ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 233号

今日もお越しいただきありがとうございます。
今シーズンの出荷も終了。ここの更新はできてなかったのでまた3本たまっています。
年を越す前にまとめて更新しておきます。1本目っす。

ひとつぶ便り 233号(2015年12月11日便)
 いつもありがとうございます。ようやく本格的に寒くなってきた感じです。8日の朝はマイナス6℃くらいまで下がりました。そんな朝は畑や土手などが霜で真っ白です。このお便りを書いている現在は夜で、今夜も外はかなり冷え込んでいますが、家の中は薪ストーブがあるので割と暖かいです。思えばこのストーブは僕ら家族が暮らし始める時に買ったものなので、もう7年近くの付き合いです。前に住んでいた家にまずつけていて、今住んでいる家に引っ越す際に、一緒に引っ越してきました。カラマツストーブという、だいぶ高温まで耐えられるシンプルで頑丈なつくりが特徴のストーブです。基本的に薪ストーブは広葉樹を燃やすようにできていて、より高温で燃える針葉樹を使うと割とすぐ傷むようですが、これはその点が大丈夫。僕らの住んでいるあたりは少し昔、木材用に杉よりもカラマツが多く植えられています。全国の多くの場所の杉林と同様、外国産の木材の安さに対抗できず、結局木材として使われることなく、手入れされることもなく荒れたカラマツの林がたくさんあります。そういうところの間伐材も薪として使えるストーブです。うちは縁あって、そのカラマツストーブと共に森を守る活動をしている大丸家具というお店に出会って、このストーブを買って使っています。
 僕らの研修先だった織座農園にも立派な薪ストーブがあったこともあり、この寒い地域に住むにあたって、「薪ストーブは欲しいよね」って感じのノリで、お金も(今以上に)あまりない僕らでしたが、導入しました。今ではこれが無い生活はあまり考えられません。僕らの住んでいる場所は北海道より寒い時がしばしばある、くらいの場所で、とにかく寒く、ひたすら寒く、もうやってられないくらい寒くなるところなので、薪ストーブ一台の代わりをさせようと思ったらファンヒーターが何台も必要だと思います。長野県は北海道などに比べて家の造りが粗末らしく、朝の家の中の温度の低さが全国1位という数字があるそうです。うちは使っていませんが、こたつ使用率も全国1位だとか。つい4,50年前はこたつ一台でそんな極寒の冬を乗り切っていたそうで、人もなかなかタフですね。
 うちはこの一台で冬を過ごしています。うちが薪ストーブを使っているということは当然近所には知れ渡っているので、今年は近所で薪になる木をくれるという話を多くもらって、割と近場で調達できて助かっています。家を壊したり、小屋を壊したりしたあとの柱などの廃材ももらって刻んで使っています。最終的には全部燃やしてしまえばいい、というのは木の文化の一つのすごさだと思います。

 暖かい地域と違って、寒い地域は何かしら暖をとらない限り命に関わります。木には様々な場面でお世話になっているけど、こういう火とか熱とかでも大いに助けてもらっています。今、僕の背中の方でストーブがついていて、その上ではヤカンのお湯が沸いています。木を燃やしてお湯を沸かすというのはとてもわかりやすい話だと思いますが、これを例えば電気でやろうと思うと、石炭とかウランを燃やしてタービンを回して電気をつくり、それを送電線で長い距離を運んできて、それを使ってお湯が沸きます。で、原子力発電の場合はこの「沸かしたお湯」が汚染されるので火力発電のように排熱を他のところで利用できず、海に捨てます。少し前まで京大で研究していた小出裕章さん(現在は長野県の松本に移住してきたそうです)は著書の中で原発を「海温め装置」と言っていました。彼の先生がそう言っていたとか。お湯を沸かして電気をつくり、お湯自体は海に捨ててしまうため、原発は作るエネルギーの3分の2を海に捨てることになるわけです。この、お湯を沸かした副産物の電気で、お湯を沸かすということの全体を想像してみると、はっきりおかしさが見えてきます。
 もっとも、ガスを使うから、発電した熱まで利用できるコジェネを使うから、薪を使うからといって、そういう「おかしさ」から完全に自由であるわけではありませんが、特に原発という海温め装置による発電は、事故が起これば致命的だし、事故がおこらなくともその発電の過程においても大量の被爆者も生み、エネルギーは無駄になり、ウランという燃料はべつに安くもなく、何もいいことはありません。もともとは核兵器を持ちたい人たちがやっているということなのかもしれませんが、それにしたってプルトニウムはもう充分足りているから、自分は原発に反対だ、と言っている右翼の人の記事も読んだことがあります。(僕は核兵器にはもちろん反対です。)それは個人でだってあることだけど、絶対にやめた方がいいのにやめられないことは、関わる人が多くなればなるほど、より強化されていくものかと思います。でも、原発をやめるということ、やってやれないことはないし、やらなくてはこの国にも世界にも未来はありません。
 僕らもまた石油に頼り、電気にも大いに依存した生活を送っています。農業に関してもそうです。そういう依存、減らせるところはもっと減らしていきたいなと思っています。どういう生活を送るにせよ、僕は僕以外の全てからできているわけだし。誰かを苦しめるのなら、僕も苦しみます。誰か、何かを深く傷つけて得られた何かで、なるべく暮らしたくありません。例えば薪を切るチェーンソー、薪を運ぶ軽トラ、そういう機械なしに、薪ストーブの生活を送ることもまた難しいわけで、そこにもまた色々な良くないことへの加担がありますが、原発の電気でお湯を沸かすより、薪の火でお湯を沸かすことの方が遥かにマシなのは間違いありません。日々、僕らは何かを選択することができるし、実際選択しています。自分の行動に、言動に、心に、意識的であること、自覚的であること、とても大切だと思います。

今週の野菜セット
 かなり暖かかった11月が終わってだいぶ寒くなってきて、畑も日陰は一日霜で真っ白、という時期になってきました。そういう場所は土も凍っています。冬ですね。ということでもう露地の畑にはほとんど収穫できるものもなく(まだ生きてはいますが)、既に収穫して倉庫や家の中などで貯蔵してあるものたちと、家の前のハウスで育っている葉もの野菜たちのセットです。このハウスは春は育苗、その後から秋まではミニトマトが植わっていたハウスです。その後、10月に葉ものを播種して、それからも暖かかったこともあって、だいぶ大きく育ってくれました。お楽しみください。
区の忘年会
 僕らの住んでいる柳沢区の忘年会がありました。佐久穂町内(といってもここから30分くらいかかる)の温泉施設で、お風呂に入ってお昼を食べながら一杯、という感じの会です。夫婦や家族での参加が多く、うちも4人全員で行ってきました。ここは10数戸しか家がない小さい集落ですが、子ども含め16人が参加して、楽しい会となりました。最後はカラオケ大会みたいな感じでしたが、はじめ恥ずかしがっていたうちの葉菜ちゃん(6歳)も、曲がかかったらもうすっかり曲に入り込んで、楽しく歌っていました。僕としては葉菜ちゃんが楽しんでくれたのがいちばん嬉しい忘年会でした。         健
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