ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 198号

今日もお越しいただきありがとうございます。遅ればせながらあけましておめでとうございまーす。

今回のお便りに出てくる「記事」というのはこれ→「少年漫画に見られる女体化すれば馬鹿になる表現と女性キャラの性的消費」。合わせてどうぞ。もうそれが「社会的」には当たり前すぎたりしてほとんどの人が気が付かないレベルのものから多くの人が気が付くものまで、差別って日常的なもの。映像にせよ本にせよマンガにせよ、自分が見たいと思うもの、子どもに見せたいと思うものってそう多くありません。差別無しの表現だと、つまらなくなると思ってる人はすごく多いのかもしれません。例えば今のテレビから差別的な表現を除くとしたら、喋ることの無くなる人がどれだけいるでしょうか。

ところでムーミンすごい!ムーミンすごい!すごい素敵!というのを最近たまたま知りました。ゆっこさんが気まぐれに借りてきて、葉菜ちゃんに夫婦で変わりばんこで読んでいたらすごく良かった。おもしろいし、差別フリーというのならこういう作品を言うんじゃないかなと思います。これは、シリーズ色々借りてこようと思うもの。それぞれの違いを、ただ何事もなく受け入れるものたち。これでいいじゃんって思います。

ひとつぶ便り 198号(2015年1月9日便)
 あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!
 一昨年から冬は酒蔵に勤めているので、この職場で迎える2度目の正月。例年、大晦日と三が日の休みのようですが、今年は休日の関係で4日まで休みでした。5日からまた休み無しの日々が始まりましたが、大晦日からの5日間、なんだかとてもいい正月を過ごせました。基本的には家にいて、うちのお餅とゆっこさん特製のお節料理を食べながら、家族みんなでゆったりとしていました。朝も寝たいだけ寝ていました。子どもたちともたくさん遊びました。1日の夜と4日の夜は友達の家に行き、一緒にご飯しました。どちらの家も、葉菜ちゃん(5歳)と同じくらいの子どもがいて、同じ幼稚園に通っているので、葉菜ちゃんも大喜びで遊んでいました。
 ちなみにゆっこさんお手製お節はもう食べきったものもありますまだ色々とあります。作ったのは15品ほど。どれもとても美味しい。里芋、レンコンなど、自分たちで育てられないものに関しては買ったりしていますが、たいていの野菜、豆はひとつぶ農園産です。葉菜ちゃんはきんとんとか黒豆とか、甘いものが大好き。お餅はちょっと重いらしく、それほど食べません。お節だけ食べているときも多いです。花野(かや)ちゃん(2歳半)はお餅大好きで、よく食べます。彼女は数がまだよく分かっていないらしく、2個欲しいのに3個と言ったり、3個欲しいのに2個と言ったりして僕らを混乱させます(笑)。

『アナと雪の女王』見ました(2回目)
 4日の午前中、『アナと雪の女王』のDVDを見ました。うちはテレビ無しの生活なので、こうしてみんなで映画を観たりすることはかなり特別なことです。前回観たのはいつだったかな。「上映会」という感じです。画面はパソコンですが。ちなみに義父に葉菜ちゃんたちを預かってもらっているときにはだいぶテレビも見ているようで、葉菜ちゃんたちは結構映像に触れています。
 ところで年が明けて、たまたま見ていたツイッターのまとめ記事で、マンガ『ワンピース』の女性に対する表現とか、いわゆる「おかま」と言われる人たちに対する表現に対してすごく嫌になる、という人たちの言葉を目にしました。男尊女卑、女性蔑視、その他差別の表現がてんこ盛りだという話。高校時代とかは僕も割と熱心に読んでいて、今も友達の家にあれば手に取ったりして、特にそのあたりにそこまで気になったことはありませんが、まず子どもたちには勧めたくないなと思います。僕が勧められない理由はまず暴力で何でも解決するところですが。
 そこの記事でも触れられていますが、男尊女卑とか差別的表現とか、もちろん『ワンピース』に限ったことではありません。むしろ、日本の社会そのものがそういう価値観に溢れています。特に『ワンピース』がひどいということではなく、そのあたりのことに無自覚に生きてこられた人には、マンガにおける表現にも日々話す言葉にも、その差別が現れるのはごくごく自然なことだと思います。僕がそれほど気にならずに『ワンピース』を読めるのも、社会の価値観に染まっているからかもしれません。その記事の人たちが過敏ではなく、気にならない僕が鈍感なのでは、と思います。差別も暴力も、色々なマンガに溢れています。アンパンマンも殴るのが仕事のようです。顔面を食べさせてなんぼじゃないんですかあなたは!それが人気のある作品であればあるほど「嫌なら見なきゃいい」というだけのことでは済まないのが辛いところであり、怖いところ。それを、その作者の他の優れたいい表現と共に世に送り出し、世間には受け入れられ、それを見ながら子どもたちが育ち大人もまたそれを見て、差別や暴力を助長していく、というのはちょっと怖いです。
 で、そのまとめ記事の中のある人は、「そんな固いこと言ってたらおもしろい作品なんて作れないよ」という意見に対し反論を展開。その人がジェンダー表現が気にならない作品として、僕は見たことないんですが『進撃の巨人』が挙がっていて、あとは「最近のディズニー」というのも。へぇぇと思って今回『アナと雪の女王』を観たら、全く違う見え方がしてすごく楽しめました。主人公アナは王女ですが、例えば『白雪姫』とか『眠りの森の美女』に見られるような「王子を待つ姫」というタイプとは完全に真逆。序盤、素敵な王子との出会いもあるにはあるけど、それも自分で外に出ていった結果として描かれているもの。で、色々な場面がありますが、ことごとくアナは自分で選んだり、局面を打開していきます。その姿勢は最後まで貫かれています。アナを助ける山の男、クリストフは優しくて頼もしい、すごく素敵なキャラクターとして描かれていますが、アナが活躍するだけに見せ場が少ない。「おてんば」「無鉄砲」「世間知らず」という設定だと「足手まとい」というのが見慣れた光景なのですが、アナはちゃんと成果を挙げます。その様は最初に見た時もちょっと新鮮な感じがしました。
 まぁ、例えば作者とかの思いはそんなはっきりとした部分に現れてくるものばかりではなく、もっと色々な細かい表現に自然と出てきてしまうようなものだと思います。『アナと雪の女王』では、例えば男尊女卑の思想は、現れていないようです。僕はそもそも敏感ではないけど、全く気になりませんでした。そんなところを意識しながら見たら全く見え方が違っておもしろかったです。話の内容は、ツッコミどころ満載でかなり無理があるもので結構めちゃくちゃだと思いますが(笑)、男女差別フリーという点ではかなりいいものかもしれません。男女差別以外の差別も、少ないものと思います。クリストフが相棒のトナカイ、スヴェンに対して雪だるまオラフが赤ちゃん言葉を使ったときに、「そういう言い方はやめるんだ」って言うシーンが好き。本筋とも前後のシーンとも絡んでこないほんとにちょっとしたシーン。ほんとにこう思ったことが無くては書けないセリフだなと思います。

 世の中には無数の差別があり、自分の中にも差別的な考えがあったりもします。でも差別はいけないことだと思います。差別をすることによって、誰ひとり幸せになんてなれない気がします。差別をされる側はもちろん、する側もまた苦しむだけです。ものの見方が真実から遠ざかれば遠ざかるほど、人は苦しむしかないのかなと思います。例えば「男性が女性より優れている」というのは全く真実ではありません。でもそう思っている人が世の中にはたくさんいて、逆に女性の方が男性より優れていると思っている人も多くいると思いますが、それも間違いです。何ができる、できない、その得失点がその人の価値を決めるわけじゃありません。命の価値を決めるわけじゃありません。僕が今、できることの全てを失ったとして、命の価値は何も変わりません。うまく言えませんが、そういうことだと思います。僕は誰よりも優れていないし、劣ってもいません。そうとしか、思えない時があります。それがたぶん、真実なのではないかと思います。差別のない世界、差別のない自分の心、そこには必ず幸せと楽しさがあります。 健
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