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ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 329号

いつもありがとうございます。去年の記事で、まだアップしていないのがたくさんあるので、まぁ気が向いたら何かアップします(笑)。今回は12月1週目のやつを。

ひとつぶ便り 329号(2018年12月7日便)
 いつもありがとうございます。今週末はかなり冷えてくるようですが、この一週間も暖かい日が続いています。全国的なことだと思いますが、12月4日は暖かいを通り越して暑かったですね。この時期はもう畑の土が凍ってしまって、寒さに強い野菜たちもダメージを受けているのが毎年のことですが、今年は全く例外です。とても12月とは思えないような12月です。
先日、僕の母方の祖母が亡くなり、4日、5日は実家のある練馬に帰省していました。祖母は今年の夏で97歳。大往生、というやつですね。僕の母(祖母から見たら娘)に看取られながら、最期の最期まで意識もあったようで、穏やかに息を引き取ったようです。棺の中で横たわっている祖母の顔はとても安らかで、きれいでした。そのたくましい生命力で、命を全うしたのだと思います。あっぱれです。葉菜ちゃん(9歳)が、棺に入れるお手紙の中に97という数字のついた誕生日ケーキのようなものを描いていて、それを見たらなんだか、きっとこれはおめでたいことなんだなと思いました。事故や病気や災害や戦争、どんなことが起こるかわからないこの世界で、97年も生きられるということはそれだけでものすごく奇跡的です。祖母は僕の実家の隣に住んでいて、ご飯は一緒に食べていたので、僕が生まれてから大学を卒業して家を出るまで、生活の中に当たり前にある存在でした。僕と祖母が特に仲がよかったとかではないし、最近は物理的に距離も遠かったのでなかなか会う機会もなかったし、大往生だったのもあって、特に涙は流さないかと思っていたのですが、ふとした瞬間に不意に、かなり出てくるものでした。この間、祖母の世話で母がだいぶ忙しい生活になっていたようで、かなり大変だったと思います。お疲れさまでした。おかげできっと、祖母は素敵な最期を迎えられました。ありがとう。おばあも、ありがとう。
祖母の体は火葬場で燃やされたから、一部は灰や骨として、一部は水蒸気などの気体となって、この97年とはだいぶ違う形でまた続いていきます。その小さなそれぞれのひとつぶたちは、様々なものと出会い、時には雨となったり川となったり、風となったり土になったり、植物や動物になったり人になったりすることもあるでしょう。物質としての部分だけ見たって、その存在が無くなることはありません。何か違う形になって、続いていきます。僕のこの体だって、どこかの誰かが燃やされて、風にのって運ばれてきた一部が含まれていたりするでしょう。死んだら、意識とか心とか、そういうものは消えるのではないかと思っていたこともかつてはありましたが、そもそも今ある思考や意識自体が、無から発生したものではなく、他の人や周りにあるものや環境によって存在するもの。それは常に変化し続けているものだし、それが自分ではないし、自分のものでもありません。人も動物も植物も、全てが関わりあってそこに存在しています。人間一人の体も心も、全ての関わりがあって、そこに現れています。だからそれは、死んだら消えるとか、そういう性質のものではありません。物理的というか遺伝的に見ても、僕の中には祖母がたくさん含まれていますが、そんなものは祖母から受け取ったもののうちのほんの一部にすぎません。20年以上すごく近くで暮らしていたわけだし、その行動や言動や存在そのものから、様々な影響を受けています。僕を見れば、今この場所の僕の心や体にもたくさんの祖母を見つけることができるでしょう。そうやって、これからも色々な人やものの中に、祖母を見つけることができるでしょう。  健

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