ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 266号

いつもありがとうございます。連続アップ、6本目。
定期便と臨時のお餅便含め、今シーズン最後のお届けのセットのお便りです。
今年もお付き合いいただきありがとうございました。今日という日を大切に、よいお年をお迎えください!!

ひとつぶ便り 266号(2016年12月23日 お餅便)
 いつもありがとうございます。前回、今回はお餅便です。いつもはまだこの時期も取り込んだ大根、白菜、ジャガイモといった貯蔵性の高い野菜や、ハウスの葉物野菜があったりするので、お餅と野菜のセットですが、今年は秋冬野菜がうまく育たなかったため、お餅だけのセットです。
 原材料はうちの田んぼで育ったもち米からできたお米です。今年の4月に種もみを播き苗を育て、5月に田植えをして、毎日水を見て、草をとり、何度も土手草を刈り、10月に稲刈りと天日干し、そして脱穀したお米です。田んぼがあるのは標高1000メートルくらいのところで、割と稲が育つ限界のような場所。それより少し上の方には田んぼがありません。標高が高いとそれだけ水も冷たくなるので、暖かいところからやってきた稲という植物には厳しい環境。なのでこういう場所では量はとれません。味は、食べ慣れているかとか、個人の感覚に依るところが大きいですが、いつもとても美味しいと思って食べています。10か月になったはるちゃんも、お米をもりもりと食べています。お餅も小さくちぎってあげていますが、大好きなようで、まだ口の中にあるうちから要求してくるので少し困ります(笑)。
 
 例えば料理にせよ、パンやお菓子、様々な加工品にせよ、料理をした人や加工した人に比べ、原材料を育てたりした人のことはないがしろにされがちだと思います。小1の葉菜ちゃんは先日学校で「スイートポテトをつくった!」と喜んで帰ってきました。そして実際にそう言っていましたが、「葉菜ちゃんが作ったスイートポテト」という表現は特に世の中的には何一つ問題ないもので、おかしな表現でもなんでもありませんが、僕的には少し引っかかります。その材料たちはどこから来たものなのか、どのような環境でどのような人たちが育てたものなのか、そういう視点が一切欠けているように感じるから。育てた人たち、運ぶ人たちなど様々に働く人々や、太陽、土、雨、風、土の上、中にいる大小様々な無数の生き物たち、鉱物など生きてはいないものたち、地球、宇宙にある様々なものたちのおかげで、料理やお菓子の材料が目の前にあります。僕は、僕が播いて収穫した小麦で、一週間のうち何度もパンをつくって焼いていますが、それを「僕がつくったパン」と言ったら違う気がするのです。小麦を育てることに関して、パンづくりに関して、少しだけよく見れば、僕がそこでやっていることがどれだけ少ないか、小さいかが分かります。野菜やお米を育てることも同様です。
 よく目を開けて見ていくのならば、そこには膨大な過去の歴史と、今ある全てのものたちの関わりが見えてきます。植物も、人を含む動物も皆、他の全てのものがあるから、そこに存在することができます。そうやって見ていけば、僕らがいかに、他の国の人たちに迷惑をかけ、命を脅かしながら生きているかも見えてきます。そうやって一つ一つ、丁寧に見ていくことが大切だと思います。
 現代に生きる僕らはいつでも心が猛スピードで動いているから、まずは立ち止まることが必要です。そして、目の前のものを、よく見つめることが大切だと思います。そこからきっと、やるべきこと、やるべきではないことは自ずと見えてきます。
今年も本当にお世話になりました。ありがとうございます。良いお年をお迎えください。     健
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