ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 130号

3回目の出荷が終わりました。今回の通信です。前の日の夜に、これは書くのですが、農作業終えて帰ってくるのが7時過ぎで、それからご飯作って子どもたち寝かせて、って感じだと通信の書き始めが10時くらい。もう眠いのでなかなか進まず午前2時くらいまでかかって書いています。去年までのようにA4に1枚だとだいぶ内容が絞られちゃうのでもうちょい増やそうと思って今年は去年より多めに書いていますが、時間的にも内容的にもA4に2枚がいいところかなという感じ。書いていて、大体そのくらいになります。

書いて、印刷した後に、この中で土の「健康」とか「不健全」とかそういう言葉を使っていることにちょっと違和感を感じました。その「健全」「不健全」はあくまで人の立場からの話だし、その場合でも「健全」が善、「不健全」が悪、ということじゃないんだ、という感じのこと。「これがあるからあれががある。あれがあるからこれがある。」「これがなければあれはない。あれがなければこれはない。」ってブッダの言葉を思い出した。

では、どうぞ。


ひとつぶ便り 130号(2013年5月31日便)


 いつもありがとうございます。5月は晴れの日ばかりで、しかも気温も昼間はやたら高く、日照りといってもいいくらいの天候。畑がかなり乾いています。昨日(28日)の夜から今日の午前中も雨が降って、気分的にかなりほっとするところがありましたが土はまだ渇き気味。もう少し、雨が欲しいところです。そんな渇き気味の中でも、しっかり根を張って野菜たちは生きています。成長しています。

ここ一週間の農作業

 先週の出荷の作業をしている時、霜注意報の放送が流れ、箱詰めが終わったあと慌てて畑に植えたばかりのナスたちに不織布をかけに行きました。結局霜は降りませんでしたが、まだまだ朝晩は冷える日があります。ちなみに夏は熱帯夜が一日もありません八千穂。
 霜注意報、とか言われても、育てた苗はどんどん大きくなるし、育苗ハウスの中は早く片付けてミニトマトを植えつけたいし、という感じなので、とにかく植えまくるしかないこの時期。ピーマン、ズッキーニ、かぼちゃなどなど、この間も色々と植えつけました。日曜日には僕の両親が手伝いに来てくれたので、踏み込み温床を片付けたりその他、育苗ハウスの中を一斉撤去!そして耕運機でハウスの中を耕してミニトマトを定植、とかなりはかどりました。この日はズッキーニ植えたりもしています。人一人の力の偉大さを実感します。僕の両親のどちらかには葉菜ちゃんたちと遊んでいてもらい、子どもたちも大満足。素晴らしい。ありがとう。

セットのお野菜たち
今回もまだまだ葉物祭りです。食べて頂いて、僕らを支えて頂いて本当にありがとうございます。今こうして育っている葉物たちは、いずれも強い霜や雪を乗り越えて、大きくなってきたものです。力強い命たちを、心ゆくまでお楽しみください。あ、こかぶが先週までの「かぶ菜」から「こかぶ」へと成長を遂げました。
アブラナ科の野菜(葉っぱ全般、キャベツ、大根、ブロッコリー等たくさん)は連作を嫌い、しかも畑も選ぶ(よくできるところとそうでないところがある)ところがあって、なかなかいつも悩みどころです。春の葉物は特に難しい!野菜たちは土から出来る、土の子ども、土そのものなので、畑が本当に健康なバランスの良い土であれば、病気も出ないし虫食いも少なくなります。「虫も食べるほど美味しい野菜」という人がいますが虫と人は好みが全く違うので、あれは間違いですたぶん(笑)。虫も病気も、植物の不健全な状態が好きなのです。お届けしている野菜はそんじょそこらの野菜よりかなり健康なものだし、味も素晴らしいと思っていますが、まだまだ美味しく、虫食いも少なく見た目も美しくなる余地があります。人事を尽くしたいです。

機械と人力
 ところでひとつぶ農園では、トラクター、管理機、刈払い機、耕運機、といった農業機械を所有して、使っています。耕運機は、去年引っ越してきたこの家にあったもので、家購入時に一緒につけてくれたものです。機械の力はいずれも大きくて、無ければとても現在の規模の畑はやっていけません。しかし、機械は野菜の株と株の間など、細かいところは手入れができず、手作業の重要性というのも最近特に意識しています。「機械をいかにかけるか」とか「かけやすい畑にするか」というのが大きな面積で畑をやる時にとても大切なことですが、例年ちゃんとできる野菜は手作業が行き届いたものだけだったりします。例えば100株を機械で大雑把に守るより、20株を手作業で丁寧に草取りした方が、収量もあがるかもしれません。そのあたり、畑の適正規模がどれくらいかという話も関わってきますが、難しいところです。
 「区(集落)」の単位や耕作している「水路」の単位で、水路の泥上げ、草刈りなど、年に何回も、何箇所も、共同作業があります。僕が東京にいるときはわからなかったけど、農村を支えているのは人海戦術。逆に、高齢化が進み、若手(農村では50代くらい?)がいなくなれば、作業はどんどん大変になるし、そうするとさらに田んぼをやめる人が増え、水路は使われなくなり・・・という悪循環へ。そこでも機械を使う作業はありますが、人一人の力、人力のすごさはここでも思い知ります。
機械は確かにすごいものですが、ものすごい機械を開発することより、人を農村に戻したり農業に向かわせたりすることの方が、大切なのではないかと思います。僕は高性能のトラクターより、鍬一本で畑をして暮らしていけるような社会が欲しい。
 
 機械は、石油を使う、というのも問題ですね。石油を使うことで、どこかの誰かに、何かに、きっとすごく迷惑をかけています。それを、想像することすら難しいというのがまた大きな問題。例えばチョコレートの原料のカカオは、親に売られた子どもたちの無賃労働によって収穫されていたり、綿を栽培するインドの農家は、大量の農薬を扱うにも関わらず、経済的な理由からとても軽装(素手とか)だったりするとか。僕らが何も意識せずにものを買うなら、そういう搾取に加担するということですね。石油が掘られ、僕らのところに来るまでに、そこにはきっと膨大な搾取や差別があります。争いも。
僕とゆっこさんは、そういう仕組みに出来るだけ加担しないように生きたいと思っているけどしかし、機械を使い、石油を使う。たくさんの、矛盾があります。自覚すらできていない矛盾に気づき、改善していく為の道を、一歩一歩進んでいきたいです。    健
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テーマ:雑記 - ジャンル:ブログ

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