやってもらったり、僕ら夫婦の両方の実家から、自然食品店で買った「これなら食べられるんじゃないか」詰め合わせを送ってもらったりして、そういうものに救われてなんとかそこを乗り越えて、先週、今週あたりは何かは食べられる状態で、気持ち悪さも午前中は比較的マシ(それでもかなりだと思いますが)な時間が長く、布団から起きて活動できる時間もあります。友人にもらったマタニティ用のハーブティーにもだいぶ助けられたし、有機の桃を買って届けてくれる友人もいたりして、本当に助かります。そういう直接のものだけでなく、色々な人やものに支えられ、助けられているのを感じます。ありがたい。つわり、個人差もあるし、個人の中でもそれぞれのお産でこんなに違いがあるものなんですね。ゆっこさんの場合は毎回食べられるものが違うし、「前回食べられたもの」とかあまり当てにはなりません。途中でどんどん変わりもします。つわりがひどくて脱水症状で1か月入院した友人の話とか、同じくひどいつわり中に検査で「飢餓」みたいな状態が出て入院した友人の話とか、産むまでつわりで吐き続けていた友人の話とか、なかなかすごい体験をしている人が身近にもいて、怖いものだなと思います。2週間前の状態からは、入院とか容易に想像できます。
 農業のことも家でのことも、いつもゆっこさんがやっていることを僕がやったり(やれなかったり)しているし、マッサージとかお茶入れたりとかゆっこさんのケアもあるので、田んぼも畑も家も手が回っていない状態です。そんな中、最近は葉菜ちゃん(小4)が夕飯を作ってくれるようになり、楽しそうにやってくれているので、ここのところほぼ毎日任せています。すごく助かるしありがたいです。はるちゃん(3歳)も、色々と察していて、何かと気遣いを見せています。我慢はしないで欲しいですが、まぁ苦しむゆっこさんの隣でもずっと歌ったり喋ったりしていて基本楽しそうではあります。こんなうちの現在ですが、こんな時だからこそ、一つ一つのことをもっともっと丁寧にやっていきたいです。    健
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ひとつぶ便り 337号

いつもありがとうございます。先々週のひとつぶ便り。田植えの話とか、内容的には3週間前とかです。

ひとつぶ便り 337号(2019年6月14日便)
 いつもありがとうございます。梅雨ですね。この一週間、毎日どこかの時間は降っていたような気がします。雨が降っているときや雨のあとの畑に入れば土を固めてしまうので、収穫以外では基本的に入りませんが、だから「雨の日は休み」なんてことは全くなくて、土手の草刈りなどはできるし、春は育苗用、これからはトマトの栽培などにビニールハウスもあるので、その中での作業もあります。あと、田んぼはもともと水を張った場所なので、雨の合間でも問題なく作業できます。6月8日は予報通り昼頃だけ雨が降ったので、少し遅れていた田植えをすることができました。機械で植えて、そのあと毎年、機械でうまく植わらなかった場所などに手で植え直し(追い植えといいます)をしていますが、手の方はまだ今年は完了していません。成長の揃いとか、除草のことも考えると本当はいっぺんにやってしまった方がいいですが、今年は畑の方も遅れ気味なので、朝の水見をしながら、追い植えは少しずつやっています。機械の力は絶大ですが、そうやって何かとある手作業が大好きです。田んぼは、うちの自家用と年末のおもち便のために、それほど大きくない範囲をやっているので、機械で植えれば4時間くらいで終わります。しかし、そこまでこぎつけるのがなかなか大変で、楽しいです。田んぼの地面が平らで、水がもれずにたまっている、というのは実はそんなに当たり前のことではなくて、特に僕らの住んでいるこのあたりの土は水はけがいい方なので、何度も何度も代かき(田んぼに水を張ってトラクター等で表面を攪拌する作業)をしないと、水が溜まるようになりません。畦(あぜ)からも水は漏れていくので、畦をドロドロの土で塗ったり(畦塗り)、畦シートを張ったりします。うちは畦シートではなく、畦塗り機という機械を借りて、畦を塗ります。畦塗り、代かき、そのあたりも、機械でうまくいかないところなどは全部手でやります。機械の性能とか、機械を使う人(僕)の技術がそれほど高くはないので、「機械でうまくいかないところ」が割と多いので、色々農具を使って手で直します。田んぼの場合はこれが僕はかなり好きで、ずっとやっていたいくらいの気分になります。昔の人は全部人の手、人の体を使い、時に家畜の力を借りながらやっていた作業。僕が今トラクターを使ってやっているある程度狭い範囲であっても、僕なんかより遥かに体力のある人たちが一つの田んぼによってたかってやらなければできなかったことですが、それでも結局は「人の手でなんでもできる」という人力への信頼は、強く持っています。農業にせよ林業にせよ土木にせよ、今は機械が使えなければどうにもならないような時代ですが、昔ながらのやり方ならばどんな分野も必ず全て人力でできます。あと、機械とか人力とか言う話をしていたら「効率」という言葉がちらつきますが、油田を掘削して石油を掘り出して、それをタンカーで運んで精製して、それをまた運んできて機械を動かす、というのは、どう考えても効率的じゃありません。石油を使うことが経済的に効率が良い、というのは、お金を持った日本のような国からそうではない国の人々への差別や搾取が前提にあるからです。誰かの犠牲のもとに動いていない自動車もトラクターもありません。その土地でとれるご飯をエネルギーにして、体を使って食べ物を作る、という方が明らかに効率的だと思います。と言いながら、僕は日々、石油に頼った農業や暮らしをしているわけだし、この野菜も石油を使って運ばれていくわけですが、機械より何より、この命が持っている命の力をこそ心より信頼しています。健

ひとつぶ便り 336号

いつもありがとうございます。雨が多いなぁ。
先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 336号(2019年6月7日便)
 いつもありがとうございます。今日(5日)は夕方頃にどしゃ降りの雨と、さらにその勢いで雹(ひょう)が降りました。一度は止んだので、夕立なのかと思っていたら、夜また降り出して、また雹。屋根に当たる音がすごかったです。これを書いている今はもう止んでいるようで、静かな夜になっています。
 6月ですね。この一週間は暑い日が多かったです。ここのところは代かきなど田んぼの準備をやったり、草もだいぶ伸びてきたので土手草を刈ったり。畑の方も色々とやることがあるけど手が回っていなくて、助けてー!という感じです(笑)。家でもパンはほぼ毎日仕込んで焼いているし、家事も何かとあるし、色々とやっています。まぁなかなか大変ですが、何をやっていても、自分の心と体を大切に、一つ一つのことを大切に、そして目の前の流れゆく一瞬一瞬に心を止めていたいです。今この瞬間も。
今日の朝は、はるちゃん(3歳)と2人で田んぼへ行き、一緒にカエルを観察したりしました。跳びはねたり、泳いだりするその姿はとてもしなやかで、なんとも言えないかっこよさというか美しさというかを感じます。顔の模様とかもすごくおしゃれだし、こうじっくり見ることもなかなかないので、楽しかったです。本当に好きな人は、一日中見ていても飽きないのでしょうねぇ。はるちゃんは手に乗せたり、じーっと見たり、跳んだらキャッキャと言ったりしながら、1匹のアマガエルを楽しんでいました。
ところで先日、川崎でとても痛ましい事件があって、そういうことがあると今回のことに限らず「犯人」は異常者として扱われ、「その人がおかしかったから」という結論で終わってしまう報道をよく見かけます。新聞で見ましたが、川崎の事件では、あるニュースでアナウンサーが自殺した犯人を指して「一人で死んでって思いますよね」とか発言したそうで、それを支持する世間の声もかなりあるそうですが、とてつもなく浅ましいし、どこまでも間違った発言だと思います。生きてほしい。誰も、絶望か、失意か、悲しみか、怒りか、憎しみか、そういうものの犠牲となって死なないでほしい。何をしたとしても、どんな罪を犯したとしても、生きてほしい。そのアナウンサーの発言こそが、彼のような人を追い詰めた大きな要因の一つであることは間違いないし、それは一人の声ではなく、多くの人の、社会の、世間の声なのでしょう。彼は人を刺して殺し、自ら命を絶った。では彼にそうさせたのは誰ですか?何ですか?彼を追い込んだそういう一つ一つの声や考えです。アナウンサー、彼に「一人で死んで」と言うのなら、犯人は明確にあなただよ。今までも、この先も。そしてその声は自分にも向けられているんだ。この社会に生きていて、あの事件と関係ない人なんて一人もいません。ほんの少しだけ何かが違えば、あそこで人を刺していたのは僕だったかもしれない。これからだって、何かを間違えれば、どうなるかわかりません。今、とりあえず僕が誰かを刺そうとしないのは、暴力はいけないと思えているのは、そう教えてくれた誰かがいるからだし、愛情を注いでくれた親たち始め多くの人やものの支えがあって、こうして生きているから。もっと、ギリギリの時だってありました。「あいつは異常者だ」とか「自分はあいつとは違う」とか言えるのは、物事をきちんと見られていないからです。僕らは関わり合ってここにいます。誰かを傷つける人に必要なのは、罰ではなく、助けです。怒りでも憎しみでもなく、愛情です。優しい社会であって欲しい。僕らには自分や目の前の誰かを大切にすること、優しくすることが、何より必要です。  健

ひとつぶ便り 335号

いつもありがとうございます。先週のひとつぶ便りです。


ひとつぶ便り 335号(2019年5月31日便)
 いつもありがとうございます。数日前は30℃まで気温が上がってもうやってられないくらい暑かったですが、今日(29日)などは昼間も涼しかったし夜になったらかなり肌寒く、なんと霜注意報まで出ているようです。0度近くまで下がるかも、ということ。小満(5月21日頃)を過ぎ、かっこうは鳴いているし、藤の花もきれいに咲いて、霜はもう降りない目安は出そろっているものと思いますが、それでも降りるときは降りるのでしょうね。小満を過ぎて、霜に弱い夏野菜(ナス、ピーマン、ズッキーニ、カボチャ等々)を、毎日育苗ハウスから外の畑へどんどん植え付けていっているわけですが、霜が来たらやられてしまいます。(追記:30日朝、大丈夫でした!)稲の苗もだいぶ大きくなって、来週末あたりに田植えをしようかと思っています。代かきなど、田んぼの準備も進めています。霜が降りるか降りないかで、露地に植える野菜はこの時期まで植えられないし、田んぼの準備と田植えも重なってくるこの時期は、どうしても作業が集中します。草も一気に伸びてきて、土手も畑の中も草刈りや草とりをやらなきゃという場所ばかりです。やらなくてはいけないことが重なっていてなかなか大変ですが、自分のペースでしか動けないのでまぁそれなりでやっています。どうでもいいことも含めて色々考えて、頭を必要以上に忙しくしてしまうことも多いので、もっと目の前の一つ一つのことを大切にしたいです。
 ひとつぶ農園は、今年も見た目は人間5人とヤギ1頭で今年も暮らしていますが、畑や田んぼや庭には数えきれない生き物たちもいます。田んぼとか畑、そこに土と農産物と人だけあるわけではなく、田んぼでも畑でも毎日たくさんの生き物と出会います。ミミズやアブやハチやテントウムシ、ブヨなど様々な虫たち。カエルもたくさん見ます。今は田んぼにはオタマジャクシがいっぱい!大きいものだと、最近うちの畑のすぐ近くで熊の目撃情報があったし、鹿はたくさんいるので時々見るし、キツネとかタヌキも見かけます。ハクビシンやネズミもいます。微生物もたくさんいます。一つ一つは目に見えない大きさですが、落ち葉などにものすごく集まっていれば見ることもできます。ヘビも時々遭遇します。鳥も色々います。最近はキジをよく見るし、トンビも間近で見られたりします。トラクターをかけると畑が掘り起こされるので、カラスがやってきます。山にいるハシボソガラスは群れないそうなので、どこの畑でも、トラクターで耕しているとたいてい一羽飛んできます。植物にももちろん囲まれています。山の中なので畑は樹々に囲まれているところが多いです。このあたりは建材用にカラマツを植えた歴史があるので、カラマツの人工林が多いです。草も多種多様に生えています。最近ヤギのすみれちゃんが好きなのはマツヨイグサなので、僕も大きいやつを見つけると嬉しくなります。そして刈って帰ります。ひとつぶ農園はビニールマルチを使わないので(あと手が回らないので)、畑の中も多様な草が生えています。刈って敷いたりもします。羅列するだけでまだまだどこまでも書ける気がしますが、とにかくまぁおびただしい命を見て、感じて、毎日田んぼや畑にいます。2か月くらい前までは一粒の種だったものが、こうした土の中や外の人間を含むあらゆる生き物、鉱物や動植物の亡骸など生きていないものたち、太陽や雨などと互いに関わり合いながら、それぞれの野菜の形になっています。野菜は野菜以外の全てから、できています。野菜の中にも、僕ら人間の体や心の中にも、大いなる自然の全てを見ることができます。  健