FC2ブログ

ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 286号

いつもありがとうございます。連続でアップ中。2本目です。
一本のズッキーニを、深く見つめると・・・。

ひとつぶ便り 286号(2017年9月29日便)

いつもありがとうございます。標高が高く冷涼なこのあたりもだいぶ稲刈りが進んできて、はざ掛けされている田んぼが多くなってきました。うちは天気が大丈夫なら来月の1日にやろうと思っています。ここ一週間は割と晴れていましたが、今夜(27日)は雨が降っています。収穫の時に雨なのはちょっと大変ですが、このところの雨の降り方は、畑の潤い的には丁度いい感じでありがたいです。
夏野菜たちはだいぶ落ち着いてきましたが、霜が降りるまでその命ある限り、種を残すために全力を尽くします。だからまだ、僕らもその恵みを受け取れます。今週はちょうど気候が合ったのかズッキーニが好調で、きれいなものがこの時期としてはよく採れています。ズッキーニは、受粉していない実は先っぽから枯れてしまいます。ズッキーニの受粉は虫がするので、涼しくて虫の数が減ったり元気がなくなれば、受粉していない実も増えるのではないかと思います。花から花へ飛んでいるのを見かけるのは主にミツバチで、夏場はブンブンしていますが、この時期はあまり見かけなくなってきます。それで受粉していない実も多いのだと思いますが、逆にまだ少数のミツバチはちゃんと働いてくれているので、受粉できている実があるとも言えます。ズッキーニはそうやって虫たちの働きを前提にして、頼りにして、自分たちの命をつないでいっているのですね。その虫たちもまた、そこに花が咲くことを前提にして、頼りにして、生きて命をつないでいます。そういう分かりやすい共生関係から、すごく関係が見えにくいものもあるでしょうが、それぞれが細かに、複雑に、関わり合い、依存し合いながら、そこに存在します。一本のズッキーニの中に、何が見えるでしょうか。そこにはミツバチの存在が見えるし、太陽も、雨も、土も、土の中の小さな生き物たち、もっと小さな生き物たちも見えます。きちんと見ていくことができるなら、そこには関係のないものが無いことがわかります。色々な人の姿も見えるでしょう。僕ら家族、種やさん、農機具屋さん、流通業者で働く人、そこのドライバーさん。流通にも使われますが、僕らの使う軽トラ、トラクター、小さな管理機、刈り払い機なども石油で動きます。だから石油というものもそこには見えるし、遠くの国でそれに関わる人たちも見えます。世界中の喜びも、幸せも、悲しみも、苦しみも、そこには見えます。あらゆる人、あらゆる生き物、あらゆるもの、自然、全てが関わり合って、一本のズッキーニも、他の野菜も、一人の人間も、そこに存在しています。もうそれは、ありがたいとかいう言葉では表しようのないありがたさを感じます。ありがとうございます。
そうして何かを深く見ていくと、良い側面ばかり見えるわけではありません。ズッキーニを見て、そこに太陽の光を見ることもできれば、地球のどこか遠くで起こる戦争だって、見えてきます。僕らの日々の仕事や暮らしは、世界の搾取や貧困や戦争にも深く関わっています。今この国で、何も意識せずにものを買い、消費しながら生きていたら、世界の苦しみをただただ増大させます。無関心であるほど世界を苦しめ、自分も苦しむことになります。僕らの育てている野菜も、僕ら家族がしている生活も、世界中の色々な苦しみに加担している部分が多々あるわけですが、それをできるだけ減らす生き方、平和という道を行く生き方をしたいと思い、日々生活しています。今やれること、今やめられること、たくさんあります。命を懸けて生きるべき瞬間は、今この時。僕らの今が、世界中の誰かや何かと深くつながっています。健
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://hitotsubufarm.blog.fc2.com/tb.php/318-5989967a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad