ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 258号

いつもありがとうございました。
先週、アップできなかった先々週のひとつぶ便り。稲刈りのこと書いてあるけど、もう昨日脱穀した!
このあと先週のお便りもアップする予定。

ひとつぶ便り 258号(2016年10月14日便)
 いつもありがとうございます。急に寒くなりましたね。9月後半はほとんど雨でしたが、それでも気温自体はそこまで低くなく、たまに晴れればやたらと暑い、という感じだったので、突然寒さがやってきた感じです。寒くなったのは9日ごろですが、はっきりとその日に季節が変わった感じで、おもしろいです。上半身に来ている服は、1枚から3枚に増えました。ここまで半日で発酵していたパンは、1日がかりでやっと発酵するようになりました(常温で発酵させています)。11日は薪ストーブを今シーズン初焚き。暖かい料理が美味しくなりました。やっと秋がやってきました。というか冬の足音も聞こえます。現在(12日夜)外は一ケタの気温。近いうちに、たちまち霜でも降りそうな勢いです。寒いのは何かと大変ですが、シンとした寒い冬の空気も好きです。そういう空気を少し感じる最近です。

 お伝えしている通り、今年は色々と育たなかった野菜があり、播き直して育ってくれている葉物たち中心のセットです。葉っぱものはなんといっても秋から冬にかけてのこの時期が美味しいです。体も欲しているように感じます。色々と入りますが、それぞれの個性があります。お楽しみください。

稲刈りと稲架掛け、やりました。
 雨続きでなかなかできなかった稲刈りと稲架(はざ)掛けを、7日一日と8日の午前中でやることができました!現在はコンバインという、刈って脱穀までする機械で稲刈りをして、そのあと籾を機械で乾燥、というのが一般的な方法なのだと思いますが、僕らの住むこのあたりでは、バインダーという、刈って結束する機械を使い、その束を一つ一つ、木で組んだ稲架に掛けて天日干しする習慣が残っています。佐久平の方の大きい農家さんでも結構やっています。僕らもバインダーで刈って、稲架掛けしています。
 今年はまず、田植えに使う機械を中古で去年手に入れた関係で、それに合わせて苗づくりの方式が変わったり、今年から借りた田んぼがあったり、いろいろと初めてのことがあった春先でした。まずちゃんと植わるのか、植わっても育つのか。そんなところから心配だった春でしたが、収穫までこぎつけることができました。ありがたい。ありがとう。見る限り今年は豊作と言うにはほど遠い収量ですが、間違いなく僕らの命と生活を支えてくれるお米たちです。

 稲刈りや稲架掛けは、親戚総出でやっているようなところも結構見ます。一人では大変なので、うちも誰かしら来てくれた時は手伝ってもらいますが、毎年基本は夫婦でやります。今年は葉菜ちゃん(小1)が結構手伝ってくれて、だいぶ助かりました。こういう時はいつもなら花野ちゃん(4歳)の方が根気強く手伝ってくれて助かるのですが、今回は稲がかゆかったりして集中できなかったようでした。はるちゃん(8か月)はゆっこさんにおんぶされ、参加していました。子どもたちは当然飽きてくるので、田んぼからすぐ近くに住んでいるゆっこさんのお父さんに一時的に3人預かってもらったりもしました。後で聞いたらその日、坐骨神経痛でかなり痛かったそうですが、預かってもらってかなり助かりました。その時間、ゆっこさんが自由にバリバリ働けたので、だいぶはかどりました。
 毎回バインダー(機械)は僕らの研修先だった織座農園から借りてきますが、これがなかなかオンボロで、織座も含めて他にほとんど使う人もいないので、何か不具合があれば僕が農機具屋さんに持ち込んで直してもらっていますが、今年は7月の麦刈りも今回の稲刈りもなかなか調子がよく、特に農機具屋さんに持ち込むこともなかったので、助かりました。去年だったか、農機具屋さんがエアフィルターを正規品ではないものに交換してくれてから非常に調子がいいです(笑)。バインダーの調子は良かったのですが、僕がその日、朝に軽くぎっくり腰(?)みたいな感じになって、腰曲がりながら作業していました。痛いけど別に動けないこともないし、重いものが持てないわけでもないのですが、腰が立たなくなる感じ。まぁ、軽かったのでよかったですが、1年に1回ぐらいあるのがよりによって稲刈りの日だったのに焦りました。(12日現在、もうほとんど治り、今日はダンスの練習会でふつうに踊っても問題ありませんでした。)こんな時は特に、自分が体をうまく使えていないことを感じます。一部分に負担をかけるようなことを、平気でやってしまっているのだろうなと思います。長年の習慣を変える、というのは本当に難しいことだと思いますが、心にせよ体にせよ、もっといたわっていきたいなと思います。特に体については、まだ若いからなんとかなる部分があるのだろうけど、当然どんどん年をとるので、もっと優しい使い方を覚えたいです。イチローぐらい大切にできたらなぁと思います。
 ともあれ、稲刈りは終わりました。ありがとう、自然!これから天日干しして、2~3週間くらい後に、脱穀です。もち米も収穫できました。野菜セットは野菜が少なくて早めに終わりそうですが、年末はお餅をついて、お餅便をお届けできるかと思います。詳しいことはまた連絡します。

 自分たちで育てた野菜やお米、小麦、豆などを食べて生活できるのは本当に豊かだと思います。すごく、贅沢なことだと思います。今の生活ではこれが当たり前だから忘れそうになるけど、これが当たり前、というのは実はすごくありがたいことなのだと思います。米一粒の中に、太陽も、雲も、雨も、風も、土も、流れる川も、僕ら家族も、全て含まれています。そういうことが想像しやすい、感じやすいというのもありがたいことです。米一粒の中には自然の全てが含まれています。人間も含めて。少し深く見ていくのなら、そこには太陽や土の中の生き物たちの存在だけでなく、機械や車を動かす石油の存在もまた、見えてきます。石油にまつわるお金の流れの中で、搾取され、差別され、苦しむ人たちの姿が見えてきます。自分たちの畑で育ったものだからと言っても、実際はどこか遠い国から運ばれてきた石油に依存して、それが育っている部分があります。軽トラ、トラクター、田んぼの機械、僕らが使う機械は小さいですが、機械がなくては畑や田んぼはとてもできる気がしません。生活の中でもそうですが、農業の様々な部分でも、世界の色々な搾取や貧困に加担しています。それは例えば農薬や化学肥料を使う農業と比べればものすごく環境への負荷は少ないですが、僕らが例えどんな生活をしようとも、その構造から逃れることはできません。でもそれは、搾取の無い世界を諦めることの理由にはなりません。よりマシな選択を常に考え行動し、より優しい世界を、平和な世界を目指すことは可能です。そして、世界のどこかの人を苦しめることは、自分たち自身を苦しめるのと同じことです。世界のどこか知らない人を助けることは、自分の目の前の愛する人を助けるのと同じことです。世界の搾取や貧困、差別を無くそうとすることは、一部の立派な聖人君子だけの神聖で特別な行為ではなく、目の前で赤ちゃんが泣いていたら抱っこする、というような、僕らの中に当たり前にある気持ちによって当たり前にできることだと思います。健

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