ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 224号

今日もお越しいただきありがとうございます。来週にはまた酒蔵で働きにいきます。
まだまだ畑にものはあるし、色々やりますが。

では先週のひとつぶ便りです。

ひとつぶ便り 224号(2015年10月9日便)

 いつもありがとうございます。秋も深まってきました。だいぶ暗くなるのが早くなり、朝明けるのは遅くなり、夜が長くなってきたのを感じます。風はすっかり冷たくて、山も少しずつ色づいてきています。もうすぐ強い霜も降りそうな空気です。目に見える景色は季節によって全く変わってきますが、音もそうです。夏は畑にいると、虫も鳥も本当ににぎやかですが、秋が深まってくるとすごく静かになってきます。鳥のさえずりが少し聞こえるくらいで、虫の声は昼間はほとんど聞こえません。にぎやかな季節もいいですが、静かなこの季節もいいです。その静けさは、なんというか、きれいです。

稲刈りしました!
 5日、6日で稲刈りと稲架掛け(棒を組んで天日干しします)をしました!自分たちの食べるお米と、年末に皆さんにお届けする予定のお餅を作るためのもち米です。昨年が結構豊作だったので、今年はそれと比べるとだいぶ少ない感じですが、よく実ってくれました。そもそも今年は苗の発芽がとても悪く、自分たちの育てた苗だけでは足りなくなってしまったので友達やそのお父さんから余った苗を分けてもらって、そのおかげで田んぼを苗で埋めることができました。田んぼを埋められたというだけで本当にありがたいことだったし、実ってくれて本当にありがたいです。
 現在はコンバインという機械で刈って脱穀して、機械で乾燥させる、というのが一般的のようですが、僕らの住む佐久地域では稲架掛けの習慣が割としっかり残っていて、稲がはざに天日干しされているのをよく見ます。僕らもそうです。この場合はバインダーという機械を使います。これは、稲を刈って、ひもで束ねていく機械で、人が歩いて操作するものです。元研修先の織座農園にある機械を借りてきて使っていますが、オンボロなので必ずどこかに不具合が生じます。今回は刈り取る部分のチェーンが外れる、というトラブルがありましたが農機具屋さんにすぐ持ち込んで直してもらったあとは特に問題なく刈っていけました。
 このやり方は、刈り取る人、稲架を立てる人、稲架に稲をかけていく人、など、人手が要ります。たいてい、どこも結構な人数をかけて作業をしていますが、うちはちょうどお客さんでも来ない限りは2人(と子ども達)でがんばります。今回は高校の友達が一人、手伝いに来てくれてすごく助かりました。手が一人分増えることの偉大さはいつでも感じますが、それに加えてその友人は子ども達への対応がとてもよくて、助かりました。年の離れた弟がいたり、今も子どもに接することの多い環境にいるそうで。一泊で来てくれましたが子どもたちがすごく懐いていました。子ども達の話によく耳を傾けてくれて、僕らも見ていてとても安心できました。その友達のおかげもあって、いつもはすぐ「帰るー」と言い出す子ども達もかなり間が持ち、よく手伝ってもくれました。助かりました。ありがとう!娘たちが自分の身長とあまり変わらないくらいの稲の束を運ぶ様子は、もう最高にかわいいです(笑)。

今週のお野菜
 葉もの、色々入ります。ブロッコリーやキャベツなども育ってきました。僕らも毎日何かしら食べていますがどれもとびきり美味しいです。僕らの畑は家の前と横の小さな畑以外は全て借りていて、旧八千穂村の中で点在しています。僕らが農園を始めて2年目から使っている畑の集まりがあるのですが、現在はそこが主力、という感じ。使い始めたころは葉物などにはすごく使いにくい畑だったのですが、今では葉物もよく育ち、いちばん頼りになります。今回の野菜たちも主にその畑で採れたものです。オオブタクサという強雑草が生える、家からは少し遠い場所で、作業の効率などはあまりよくないのですが、それでも何でも土がいいことには替えがたいです。

「ゆとり家」への旅
 3日、4日と一泊で、神奈川に住む友人宅へ、家族4人で遊びに行きました。農作業はまだまだ色々あるし、その時点で稲刈りもまだでしたが、今回はなんとしても行きたいと思い、行ってきました。冬の酒蔵の仕事が始まれば休みがないから遠出はできないし、農業をやっていても遠出は難しいのでなかなかやらないことですが、行ってきました。
 前に何度も書いていますが、僕はティク・ナット・ハンという禅僧、詩人の本と、仏教のマインドフルネス(<気づき>と訳されることが多い)の実践によって救われた経験があって、今も救われ続けています。彼の母国であるベトナム、アジア、アメリカやヨーロッパと、世界的に有名なお坊さんですが、日本では割とマイナー。でも最近は少しマインドフルネスがブームらしく、NHKでも彼の特集をやったりして、知っている人も増えてきているようです。マインドフルネスは、「今、ここ」を生ききるエネルギー。呼吸をしていることに、歩いていたら歩いていることに、怒っていたら怒っていることに、食事をしていたら食事をしていることに、喜んでいたら喜んでいることに、洗い物をしていたら洗い物をしていることに、自覚的、意識的でいる、気づいているのが、「マインドフル」と呼ばれる状態。これはブッダが見つけた方法で、最も古いお経の一つに、その実践方法が書かれたものがあります。マインドフルネスはブッダが使っていたパーリ語の「サティ」にあたるもので、これは経典に最も多く登場する単語だとか。
で、今回僕らが訪ねたのは、ティク・ナット・ハンの本の翻訳を数多く手掛けている、だーさん(島田啓介さん)とその家族のところです。だーさんとそのパートナーであるさなえさんは、瞑想やヨガなど、様々なワークショップを、自分たちの家を開放して行っています。「ゆとり家」という屋号。昨年8月、台風の中、僕がゆとり家の一日瞑想会の日に訪ねていったのがきっかけで、その後うちに一家で遊びにきてくれたり、今年の夏はだーさん達が安曇野に滞在していたので僕らが会いに行ったり、という感じで、会った回数は本当に少ないのですが家族ぐるみで仲良くさせてもらっています。一人息子の幸弥君は葉菜(はな)ちゃん(6歳)の一つ年下。今年、安曇野に僕らが行ったときは葉菜ちゃんだけ山形へ行っていたので会えず、幸弥君が「会いたかったなぁ」と言ってくれていたし、僕らとしても、素敵な幸弥君と是非遊んで欲しいなと思ったので、今回はるばる神奈川まで行ってきました。幸弥君の持つ「素直さ」とでも言うようなものは、子どもを含む他の人たちにはなかなか見られないようなもので、僕ら夫婦はすごく素敵だなと感じています。これはだーさん、さなえさんの接し方などによるものなのだと思います。今回のいちばんの目的は、葉菜ちゃんと幸弥君の一年ぶりくらいの再会。実現して良かったです。
 子ども達も僕ら夫婦も、とても楽しめた2日間でした。だーさん一家、本当にありがとう!帰りの車の中で、子ども達は寝て、夫婦で色々と喋れたのもすごくよかった。この2日間があったから確認できたことがたくさんありました。大切なのはいつでも、呼吸に気づくこと。そして微笑むことです。 健
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