ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 142号

 今日もお越しいただきありがとうございます。今日、2週間ぶりくらいでやっとまとまった雨が降って、嬉しいです。今日は朝、刈り払い機をかけていて汗をかいたら少し肌寒さを感じるようでした。まだまだ八千穂も暑いですが、もう秋の風も吹いています。
 今回の通信は、友達の友達の水虫についての話を書いていたらA4、2枚が埋まってしまったので、野菜のことを全く書いていませんが、野菜、あります。色々あります。ご注文お待ちしています。こちらからどうぞ。

では、今週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 142号(2013年8月23日便)
 いつもありがとうございます。2週間くらい、ほとんど雨が降らず、畑はカラカラ。かと思いきや、先日種を播いた大根が平然と発芽してきたので、意外と水分あるようです。今シーズン最後のカリフラワーやブロッコリーは苗がやや大きくなりすぎて、もう植えてくれ!と言っていたので、本当は次の日が曇りとか雨の日に植えつけたいところ、晴れ続きの中植えてしまったのですが、ちゃんと根づいてくれました。次の日が曇りの方がいいのに、次の日は長野県も史上最高気温をマークした、ものすごく暑いかんかん照りの日でした。さすがにちょっとスパルタしすぎた気がしましたが、野菜たちの力に驚かされました。なかなかやってくれます。あと、土の力です多分。団粒構造がしっかりしている土は、水はけ、保湿力、どちらも優れていると言われます。ひとつぶ農園の畑は、大体ふかふかです。素晴らしい団粒構造っぷりです。それは、例えば人間がトラクターをかけたりしたらできるとかいう類のものではなく、土の中の小さな生き物たちが動き回ったり有機物(草とか野菜の残渣とか)を食べたりウンコしたり、植物の根が耕したり、といったものすごくダイナミックな生命の、自然の働きによるものです。農薬や化学肥料を使う人たちの畑は、当然そういった命の働きが弱くなるので、どんどん固くなるみたいです。これは、べつに有機農業側からだけの視点ではなく、農薬を使う方々も共通の認識だと思います。
 「有機農業」の語源は「天地有機」という言葉。「天地、機有り」と読んで、「機」というのは「仕組み」という意味。「天地」というのは「自然」と言い換えられる言葉なので、「自然の仕組みの有る農業」みたいな意味になります。自然に沿う農業。よく、「有機質肥料(牛糞とか鶏糞とか堆肥とか)」を使う農業が有機農業、と勘違い(とは言えないほど多数派だけど・・・)している人がいて、有機農業者の中にすら結構いるのではないかと思いますが、本来の意味は違います。べつに、例えば堆肥を使おうと無肥料だろうと、それが自然の仕組みに沿ったやり方ならばどちらも「有機農業」と言えるし、抗生物質まみれの牛さんたちが出した糞(「有機質」肥料)を使っていたりするならば、それはもともとの意味では「有機農業」とは言えないのだと思います。「自然農」とか「自然農法」という言葉を使う人たちがいて、その言葉の定義は現在は「有機農業」とは一線を画して使われている場合が多いですが、本来的には同じような意味と言えるのだと思っています。
 法律の、「有機農業」の定義が「化学合成農薬、化学肥料、遺伝子組み換え技術を使わない」ということになっているので、それが今は正しい定義ということになるのでしょうが、「天地有機」の言葉からすれば、それでは全然足りない。自然の仕組みが目いっぱい働く土と共にありたいです。土からお米や野菜、農産物ができて、それを食べて人ができる。またはそれを食べた動物を食べて人間ができる。どうあっても人間は土の複製です。

友達に聞いた水虫の話
 農薬を使わない農業をしていると、「虫が大変でしょう?」とよく心配されますが、まぁ皆さんにそこそこの虫食いも受け入れてもらっているし(これが大きい)(ありがとうございます)、そもそもバランスのとれた土の上では虫も病気もでにくいようです。ひとつぶ農園はまだまだバランスが良いところばかりではないようで、野菜を食べる虫たち(害虫を呼ばれる方々)が多く出る畑もあります。そんな畑も年々、畑が変化していっているのも感じます。どんどん、バランスは整っていくものと思います。そういうものみたいです。
 それと、虫が大量発生するのはむしろ、有機農業の畑より農薬を使う畑の方という話もあります。農薬は野菜にとっての「害虫」も、「害虫」を食べる「益虫」(クモなど)も、どちらも殺してしまう為、その畑にどこかから「害虫」が飛んできたりして増えれば、「益虫」はいない状態なので増え放題、みたいなことがあるわけです。菌なども同様に、殺菌剤は一様に殺してしまうので、人や野菜にとって「悪い」菌が増え放題だったり。だから、農薬を使った畑は農薬を使い続けなければいけなくなるわけで、一般の農家さんたちは作物の種類によっては何十回も撒いています。
 と、いう話をこの前手伝いに来てくれていた友達と話していたら、「なるほど」と言って話してくれたのが、以下の話。
その友達の友達に、水虫に悩んでいる人(Aさんとしましょう)がいました。Aさんは病院へ行ったりもしたけど抗生物質はあまり使いたくないし、という意向で、基本的に石鹸でよく洗って乾かして(一般的によく言われる基本的な方法らしい)、という方法で治そうと試みたものの、全然よくなりません。「なんとか自力で完治させた人はいないのか?」と調べたところ、ネット上で一人、変な人(笑)(Bさんとしましょう)を発見。Bさんは「石鹸でよく洗え」という多くの人の意見に従い、よく洗って、それでもよくならないから石鹸で洗ったあと泡をつけたまま寝る(どうやったんだろう?)、ということをしたところ、症状が悪化!そこで「石鹸でよく洗っちゃいけないんじゃないか?」という考えに至り、石鹸は使わず水で洗うだけにしたそうです。そうしたら、数ヶ月で完治。Bさんが言うには、「白癬菌と対抗したりしてバランスをとるアクネ菌なども石鹸で殺してしまう為、石鹸を使うことでむしろ白癬菌が増えやすい環境を作ることになる」ということらしい。
Aさんもこの方法を採用して数ヶ月で完治したそうです。

まぁ、何かが治ったりっていうのは一つのことだけではないので2例だけではあてにはならないし仮にこれを読んだ誰かがこの方法を採用するもしないも僕は一切責任は負いませんが(笑)、ちょっとおもしろい話なので紹介しました。何にせよ、「悪い菌や虫は殺してしまえばいい」という発想は、短絡的すぎると思います。でも、世間に蔓延している志向。それは人間に向けられることもよくあります。「悪いヤツ、変なヤツは排除すればいい」と。そうではない方向へ行きたい。そうではない農業がしたい。平和になりたい。    健
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