ひとつぶろぐ

長野県南佐久郡佐久穂町(旧八千穂村)、有機野菜の「ひとつぶ農園」のブログ。

ひとつぶ便り 300号

いつもありがとうございます。夜は結構冷えるなぁ。
先週のお便りアップします。300号ですってー。最初の頃は手書きでやってたなぁ。それはそれで、色んな意味でいいと思う。
震災と原発事故があってから、放射能の検査の結果であるとか、自分たちの立場とか考え方であるとか、そういうの色々書かなくてはいけなかったときに、パソコンで書いたのがきっかけで、それからはパソコンでのお便りに切り替えました。量を書くのが楽だし。電気や、パソコンという機械も使うというデメリットはありますが。

300号とか、何回書いたか、とかはどうでもいいことですが、このひとつぶ便りは野菜を届ける人がいなければ書いていないものだし、なんで生きているのかわからないくらいの経済状況ではあるけどそれでも農業を続けているからこその、積み重ねではあって、それはすごくありがたいことだなと思います。買って食べてくれる人たちも、友達も、田畑の生き物たちも、太陽、雨、土、全ての自然、家族、自分の命、すべてに、ありがとう。

ひとつぶ便り 300号(2018年5月18日便)
 いつもありがとうございます。今回が最初の方は、今シーズンもよろしくお願いします!また食べてもらえて嬉しいです。僕らの生活を支えてもらって、ありがとうございます。先週から出荷が始まりましたが、その収穫の日(木曜日)の午前中が前の日から続く大雨で、しかもとても気温が低くてやたら寒く、一年に一度あるかないかの大変なコンディションでした。僕らのあたりでは雨でしたが、もう少し標高が上がったところでは、みぞれだったり雪だったりしたようです。その次の日の朝は霜が降りて、あの暑かった4月からは考えられないような寒さでしたが、ここ数日はまただいぶ暑いです。天気や気温の変化がめまぐるしいですが、野菜たちは育ってくれているし、僕らも毎日畑の上で動いています。長かった冬が終わり、畑と田んぼの作業が集中するこの時期は、特に山ほど仕事があります。この5月半ばごろが、僕らの住んでいる場所ではやっと霜の心配が無くなってくる時期なので、寒さに弱い夏の実もの野菜の植え付け(それまではハウスの中で育てています)や、大豆などの豆まきなども、どんどんやらなくてはいけません。どれもこれも最優先、みたいな感じだけどもちろんいっぺんにはできないし、優先順位づけがとても難しいですが、あれもやりたい、これもやりたいとなりながら、実際に僕もゆっこさんも、あちこちちょこちょこやったり混乱しながら(笑)やっています。葉菜ちゃん(小3)、花野ちゃん(幼稚園年長)は、ときどき畑にきて、手伝ってくれたりもします。葉菜ちゃんはそれほど積極的に農作業はしませんが、やるときはすごく気合いを入れてやってくれるし、花野ちゃんはよく楽しそうに手伝ってくれます。2人とも時には大人一人分(一人前)の仕事をしてくれます。助かります。はるちゃん(2歳)は眠くならない限りは畑でもよく遊んでいます。葉菜ちゃんや花野ちゃんがいれば、家でも外でも一緒に遊んでいることが多いです。やることはいっぱいあるし、生活の中で細かいことから大きなことまで、問題がないなんてことはありませんが、僕ら夫婦も子供たちも、それぞれが毎日楽しくやっています。僕個人としても色々とありますが、個人の問題も、世界全体の問題も、それぞれのこの瞬間、この場所を、しっかりと見つめられないことや、今ここにある苦しみや幸せをくまなく感じられないことにあると思います。電子機器も交通網も発達して、僕らは「いつかどこか」へ行くことがすごく簡単になっているように見えますが、どこへ心が飛ぼうと、体が高速で運ばれようと、僕らが生きられるのは、実際は今この場所だけです。もっともっとしっかりと、畑でも家でも、どこにいても何をやっていても、「今」を大切にしたいです。今、いすに座ってパソコンのキーボードを打っているこの瞬間を。今のこの、一呼吸を。
 それは仕組まれていることだと思いますが、この持続不可能な大量消費社会の基盤は、「今を幸せと思わせない」ということにあると思います。今を幸せと思えないからこそ、人は何かを買いたがり、どこかへ行きたがり、何かをしたがります。そうやって欲望を満たすことこそ幸せだとも、多くの人が思っています。そしてそういった行動は必ず、自然環境に悪影響を与え、世界中の戦争や搾取や差別に加担し、自分の心や体を傷つけます。自分や世界のために、何かを無意識的にし続けることより、まず立ち止まって今という瞬間をよく見て、より意識的に生きることが必要だと思います。幸せも平和も、この暮らしの中にあります。暮らしそのものが幸せで、暮らしそのものが平和であることが、世界の平和への道です。健

ひとつぶ便り 299号

いつもありがとうございます。今シーズンも出荷が始まりました。今日が2回目の出荷でした。
先週のお便りをまだアップしていなかったので、アップします。
野菜を買って食べてくれる人は随時募集中なので、興味のある方は声をかけてくれるとうれしいです。なかなか、必要としている人との接近が難しいなと思います。いろんな事情で、なかなかそこに時間と労力を割けない状況がずっとありますが、必要としているところに、届くといいなと思っています。ここを読んでいるのは大体知り合いか友達だと思いますが、自分が欲しいとか、友達が欲しそうとか、贈り物にとか、定期便ではなく気まぐれに単発の注文とかもお待ちしているので、メールか電話か直接か、フェイスブックのメッセージとか、なんでもいいのでご連絡ください。

さ、今年最初のひとつぶ便りです。また、よろしくお願いします!


ひとつぶ便り 299号(2018年5月11日便)
 いつもありがとうございます。お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。今シーズンもよろしくお願いします。野菜たち(主に葉もの)がだいぶ大きくなってきて、今週から出荷を始めることにしました。我が家は基本的に自分たちの田んぼや畑で採れたものを食べていますが、僕らの住んでいる場所は標高が高く(900メートルくらい)冬が寒く長いので、春先は貯蔵していたジャガイモなども底をついてきて野菜が少なく、漬物など保存食も少なくなってきて食材が限られてきます。お米や小麦(パン)を基本として、ふきのとうやウドとかタラの芽、ヨモギなど、いろいろと山菜や野草や、冬越ししたほうれん草や冬菜、菜花を食べたりしながら、種まきした野菜たちが大きくなってくるのを待ちます。そしてやっと大きくなってきた葉ものやラディッシュが収穫できるようになってきて、それを最近僕らも食べ始めています。嬉しい。大地、空、すべての自然の恵みに心から、ありがとう。冬には冬の、春には春の、それぞれの食の良さというのがありますが、この時期になって久しぶりにたくさん食べられる葉っぱものたちはやっぱり美味しいし、本当にありがたいなと思います。田畑に仕事があふれている時期ですが、土の上で、空から爆弾が落ちてこない環境で、働いて生きていられることもまた、本当にありがたいです。
この春、長女・葉菜ちゃんは小学3年生に、次女・花野ちゃんは年長(縦割り保育なので学年はあまり関係ありませんが)になりました。はるちゃんは2月で2歳になり、ポンポコお腹で毎日元気に過ごしています。はるちゃんは一挙手一投足、すべての言葉が最高におもしろく、かわいく、楽しいです。葉菜ちゃんも花野ちゃんもそんなはるちゃんをとてもかわいがっていますが、特に花野ちゃんがよく面倒を見てくれます。はるちゃんのかなりのわがままにも丁寧に対応してくれたり、驚くほどの優しさを見せてくれたりします。花野ちゃんの笑顔はいつもものすごく素敵で、それはすごい力を持っていると感じます。彼女の存在は僕のお手本だし、尊敬しています。学ばせてもらうことが多いです。
葉菜ちゃんは基本的に楽しそうに小学校に通っていますが、毎日恐ろしい量の宿題(特に長野県の特徴なのでしょうか)が出たり、大変なことは当然のようにいっぱいあります。教育基本法とか、幼稚園とか学校とか現場でも、色々立派そうなことを言っておいて、いちばん大切なものを忘れていると思います。それは子供自身の幸せのこと。この社会では「いつか幸せになるために、今は苦労しろ」というのがきっと一般的な考えで、子供に対してもそうさせようとしているように感じますが、いつか幸せになろうとする限りいつまでも幸せはやってきません。幸せになるために学ぶのではなく、学ぶことが幸せそのものでなければいけません。ありのままを受け入れられ、安全だと思える、安心できる、愛されていると感じられる、幸せだと感じられるような時間と場所さえあれば、子供は(大人も)自ずと成長するし能力も発揮します。社会も個人もきっと、ただそういう環境を整えたらいいと思うのです。また、それは実際、現代社会の求めるような能力や成果を出すのにも効果的だと思うけれども、たとえそうではなくても、それぞれの子供(大人も)が、そのときその場所で幸せかどうかが、最も追求すべき結果であり成果だと思います。そしてその幸せは、物やお金を持つことや未来に求めるものではなく、自分の内や外で今起こっていることを深く見て、受け入れ、理解したとき得られるもの。今ここにある、暖かいもののこと。健

ひとつぶ便り 298号

いつもありがとうございます。まとめてアップの6本目で、今年最後、今シーズン最後のお便りです。
今年も、読んでもらって本当にありがとうございました。

ひとつぶ便りは野菜セットに入れている紙のお便りで、これはそのバックナンバーをブログにコピーしている、というものです。そのひとつぶ便りの枠では書けない、もっとマニアックな文章とか、コアな文章とか、そういうのも書きたい気がするので、冬の期間は少しそういうのも書けたら楽しいだろうなと思います。まぁ、やれたらやります。
今年も本当にありがとうございました。どなたもよいお年をお迎えください。

ひとつぶ便り 298号(2017年12月29日便)
 いつもありがとうございます。皆さんのところでも寒いと思いますが、こちらもとても寒いです。これを書いている今は薪ストーブの割とそばにいますが、床のほうから寒さがきていて、冷えます。明日の朝の冷え込みはすごそうです。今みたいに寒波が来ると、マイナス10℃前後まで平気で下がりますが、明日はもっといきそうです。我が家で流行っていたインフルエンザと思われる風邪は全員にリレー方式でまわり、アンカーで花野ちゃん(5歳)がひいて、治って、24日には楽しいクリスマスパーティーを迎えることができました。その夜にはサンタさんから3姉妹それぞれに素敵なプレゼントが届きました。はるちゃん(1歳10か月)にはお皿とカップが届き、自分へのプレゼントだということがしっかり分かったようです。3人とも、とても喜んでいました。サンタさんありがとう。
 今シーズンも最後の出荷となりました。お餅と加工品と根菜類などをお届けします。お餅は薪の火で蒸して、機械でついています。僕はもちづくりの日は主にいつも火の番をしています。ほかの作業はゆっこさんがやっています。もち米を蒸し、もちをつくり、のして、固まったら次の日切って、袋詰めして、という作業もそれなりに大変ですが、2日間で終わります。原料のお米は2日ではもちろんできません。お餅の原料は僕らの田んぼと畑でとれたもち米とくらかけ豆(大豆)。自分がこのお米を育てるためにやったことの数々を思うだけでも壮大なスケールの物語がそこにはあって、今ちょっと振り返るだけでもなんというか、ぐっときます。自分のした労働だけ振り返ってもそうなのですが、お米や野菜が育つ、自然の働きを見ていけば、もっともっと果てしない奇跡を感じられます。宇宙空間を飛んできた太陽の光、空を流れる雲、そこから降る雨、土の中や上で生きて、死んで、土となりまた新たな命を育む無数の生き物たち、それはもう気の遠くなるような数の要因がそこに折り重なって、ひとつぶのお米がそこにもたらされています。それを、食べて、体の一部とし、エネルギーとするということも、ものすごい!ことだと思います。一つの命をいただくことは、自然界のすべてをいただくことに他ならないし、僕らもまた自然界に含まれ、自然界のすべてを含む一つの命です。「食べる」という行為は、奇跡の命どうしの出会いというか再会というか、とにかくほんとにもう奇跡だなぁと思います。時間的にも空間的にも、複雑に、何重にも重なって絡み合い、関わり合って、お米も、野菜も、僕ら人間も、ここにいます。ありがたい。
 
今年一年を振り返る、というようなことをしようと思うとすごく難しいなと思います。難しいのでやりません(笑)。その時その時で、色々とやっているし、季節とともに景色も自分の気持ちも何もかも移り変わっていきます。春には冬のことを忘れ、夏には春のことを忘れ、秋には夏のことを忘れ、冬には秋のことを忘れます。畑の土が凍りついているこの状況では、収穫するものもほとんどないし、畑を耕すことも種をまくこともできません。冬は働きにいってもいるし、この季節は半分、農家であることを忘れています。まして、寒くてほとんど動きたくないので、また自分が春から農業をできるのか、という気持ちすら湧きますが、春が来るとちゃんと動けるものです。また春がきたら、よろしくお願いします。今年も、心より、ありがとうございました。おかげさまで僕ら、生きています。よいお年をお迎えください!健

ひとつぶ便り 297号

いつもありがとうございます。まとめてアップの5本目。先週のやつです。

ひとつぶ便り 297号(2017年12月22日便)
 いつもありがとうございます。なかなか寒い毎日で、マイナス10℃くらいまで下がる日もあります。いちばん寒い時期はマイナス15℃かそれ以下まで下がります。朝が本当に寒い!僕は今年の冬は酒蔵で酒造りではなくスキー場のリフト係をしています。酒造りの前はそこに行っていたので、知っているメンバーもいるし、仕事も分かるし、基本的に仕事はものすごく楽だし、気楽にやっています。ちなみに八千穂高原スキー場は公営で、町の財政を圧迫する最悪の赤字部門であることに加え、そこで使う機械の電気や石油の消費量も膨大で、そういう意味でも自分のしたい生き方との矛盾は大きいなと思います。平日など、ほんの数人のお客さんのために、40人くらいのスタッフが働き、リフトを回していたりします。お金としては絶対に赤字だし、エネルギーとか、人的資源的にも本当にもったいないことをしていると思います。が、農業だけでやっていくこともできないので、そういう農家は限られた冬の仕事を探す必要があります。ちなみにこのスキー場には、僕ら夫婦と同じ織座農園で研修した人が僕を含めて5人います。ちなみに今年は酒づくりの方へは同門の先輩2人が行っています。そんなわけでスキー場も決して勤めたいと思って勤めている場所ではないですが、仕事としては本当に楽だし、自分1人でいられる時間というのも結構あるので、平日は読書もできるし、自分とも存分に向き合えるし、実はすごく楽しんでいたりします。そして、どんな場所にいても、どんな仕事をしていても、自分の中の平和を育てることはできるし、職場の平和に貢献することもできるし、世界の平和に貢献することも、可能だと思います。
 我が家で流行っていた高熱を伴う風邪はついに、それまで大丈夫だった花野ちゃん(5歳)にもうつり、これで家族5人全員に回りました!葉菜ちゃん(8歳)→僕→ゆっこさん→はるちゃん(1歳10か月)→花野ちゃんとそれぞれの終わりかけに発熱して順番に回っていった感じで、同時にダウンではなかったので助かった部分があります。病院に行っていないので実際はわかりませんが、インフルエンザのようです。僕ら夫婦も、大人だけど39.5℃くらいの高熱を出していたし、葉菜ちゃんの通う小学校と、花野ちゃんの通うようちえんでインフルエンザが流行っています。皆さんもどうかお体大切に。今日(20日)は花野ちゃんもだいぶよくなってきて、葉菜ちゃんがここへきて微熱がまた出ているようですがまぁ元気で、他の人たちはもう大丈夫な感じです。
 もう田畑は凍り付いていて、僕はスキー場に勤めていて、意識が田畑から遠ざかっている気がしますが、毎日食べているものも、今回お届けするものも、田畑からの、全ての自然からの恵みです。そこにいる全ての生き物や鉱物、太陽、雨、風、土、全てと関わり合いながら、お米も野菜も育ちます。僕ら人間の労働も、喜びも、悲しみも、幸せも、苦しみも、全てそこに含まれています。お米ひとつぶには、宇宙や世界の全てが含まれています。それは奇跡そのものです。それを食べて、生きている僕らも奇跡そのものです。僕らの60兆個の細胞一つ一つに、今しているこの一呼吸に、自然の全てが含まれています。また、僕らがこうして生きているのはこうしておもちや野菜を買って食べてくれる皆さんがいるからで、こうしてお米や野菜が育つのは皆さんのおかげでもあり、このおもちや野菜の中に、皆さん一人ひとりの存在もあります。今シーズンも本当にありがとうございました。よいお年をお迎えください。  健

ひとつぶ便り 296号

いつもありがとうございます。まとめてアップの4本目です。
ここに書いたように、12月2週目は見事に寝込んでいたので、お便りもお休みとなりました。なので、12月3週目の記事です。
なかなか辛かったですが、久々に高熱出して体のリフレッシュになったかな、と思います。

ひとつぶ便り 296号(2017年12月15日便)
 いつもありがとうございます。皆さまお元気でしょうか。僕は先週だいぶひどい風邪をひいて、火曜日から金曜日まで寝込んでいました。39.5℃くらいの熱が出て、本当にしんどかったです。この間に野菜セットの出荷もありましたが、本当にもう動けなかったのでお便りもお休みにして、作業は全てゆっこさんにやってもらいました。本当にありがたかったです。葉菜ちゃん(8歳)が小学校からもらってきた風邪のようで、葉菜ちゃんは僕の前に熱を出していて学校も休んだりしていました。そのあと僕にうつり、そして出荷作業をがんばってくれたゆっこさんが今度は熱を出しダウン。そのあと、はるちゃん(1歳10か月)が熱を出しています。葉菜ちゃんはすっかり元気だし、僕とゆっこさんも熱は完全に下がったし体調もだいぶ良くなりました。はるちゃんは、熱はあるものの僕らとは違って活動的で、機嫌よく何か色々喋っています。そろそろ熱が下がってくるといいな、というところ。花野ちゃん(5歳)は今のところ大丈夫で、元気に幼稚園に通っています。という感じでうちでは風邪がとても流行っています。
普段からの栄養が足りていないわけではなく、家があり布団があり、致命的に不潔な衛生状態の中で暮らしているわけでもない僕ら多くの日本人は、風邪をひいてもほとんどの場合は寝ていれば治ります。いざとなれば大幅な医療の介入によって助かるかもしれません。世界には、ひとつの風邪であっけなく死んでいく命がたくさんあることを考えれば、今生きている環境がいかにありがたいものなのか、感じられます。また、ひとつの風邪であっけなく死んでいくような環境に生きている人たちの、その劣悪な環境を作っているのはまさに僕らお金持ち国家の人たちであって、その人たちの命を奪う代わりに、僕らが寿命を延ばしているという現実があります。食べ物、水、石油や石炭やウランなどエネルギーのもと、僕らの生活は海外の人々を搾取することで成り立っています。水は豊富で木は育ち、海に囲まれ、降り注ぐ太陽の光も豊富なこの国は食料にせよエネルギーにせよ、全ての分野で自立することが可能なはずなのに、その土地の空気と水と土を汚し、他の国からは奪ってくる。おまけに今度は戦争しようというのです。なんとも恥ずかしい国です。何もかも、抜本的に良くできるものだと思います。今身の回りにあるすべてのものや環境が、とてもありがたいものであるのは間違いありませんが、それが誰かから奪ったものである限り、真に喜ばしいものではありません。誰かの子供を苦しめたり、その命を奪って自分たちの子供を生かすことを、心から喜べるものではありません。どちらの子供も幸せになれる方法が、いくらでもあると思うのです。それを目指すことは、それ自体が、幸せでもあると思います。
自分の暮らしや仕事の、どの部分においても、世界の搾取や差別や戦争から自由であるものは無いと思います。この国に暮らしている限り。そうしたくなくても、必ずそこに加担しています。そうしたいとかしたくないとか、特に意識していないのなら、ものすごく大きく加担しているはずです。目の前にあるものを、深く見ていけばすぐに見えると思います。そこにある搾取や暴力が。生活の全ての部分が世界とつながっているのだから、自分の生活を見直すことは、世界とのつながり方を見直すことでもあります。必要のない電気をひとつ消すことも、お酒や肉を少し控えることも、自分の体や心をいたわることも、誰かに微笑むことも、とてつもなく大きな行動の一つです。世界を変えていきましょう。今この場所で。 健

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