ひとつぶろぐ

長野県佐久穂町 ひとつぶ農園の、ひとつぶ便り

ひとつぶ便り 143号

どうもー。今日もお越し頂きありがとうございます。
台風来てるんですってね。そのおかげか今夜は割と暖かいです。

さて今週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 143号(2013年8月30日便) 
 いつもありがとうございます。先週の金曜日、待望の雨が降りました!なんだか雨と一緒に秋もやってきて、ここのところ朝晩は涼しいというか寒さすら感じるほど。夜、窓は閉めるようになりました。昼間は晴れればそれなりに暑いですが、風は涼しい秋の風。夏野菜たちの勢いは当然鈍化していますが、僕ら人間が動くのには快適です。また、先週播いた大根や葉ものたち、最近植えた白菜などの秋から冬にかけて収穫するものたちにとっては、ある程度涼しい方が育ちやすい。去年は9月がやたら暑くて、秋の葉ものたちの成長が、あまり良くありませんでした。秋なのに春のようにとう立ちしたりとかして。
 
今週の野菜セット
 上記のとおり、だいぶ涼しくなったので夏野菜の盛りは過ぎた感じです。でもまだまだ採れます。気候が変われば採れ方も変わるし、味も変わると思います。野菜の味も変化するし、僕らの味覚も変化するものと思います。食べたい、とか美味しい、と感じる食べ方でお楽しみください。今こちらは寒暖差がものすごく、昼間食べたいのは生トマトとか、夏の食べ方だけど、夜はだいぶ涼しいので煮物などが合うかな、という感じです。

娘たちのこと
 2人の小さい人間たちと一緒にいるのは本当に楽しいです。最近、花野(かや)ちゃん(1歳、下の子)は、色々なことに理解が進んでいるようです。言葉もかなりわかってきました。「それ持ってきて」と言うと、持ってきてくれたりします。何より基本的にすごく楽しそう。よく顔をくしゃくしゃにして笑っています。声を出して笑うことも多いです。踊り好きなのは相変わらずで、速いテンポの曲が流れれば踊らずにはいられないようです。立って、手を上げたりしながら小刻みなスクワットのような上下運動をします。踊り好き。僕が花野ちゃんを寝かしつけたいときは抱っこしてアフリカン・ダンスのステップを踏みます。ある程度の揺れがあって初めて気持ちよさを感じるようで、ある程度しっかり踊らないと寝ません。僕としては今のところそれしか眠らせる方法を知りません(笑)。葉菜(はな)ちゃん(4歳、上の子)が最近はRCサクセションのCDがお気に入りでよく自分で再生しています。葉菜ちゃんももちろん踊り、僕も踊るのでいつでもダンスパーティーです。2人が踊っている様は本当にかわいい。というかおもしろいです(笑)。ちなみにRCサクセションのCDは今月のゆっこさんの誕生日に僕がプレゼントしたものです。世代が少し違うこともあり、特に今まで聴いたことがありませんでしたが、反原発の代表格として亡くなっても今なお名前をよく聞く忌野清志郎さんなので、ゆっこさんも僕も、何か聞いてみたいと思っていました。買ったCDは特に反原発ソングは入っていないやつですが、楽しい曲が多いので、葉菜ちゃんも花野ちゃんもお気に入り。日本語が聴き取りやすいというのがRCのこだわりでもあるそうで、確かに聞き取りやすいです。葉菜ちゃんのボキャブラリー増加にも一役買いそう。変な言葉も色々と覚えますね(笑)。
 葉菜ちゃんと花野ちゃんは、仲良く遊んでいるときもありますが、よく喧嘩もしています。喧嘩というか、葉菜ちゃんが花野ちゃんから何か取り上げたり、ちょっと突き飛ばしたり、時々つねったり、そういう感じです。花野ちゃんは怒って反撃したり泣いたり。葉菜ちゃんがそういうことをするときは、やきもちとか不満とか寂しさとか、その他言葉では表しきれない色々な気持ちと、そこに眠気や体の疲れなどが加わって、行動に表れているような感じがします。いやぁ。そういう気持ちって大人自身が解決できていない場合も多いような気がします。僕はそんな言いようもないような不安定な気持ちのときどうしてるのかと言えば、オヤツに走ったり漫画とか本とか活字に逃げたりインターネットしたりなんだり、という感じかな。人によってはそれが、お酒だったりギャンブルだったり、暴力だったり暴言だったりセックスだったり、って場合があるってことかと思います。子ども、特に赤ちゃんの、全身全霊で不満や不安を表明するような泣き叫び方を見ると、その表現のストレートさに感動します。「嫌だ!」とか「寂しい!」とか「お腹すいた!」っていうのは本来こんなふうに表現できるものなのか!と。
 赤ちゃんから子どもに、子どもから大人になるにつれ、人前で泣き叫ぶことなんてできなくなるから、色々とその代わりの方法を探し、獲得していくものなのかもしれません。その方法が、自分の気持ちから遠ざかるだけ、逃げるだけのものであるなら、その気持ちは未解決のまま積み重なり、どんどん苦しくなってしまうような気がします。寂しい、悲しい、不安等々の気持ちが起こったとき、そこから何らかの方法で逃げ出すのではなく、きちんと向き合って、癒して、プラスのエネルギーに変えていけるのが、良い方向だと思います。葉菜ちゃんには是非そういう方向へ行く方法を身につけていって欲しいなと思います。僕自身がまず、そういう方法をしっかり身につけなければいけないなとも思います。自分の負の感情に向き合うのはとても、とても難しいことですが、向き合って、きちんとその場に止まって見つめることこそが、その感情を解決する唯一の手段ではないかという気がしています。状況の問題を改善することももちろん重要で、それも同時に行う必要があるけど、それは感情の問題とは分けた方がいいことかもしれません。
また、苦しい時には「苦しい」と素直に言えたり、悲しい時に「悲しい」と素直に思えたり、時に泣けるだけの勇気を持っていたい。持っていて欲しい。今、自分があまり持っていないのなら、育てたい。と思います。自らの外へ外へと逃げるのではなく、内へ内へと入り込むのでもなく、今この場所を目いっぱい生きたいです。ジャガイモを掘っているときはジャガイモを掘ることに成りきりたい。今こうして文章を打っているのなら、文章を打つことに成りきりたい。今をしっかり生きる努力こそ、最重要だと思っています。健
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