ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 265号

いつもありがとうございます。連続アップ、5本目。12月のお餅便のお便りです。
いつもの定期便はA4の紙、2枚分書いていますが、お餅便は1枚にしました。定期便もこれくらいの分量でいいかなとも思うので、来年は1枚にしようかと思っています。2枚書くのは、乗っているときはいいですが、割と大変な時も多いし。

ひとつぶ便り 265号(2016年12月16日 お餅便)
 いつもありがとうございます。今回はお餅をお届けします。4月に種もみを播き苗を育て、田植えして、毎日水を見て、草をとり、何度も土手草を刈り、10月に稲刈りと天日干し、そして脱穀したもち米が材料です。今回このもち米を育てた田んぼは、数年前までは長年ほとんど使われていなかったところで、そういう場所は田んぼに戻すのに色々と大変なことがあります。平らではないから水が均等にのらなかったり、そもそも水がたまらなかったり、耕盤がないからトラクターがはまりやすかったり。田んぼが田んぼとしてあるのはそう簡単なことではないのだと、田んぼを始めて知りました。現在この田んぼもだいぶ田んぼらしくなって、当たり前のように稲が植わり、実ってくれています。本当にありがたいです。
 上に書いたように、今年の4月に種もみを播きましたが、それは去年収穫したお米。そうやって僕らが育てる前は、悠久の歴史の中、すごく多くの誰かが、選び、受け継いできたもの。田んぼ自体も、誰かが拓き、受け継がれてきたもの。田んぼも稲も、今年の4月が始まりではなく、収穫した10月が終わりでもありません。今年とれたお米は、去年や、もっとずっと前からの贈り物だし、来年とれるだろうお米は、過去や現在からの贈り物です。土と付き合う仕事は本来、10年や20年は当たり前のように見通せる目が必要なんだろうなと思います。僕は全然そんなもの持ち合わせてはいないし、子どもの頃からずっと土に触れてきたような人たちにはいつまでも敵わない部分が多いと思いますが、それでも農園を始めた8年くらい前よりは遥かに見えるものが増えています。それは楽しいことで、嬉しいことです。

 11月の24日、ちょうどお野菜定期便の最後の出荷の作業をしている日でしたが、かなり雪が降り、次の朝はマイナス7℃くらいまで冷え込みました。東京でも降ったようですが、僕らの住むあたりでもこの時期に降る量としてはかなり驚く量でした。雪を見たら子ども達は大喜びでした。その後はまた暖かく、雨も降ったりしてすぐ雪は融け、12月に入っても暖かい日が多いですが、ここ2日ほどは急に冷え込み、朝の気温はマイナス10℃くらいまで下がっています。寒いです!12月はそんな時期ではありますが、急に来るのはこたえます。でもまぁすぐ慣れるものですね。ちょっと前までマイナスというだけでひいひい言っていたとしても、人はマイナス10℃の朝を体感すると、マイナス5℃だと「あ、今日はそうでもないね」となります。マイナス15℃の朝を体感すると、マイナス5℃だと「今日はあったかいね」とか言い出す始末です(笑)。2月とか、本当にそうです。
 今年は乾いた木を燃やすことができているので、外がかなり寒くても、家が本当に暖かいです。うちは薪ストーブ一台が唯一の暖房器具ですが、薪ストーブは薪の確保がなかなか大変。今年は1月に大量にもらった、友人の両親宅の建て替えに伴って出た、古い木の家の柱など一軒分の建材があり、それによって生かされています。現地で調達した材料で建て、壊したあともこうして燃やして暖をとり、ゴミとならずきれいに片付く。残った灰も何かと使える。その土地で調達できたものから作られ、使い終わったあともゴミになどならない。それは家でも、田畑でも、あらゆる生活の場面で、少し前まで当たり前にあった、とてもきれいな流れ。自然に沿う衣・食・住は、無駄がなく、美しいです。では、よいお年を!  健


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