ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 190号

今日もお越しいただきありがとうございます。酒蔵の同僚にアクシデントがあり、現在も入院中ですが、順調に回復しているようでよかったです。

では先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 190号(2014年11月7日便)

いつもありがとうございます。強い霜の日があって、雨の日があって、木々の葉っぱたちがだいぶ落ちました。やっと山が色づいたと思ったら、もう散っていくんですね。散った落ち葉を見て思うのは特に風流なことでもノスタルジックなことでもなく「集めたいなぁ」ということ(笑)。集めて積んでおきたい。春の苗づくりの踏み込み温床に使ったり、堆肥として使ったり、落ち葉はすごく偉大な素材。他にも色々とやることがあるのでなかなか集めてもいられませんが、道路の落ち葉って山の中より集めやすかったりするので、車で走っていると「このへんもたくさん集められそうだな」とかいうことばかり考えてしまいます。

新米!
 10月の上旬に稲刈りをして稲架(はざ)に掛けて天日干しをしていましたが、今月3日、4日で脱穀を済ませました。3日は、僕が酒蔵から帰ってからゆっこさんと2人で作業し、4日はゆっこさんが一人で機械を使って脱穀しました。僕はほとんど休みなく冬の仕事、お酒造りに酒蔵へ勤めているので、農作業の方はゆっこさんがひたすらがんばってくれています。お米は、素晴らしい出来だった去年に迫る量がとれて、また1年、自分たちのお米が食べられそうです。ありがたい!早速もみすりをして、4日の夜は新米パーティー。僕ら夫婦と子どもたち2人、全員がおかわりしました。美味しい!
 今年の稲は、苗の発芽が揃わずどうなることかと思いましたが、その後の生育は概ね順調で、元気に育ってくれました。管理も、それほど労力をかけずに、結構効果的にできたかなと思っています。1年間分食べるだけのお米がとれたのは去年が初めて。それに引き続き今年も1年食べる量がありそうで嬉しいです。もち米もちゃんととれたので、皆さんにも年末や1月、おもちをついてお届けします。

「自給自足」という言葉があって、僕らがお米や野菜を作って暮らしていることも、それに当たるものだと思いますが、よく見ていけば誰も、自分たちだけでやれていることなんてすごく少ない。なんといってもお米や野菜が育つのは太陽、土、水、動物、虫、微生物、全ての自然のおかげ。数えきれない多くの人たちのおかげ。田んぼが田んぼとして機能するのは、そこを田んぼとして拓き、使ってきた人たちがいるから。また、僕らのような超小規模の農家でも、機械は色々使います。機械を使うのならば、その機械を作った人、その部品を作った人、その燃料である石油を掘った人、運んだ人、などなど、少し想像をめぐらすだけで、膨大な知らない人たちのおかげで自分たちが支えられていることが感じられます。知っている人たちは、もっとはっきりとわかります。僕らの田んぼでお米が育つ為には、野菜を買って支えてもらっている皆さんの存在も不可欠です。
お米ひとつぶを深く見ることができたなら、そこに、お米以外のあらゆるものが関係していることがわかります。僕も、皆さんも、関係していない人は一人もいません。関係していないものは何一つありません。自分と誰か、自分と何かのつながり、それが、ただ言葉での理解ではなく、心から感じられるとき、とても嬉しい気持ちになります。直接的、または間接的に、何もかもが関わり合って、依存しあって存在しています。時間的にも空間的にも、つながっていない人もものもありません。僕らはどこかに線を引いて、これが自分、これが別の人、これがお米、これが机、これがパソコン、これが怒り、これが喜び、というふうに色々と区切っていかないとたぶんすごく不便。でもその区切りは、便宜上のものであって、本当の姿を捉えるものではありません。線を引くことで本当の姿から大きく遠ざかることも多いし、いかにうまく線を引こうと、線を引くことそのものがそもそも間違いとも言えます。全ての存在はそれぞれ、それ以外の何かに依って、また変化し続けながらそこに在ります。僕は僕以外の全てからできています。僕は常々、便宜上引いたその線を真実だと思い込んでいるけど、そうではないということをもっと感じていたいなと思います。

今週の野菜セット
畑には毎日のように霜が降りています。凍って融けなくなるのももうすぐ、といった時期ですが、まだまだ畑には野菜たちがたくましく生きています。夏場の豪華さとは全く違った豪華なラインナップをお楽しみください。うちではよく大量の野菜を蒸して、大量に食べます。味噌などつけてももちろんいいですが、何もつけなくても最高に美味しいです。うちの子ども達もたくさん食べます。
鍋とかシチューとか、温かいメニューが美味しい季節ですね。しかし意外と生で食べるのが美味しかったりもします。

パン焼き器

 僕は大体2日に1度パンを焼いていて、これまではガス台に乗せるオーブン(ピース天火)でカンパーニュという丸いパンを焼いていましたが最近、南部鉄器のパン焼き器というのを買いました。今は専らそれで焼いています。僕ら夫婦は、たぶんかなりものを買わない方で、何か買うものを明確に決めて買い物に行っても迷って迷って結局買わないような性質。これもだいぶ前から「あったらいいね」と言いながら、買っていなかったもの。このパン焼き器は、直径20センチくらいの鉄鍋。真ん中には煙突のような筒が通っていて、ドーナツ型のパンが焼けます。蓋も鉄なので、裏返して焼くこともできます。ガス台でも薪ストーブの上でもよく焼けます。ガス台に乗せるオーブンは、パンを焼くにはかなり強火が必要で、ストーブの上ではちょっと火力が足りませんでしたが、新たに手に入れたこのパン焼き器はむしろ弱火でないと焦げます。熱効率がとてもいいので、同じ量の生地を焼くのに、オーブンに比べてだいぶ少ない熱で焼けます。この時期、部屋を暖める為のストーブの上で焼けるのはとてもありがたいです。生地は、小麦粉と塩と水だけのシンプルなもの。酵母も小麦と水のみからおこしたもので、現在は前のパン生地の一部をとっておいて、それを次の生地に練りこむ、というふうに酵母をつないでいっています。もう1年以上かけついでいます。
 パン焼き器では、生地は全く同じですがカンパーニュとは形も食感も全く違ったパンが焼けます。どちらかというと食パンに近いものが焼けます。で、子ども達はこちらの方が好きなようです。特に下の子、花野(かや)ちゃん(2歳4か月)は、こちらの方が断然食いつきがいいです。自分たちの畑でとれた小麦で作るパンは、最高に美味しいです。健
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