ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 199号

今日もお越しいただきありがとうございます。先週のひとつぶ便りでござる。

ひとつぶ便り 199号(2015年1月16日便)
 いつもありがとうございます。そう言うにはもう遅いかもしれませんが、明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。大晦日に雪が降り、元日もそれなりに降りましたがそれ以降はまとまった雪はなく、6日には雪ではなく雨が降ったりもしてだいぶ道路の雪も融けている状態です。そもそも雪はそれほど多くなく、とにかく寒いのがこの地域の特徴。今はまさにそんな感じです。ここのところ、朝はマイナス10℃が続きました。今日の朝はマイナス6℃くらいでしたが、連日のマイナス10℃を体感すると、だいぶ暖かく感じます。そこの差は4℃。結構大きな差だなと肌で感じます。そしてマイナス10℃と15℃ではまた全然違うんです!
 大晦日から4日までは酒蔵が休みで、だいぶじっくり時間が過ごせました。良いお正月、という感じ。ゆっこさんのお節料理と、ひとつぶ農園のお餅が最高!ゆっこさんが今年もたくさんお節を作ってくれたのでまだあって、毎日食べています。美味しい。ありがとう!

お酒と精米

5日から再開した酒蔵での勤務ですが、現在吟醸や大吟醸(お米をたくさん削って作る高級なお酒)の造りの真っ最中。去年、辞めた人や怪我した人がいた関係で、現在非常に人手不足。毎日なかなか大変です。吟醸酒などはたくさん作るお酒ではないので、使うお米の量は他の、黒澤酒造を代表するお酒に比べてだいぶ少ないのですが、そういったお酒よりも細かくやることが多いので、小さい機械を使ったり、機械ではなく人間がやることが多かったりします。だから、例えば大きめの機械で2トンのお米を洗うよりも、今のような作業で小さい機械で100キロのお米を洗う方が遥かに大変です。
とまぁ手間ひまかけて、それなりに情熱も込めて吟醸酒作りに携わっていますが、飲むのはあまり興味ありません(笑)。値段が高いから買わない、というのもありますが、お米を削るということにそもそもあまりいい印象がありません。うちは基本的に玄米を食べているし、時々精米して食べたりもしますがたいてい5分づき(10分づき=白米)までです。玄米を4割以上削れば吟醸を名乗れるようですが、大吟醸ともなると最大で6割以上削っています。例えば精米歩合65%のお米があるとすると、35%は削っているということですが、この状態でもたぶん、一般の家庭で食べられるお米よりも白いと思います。真っ白です。が、これを精米歩合55%のお米と比べたらだいぶ黄色っぽく見えます。黒澤酒造で最も削っていないお酒は精米歩合80%。これだと食べる「白米」と同じくらいかなと思いますが、他のもっと削ったお米に比べると、しっかりと色があります。
 まぁ色はさておき、削った方が美味しいから削るのかと思いきや、精米歩合80%のお酒も美味しい。そんなに削らなくていいじゃん。と思います。精米にかかる時間など、ものすごい差があります。その為か黒澤の精米歩合80%の純米「くろさわ80」は、値段もとても安い。味は良いです。食べるお米も、白米には白米の美味しさがあり、玄米には玄米の美味しさがあります。美味しく食べるにはそれぞれに炊き方の工夫が必要だし、注意すべきことが全く違ったりもします。お酒も似たようなものだと思います。削ったお酒は削ったお酒の良さがあり、削らないお酒にはその良さがあるはず。そしてそれに要する技術もそれぞれに、違ったものがあると思います。日本酒と言えばこう、みたいなお酒のイメージが既に、かなり削ってあるお米のお酒であって、必然的にそういうお酒の技術を高めることに業界の意識は向いているように思いますが、削ったお酒の技術だけじゃなく、削らないお酒の技術も、もっと高める方向性があるといいのになと思います。ちなみに削られた「糠」はその色で、茶色いものから純白のものまで数種類に分けられ、白いものは「米粉」として流通したりするそうです。茶色いものはふつうの米糠として、農家さんが買っていったりします。

どんど焼き
 11日にはどんど焼きがありました。木でやぐらを組んで、中にわらなどを詰め、周りに竹を巻き、だるまや正月飾り、前の年のお守りなどを飾り付け、ファイヤー!!という行事。一年の健康などを祈る伝統行事。「縁起物」と言われるだるまさんとかお守りとか、処分しにくいものを口実をつけて焼き払ってしまうという合理的なイベント、と感じる部分もあります(笑)。今年は僕は住んでいる集落の「公民館長」という役職で、どんど焼きは公民館活動の一環なので、朝から作業してきました。僕らの集落は佐久穂町の中でも戸数の少ない小さな集落なこともあり、隣の集落で一緒にやらせてもらっています。去年は午後から燃やす時に参加しただけでしたが、今年は朝からやぐらを組んだり、飾りを集めたり、色々やりました。なかなか楽しかった。やぐらを立てる時は上にも上りましたが、自分の縛ったものに登るのはなかなかスリリングでした。
 やぐらを立てたりするのは午前中で、火をつけるのは午後。午後はゆっこさんと子ども達も来て、火が上がるのを見守りました。うちの集落も隣の集落も、若い人や子どもがとても少ない。今回、どんど焼きに来ていたメンバーもほとんどが60前後。子どもはうちと、もう一組いただけです。ちなみにその子どもたちは隣の集落に住む有機農家の先輩のうちの子。少子高齢化!ちなみに今回手伝いに参加していた40代以下の3人はいずれもIターン(地元以外の出身)の有機農家です。佐久穂町は先駆者の先輩たちががんばっていてくれるおかげで有機農家と名乗る人たちに対して他の市とか町とかと比べてかなり優しいようです。全体の人数からすれば大したことはありませんが、徐々に有機農家人口は増えているようです。とまぁそんなことはさておき、継承していったらいい行事だと思いますが、高齢化、後継者不足というなかなか厳しい現状も見えてきます。
 どんど焼きのやぐらが燃えて、熾火(おきび)になってきたらお餅焼きの時間。みんな、それぞれに工夫したお餅焼き道具(網などを長い棒などの先につけたもの)を駆使してお餅を焼きます。お餅もそれぞれが持参。ゆっこさんも特製の道具を作っていました。火はかなり大きく燃え上がり、竹の節が抜ける破裂音がかなり大きな音がするので、子どもたちはその時はかなり怖がっていましたが、火が小さくなり、お餅が焼けるようになってきたらもう大丈夫。喜んでお餅を食べていました。
 
 火はきれいに真上に上がり、すごくきれいに燃えていました。「今年はいい年になるぞ」と誰かが言っていました。まぁどんな年であろうと、どんなことが起ころうと、僕がやるべきことはきっと変わりません。呼吸していることに気づき、今ここを生き、そして微笑むこと。今年もよろしくお願いします。健

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