ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 230号

どうも。まとめて更新、2本め~。

ひとつぶ便り 230号(2015年11月20日便)
 いつもありがとうございます。雨音の中書いています。この前の土日降り、火水と降り、雨の多い一週間。気温はこの時期にしてはかなり高く、過ごしやすくはありますが、気持ちが悪いくらいです。11月も後半に入れば霜が降りない日の方が珍しく、畑は昼間にならなければ凍り付いて融けない、という年がほとんどだと思いますが、今年はそんな感じではありません。雪が舞ってもおかしくない時期ですが、そんな気配もなく当たり前のように雨が降っています。畑のブロッコリーやカリフラワーも、もう凍って終わりになる時期ですが、今年はまだ畑で元気に生きていて、一週間でだいぶ大きくもなります。暖冬の予報が出ているようですが、ここまでのところ確かに暖かいです。雪の量は多いのでしょうか。
今週の野菜セット
暖かいおかげもあって、今回もバラエティー豊かな野菜たちです。主に、僕らの家から車で10分かかる山奥(家も山奥と言えば山奥ですが違う山奥(笑))の畑で育っている野菜です。8枚まとめて借りているところで、僕らが就農して2年目から使っています。僕らは今年で7年目なので、もう6年くらい使っているということですね。最初はだいぶバランスが悪い感じがして、うまく育たない野菜もたくさんあったのですが、今では何でも育つ頼れる畑です。僕らは特に、畑に何かを大量に投入したりすることは基本的にするつもりはないし、実際したことがなく、この畑もしていません。表土を削ったりされてでもいない限り、土は人の手によってそれが乱れていたとしても、数年で自然にバランスをとってくれます。極端にその力が削がれていなくて、僕らが邪魔をしない限り、土には必要なものが補われ、物理性も良くなっていきます。草や虫の働き、そのなきがら、また山であれば落ち葉が降り注ぐこともあるなど、様々なものの働きによって、土は変化していきます。放っておけば時間の差こそあれ、いずれたいていの場所が森へとなっていくわけで、そこへ向かって土の栄養のバランスは整い、雑草の根やみみずなど小さい動物たちによって土が耕されてふかふかになっていきます。色々なケースがあるし、そこで食べ物を作ったり売ったりするという事情も絡んでくるから、「ただ自然に任せておけば全てうまくいく」なんてことは決して言えませんが、その自然の力はもっと信じられていいと思うことが多いです。
 僕に必要なのは新しい機械より、技術より、自然をきちんと見ることのできる目ではないかなと思います。見えないけど確かにそこにあるものを、もっと見られるようになりたいです。見えれば見えるようになるほど、楽しくなるのは確かです。

家族の近況
 僕は冬の仕事の酒造りに毎日通っています。今年で3シーズン目。主に僕はお米を蒸したり洗ったりしています。先月の19日から行っているのでちょうど一か月経ちました。午後は休みをもらったりしながら、畑と並行してやっています。朝7時半前後に出勤して、午後5時まで。基本的に午前中が忙しく、午後は基本的に余裕があって、5時には必ず帰れます。子ども達に昼間会えないのは寂しいところはありますが、夏場は夜7時半くらいまで畑にいることを思うと、実はこの時期の方が一緒にいる時間が長いのかも。仕事自体も、割と楽しくやっています。
パートナーのゆっこさんはもう妊婦生活も後半だけどまだだいぶ具合が悪そうな日も多いです。未だお米は食べられず、味噌や醤油もダメなようです。最初プリンに始まりパスタなどイタリアンやタイ料理など、変遷してきた食べ物のブームですが、今はイタリアンもタイ料理もブームは去り、今やそれはほとんど食べられません。初期の頃から安定して食べられるのは卵とか、魚、豆腐など。タンパク質ですか。あとパンも安定して食べられるようで、今もパンなら問題なく食べています。大体2日に一度、僕が仕込んで焼いています。野菜も今はそれなりに食べられます。とまぁゆっこさんは調子がいまいちですが、お腹の子は元気に順調に成長しているようです。2週間前の検査では逆子になっていましたが18日の検査では正位置に戻っていました。ゆっこさんがお腹の中から押される場所が、いつも同じではないらしく、余裕があってくるくる回っているのではないかという疑いもあります(笑)。一人目の葉菜ちゃんの時もゆっこさんはだいぶお腹が大きかったですが(羊水がたっぷりありました)、毎回大きくなるようです。お腹の大きい姿はとても「いい形」だなぁと思います。男はそうなれないのでちょっと羨ましく思います。比較的調子のいい日は家の周りのことを色々とやっているし、今は自分の食べられないご飯も色々と作ってくれます。味見ができないけど過去の記憶を頼りに(笑)美味しく作ってくれています。
背中や腎臓のあたりのマッサージが気持ち良いらしく、これは葉菜ちゃんの時からよくやっていましたが今回もよくマッサージしています。子ども達と協力してやったりもします。

 葉(は)菜(な)ちゃん(6歳)、花野(かや)ちゃん(3歳)とは、酒蔵や畑(今は大体5時には真っ暗)から帰った5時以降に主に遊びます。僕がそれが割と好きなこともあり、絵本とか本をかわるがわる持ってきて、それを読みます。図書館で借りてきたものを毎日読むことが多いです。あと最近は、僕の大好きなティク・ナット・ハンの著書で、邦題が『小説 ブッダ』という、ブッダの生涯がまとまった、400ページ以上の分厚い本を葉菜ちゃんと読んでいます。葉菜ちゃんにはまだ難しいかと思ってまだ読み聞かせるつもりはなかったのですが、こんな本もあるよ、と言ったら読みたがったので試しに読んでみたところ、内容はわからないところが多いもののおもしろいらしく、「読んで」と持ってくるのでここのところ毎日読んでいます。内容云々より、自分の為に親が何かを読んでくれるのを聞くのは心地いいという記憶があるし、葉菜ちゃんもそういう感じかもしれません。ちなみにこの本は僕が読んだティク・ナット・ハンの著書の中で2冊目で、京都の友人にもらいました。葉菜ちゃんが生まれ、農業と家族での生活が始まり、僕が最も苦しかった時に出会ったのがティク・ナット・ハンとマインドフルネス(<気づき>と訳されることが多い)の実践。この本はブッダの生涯を語りながら、実践の大切さが繰り返し伝わってくる内容になっていて、僕にとってまさにバイブルです。葉菜ちゃんもできればいつか読んでくれたらなと思っていたけど、今読んで聞かせています。まぁこれを読むのは内容もまだ分からないしすぐ飽きるかもしれませんが、一瞬一瞬を大切に生きるマインドフルネスの実践は、一緒にやっていきたいなと思っています。
 禅とか仏教とか、それは何か特別な、難しいものではありません。自然をありのまま見つめることが、仏教です。ティク・ナット・ハンは、「子どもと一緒に実践できないのなら、何かが間違っています」と言います。『小説 ブッダ』の中で、シッダールタが悟りを開いたその日、何よりも先に村の子どもたちを集めてみんなでみかんを<気づき>と共に食べる、「みかんの瞑想」をするんです。みかんを食べているときは、みかんを食べていることに気づく。それが、瞑想です。楽しいですよ~。        健
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